A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

久々にボサノバに徹して・・・・“Picante”スタートのお祝い

2011-07-27 | CONCORD
Sugarloaf Suite / Charlie Byrd


チャーリーバードとConcordの付き合いは設立以来だ。長続きしているのはカールジェファーソンとの信頼関係も深かったからだろう。当初はバーニーケッセル、ハーブエリスなどと一緒に良く登場していた。ギターはアコースティックだが、プレーはオールラウンド。メインストリームジャズ、そして忘れられかけていた「ジャズの魅力であるバトルの楽しみ」を演じる役者としてはうってつけだった。そして、このアルバムの前年には、自己のトリオのアルバム“Blue Byrd”も登場して、バードのプレーだけをじっくり聴く事もできた。

Concordが“Picante”レーベルをスタートさせたのに合わせて、チャーリーバードが第2弾で登場した。1979年のコンコルドジャズフェスティバルのライブだ。自己のトリオでボサノバに徹したステージが繰り広げられている。このステージ構成は、Picanteレーベルスタートを目論んでいたジェファーソンの想いもあったのだろう。そのステージの全容がそのまま納められている。

クラシックとの出会いが先んじたバードであったが、1961年にブラジルに行く機会があり、そこでボサノバの洗礼を受けた。ジャズとクラシック、そして本場のボサノバが絶妙にブレンドされたハイブリッドなプレーだ。帰国後スタンゲッツとその成果を形にしたのが、有名なアルバム“Jazz Samba”。これでバードは一躍ボサノバで有名になった。

それまでのバードはウディーハーマンのバンドに加わったりもした、ジャズのオールラウンドプレーヤーだった。その後も、コンスタントにレコーディングは行っていたが、必ずしもボサノバオンリーではない。Concordに登場してからは、ジャズのメインストリームの演奏が目立っていたが、今回は久々にボサノバに拘った演奏。自分のオリジナルに、ジョビンのTristeや、ボンファのthe gentle Rainも加えて、フェスティバルの大ステージで聴衆を魅了した姿が目に浮かぶ。Picanteスタートのお祝いに合わせて、バードのボサノバの真髄をトリオでじっくり味わうことができる一枚だ。

晩年のバードのボサノバプレー



1. Primeira Palavra (The First Word)    Byrd 6:44
2. Triste                     Jobim 4:06
3. Favela                     DeMoraes, Gilbert, Jobim 4:06
4. Na Praia (At the Seaside)         Byrd 4:48
5. Meninas Brincando [Little Girls at Play]  Byrd 5:30
6. Saudade da Bahia              Byrd, Caymmi 6:19
7. Sapatos N�vos (New Shoes)        Byrd 8:24
8. The Gentle Rain               Bonfa, Dubey 3:43

Charlie Byrd Guitar
Joe Byrd Bass
Wayne Phillips Drums

Phil Edwards Engineer, Remixing
Carl Jefferson Producer
Recorded live at Concord Jazz Festival 1979
Concord Picante CJP-114

Sugar Loaf Suite
Charlie Byrd
Concord Records

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