A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

スイングチェックは頭で考えるよりも写真を見ろとよく言うが・・・

2011-09-29 | GOLF LIFE
先週は、ホームコースのシニア選手権。参加することに意義があると意気込んで参加はしたものの、ものの見事に自滅。多少めげていたが今回はシニアのサークル。それもコースのオープンコンペに参加しての例会なので気楽なラウンドだ。コースは箱根の仙石ゴルフコース。天気も良く絶好のゴルフ日和。朝の気温は20度を下回り、この前までの灼熱地獄は嘘のような清清しい季節にいきなりなった。いよいよ秋のゴルフシーズン到来だ。

このコースは以前にも何回か来た事はあったが、久しぶりのラウンドだ。クラブハウスが一番高台にあり、箱根の山と街が一望の下に見渡せる。こういう景観のゴルフ場はありそうでなかなか無い。スタート前に爽快な気分になる。出だしと上がりのホールは急坂だが、下に下りるとフラットなコースだ。古いツーグリーンのコースだが、流石歴史があるだけに趣のあるレイアウトだ。



この前のラウンドで後半ドライバーの感触を思い出したが、果たして今回は?本来であれば練習場で軽く打感を掴みたかった所だが、練習もせずにこのままスターティングホールへ。最近珍しいスタート時の写真撮影があった。集合写真の後、個人別にティーショットの連続写真が付く。昔と違って気軽に誰でもデジタルカメラで写真は撮れるし、写真だけでなくムービーも撮影できる時代になってもまだまだやっていたとは。
10番スタートは見晴らしの良い打ち下ろしのホール。伸び伸び思い切って行きたいところだが、練習もしていない朝一番はそうそう思い切って振れない。左目にまあまあの当たりであったが、どうも感触が先週の最後と違う、そして次の11番でやはり思い通りには振れていないのが明らかに。復活したはずのドライバーがまた元に戻ってしまった。後はだまし騙しやるしかなかったが、他のショットは快調。特に、アプローチは短めも長めも完璧。スコアは纏まってダボなしゴルフの5オーバーで前半を終えまずまずの出来。

昼食は、ホテル直営だけあって比較的美味しそうメニューが並ぶ。オーダーをして食事を待っていると、今朝の写真を持った女性がテーブルに。「見るだけはタダだが、買い求める場合は、一枚1,500円。」と。とりあえず自分のフォームを見てみると、軽く振ったつもりのスタートの時のティーショットだが、体が廻らず左に体重が極端に移りながらの手打ちという悪い時の癖がそのまま出ている。これではいい当たりが出るわけが無い。トップでの切り返しの後、左ひざが大きく流れてしまって、踏ん張りがない。
午後のスタートホールで早速今の点だけを気をつけて一振りすると、フェアウェイ真ん中に「今日一」のショット。意図も簡単に当たりが戻った。そのまますいすいナイスショットが続く。つまらないミスがあってダボが2つあってスコアは43であったが、ショットの内容は午前中より格段に良い。なかなか上手くかみ合わないが次回に続けたい。
普段であれば帰り際に見せられる写真だが、昼の食事時にゆっくり見れた写真に感謝。
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歳をとると、ふと昔の仲間に会いたくなることがあるが・・・・

2011-09-27 | MY FAVORITE ALBUM
Quintessence / Bill Evans Quintet


歳をとると活動範囲が狭くなるせいかだんだん人付き合いが疎遠になる。自分も現役時代は毎日のように新たな人との出会いがあり、公私共に世界が広がってきた。今も、外に出る機会は多いのでそれなりの人付き合いは欠かしていないが、新たな出会いというのは減ってきた。反面、同窓会など昔の仲間と再会が増えて昔話に花を咲かせることも多い。まあ、それなりに歳をとってそれ相応の生活になりつつあるということだろう。

ビルエバンスというピアニストは、晩年はもっぱらトリオの演奏が多いが、若い頃は色々なセッションに顔を出していた。何となく人柄も演奏もとっつき難い感じがするが、本当のところは決してそうではないのであろう。自己主張が強く俺が俺がというタイプではなく、目立たないが繊細な心配りで全体の調和を図る性格は実はグループ活動には大事な事だ。

このエバンスが、亡くなる4年前に久々に管とギターを加えたクインテットの演奏を残している。どのような経緯にこの録音がされたのかは定かではないが、久々の仲間との共演は溌剌とした雰囲気が伝わる。テナーのハロルドランドはあまり好みのタイプではないが、エバンスと一緒だと収まりが良い。ギターのケニーバレルも決して派手さはないがジムホールとは違った味を聴かせてくれる。ドラムのジョーンズも場の雰囲気を理解したプレーだ。そしてベースのレイブラウン。エバンスとブラウンはおよそタイプの違うプレーヤーだし、過去にプレーしたことがあったのかどうか興味がある。一度調べてみよう。この頃レイブラウンはフリーとなって、西海岸でコンコルドの常連として多くアルバムに登場しているが、それはピーターソン時代からの売り物の図太い音の確実なウォーキングベースが多い。そのブラウンも、このエバンスとの共演ではすっかりプレーのスタイルを意識してか。ラファロの時代から伝統的なエバンストリオのベーシストの特徴である、高音域を多用するメロディアスなインタープレーを聴かせてくれる。でも最後のBass Faceではいつものペースに。



それぞれの道を歩んでいるベテランが集って、久々にエバンスと一緒にプレーした後はきっと昔話に花が咲いたであろう。個性が強いプレーヤーが集ったのだが、結果はエバンスのペースで皆が纏まっている。お祭り騒ぎになりがちな同窓会であったが、エバンスの持つ不思議な魅力に皆が惹かれていったのであろう。結果はタイトルどおり各プレーヤーの「真髄」だ。

1. Sweet Dulcinea Blue     Wheeler 6:02
2. Martina           Legrand, Marnay, Shaper 8:12
3. Second Time Around      Cahn, VanHeusen 3:41
4. A Child Is Born       Jones, Wilder 7:30
5. Bass Face          Burrell 10:04

Helen Keane Producer

Harold Land (ts)
Bill Evans (p)
Kenny Burrell (g)
Ray Brown (b)
Philly Joe Jones (ds)

Phil Kaffel Engineer
Phil DeLancie Remastering

Recorded at Fantasy Studios, Berkeley, CA, May 27-30, 1976




Quintessence
Bill Evans
Ojc
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グッドウィンもいいが、西海岸を拠点とするビッグバンドは他にもあるぞ

2011-09-26 | MY FAVORITE ALBUM
Westlake / Bob Florence Big Band


昨日のゴードングッドウィンはなかなか良かった。ファンキーな演奏はますます磨きがかかっていたし、ラプソディーインブルーでは本格派のビッグバンドの本領発揮といった感じだ。アンコールでは、この曲は難しいと前置きを置いた演奏で、各セクションの実力を見せ付けてくれた。昨日のライブは若者が多かったが、いつもと違って20歳未満にも開放していたそうだ。若者にもジャズを聴くチャンスをどんどん与えて、ファンが増えてくれるとうれしい。ビッグバンドのコンサートやライブに行くといつも年配の方ばかりが目に付き、若者はビッグバンドを聴かないのか心配していたが彼らの喜んでいる姿を見ると杞憂であった。
ゴードングッドウィンは西海岸を拠点にしているが、同じ西海岸でも少し趣の違うバンドを一枚。というか、こちらのボブフローレンスのビッグバンドが西海岸の本流で、グッドウィンのバンドが異端児かもしれないが。モダンビッグバンドの定義というのは、もしかしたら専門家の中ではきちんとされているのかもしれないが、自分の中では第一期が50年代の後半のクインシージョーンズの辺りから、そして第2期が60年代の後半のサドメル辺りからか。70年代に入ると8ビートやエレキのサウンドも取り入れて、一段と多彩な音作りになっていった。一方で、古くはギルエバンスに通じるとは思うが、木管系の楽器を上手く組み合わせ、フリューゲルホーンや時にはホルンを加えてキンキンした感じではなく、まろやかな音のハーモニーを売りにするアレンジもモダンビッグバンドの一つの流れだと思う。サドメルの初期はアレンジによってモダンビッグバンドの実に色々な顔を見せてくれた。
このフローレンスのビッグバンドもそのような流れのひとつだ。もともとはLibertyレーベルのアレンジャーで活躍していたので、ジャズだけではなくPOPSや歌伴などのアレンジも多く提供していたが、78年になって一念発起して自己のビッグバンドを立ち上げた。自分のアレンジを思う存分演奏するにはやはり自分のバンドが一番だろう。アレンジだけでなく、ウェストコーストの一流処のメンバーを集めた演奏も素晴らしい。このアルバムは2枚目、自分の住んでいるウェストレイクを題材にしたアルバム。ミュートの掛かったホーンセクションと木管の絡みが美しいが、最後のシャッフルリズムに乗ったノリノリの演奏は、タイプは違ってもグッドウィンの迫力に負けてはいない。

YouTube のCarmelo's by the Freewayはこちらで



1. Westlake         Florence 8:30
2. One, Two, Three      Florence 14:45
3. Carmelo's by the Freeway Florence 7:39
4. Autumn          Florence 6:32
5. Pumpkinette        Florence 7:45

Rick Baptist     Flugelhorn, Trumpet
Warren Luening   Flugelhorn, Trumpet
George Graham   Flugelhorn, Trumpet
Nelson Hatt      Flugelhorn, Trumpet
Steve Huffsteter  Flugelhorn, Trumpet
Chauncey Welsch  Trombone
Herbie Harper    Trombone
Charles Loper    Trombone
Donald Waldrop   Trombone (Bass)
Ray Pizzi      Flute, Sax (Alto), Sax (Soprano)
Kim Richmond    Clarinet, Flute, Piccolo, Sax (Alto), Sax (Soprano)
Pete Christlieb    Flute, Sax (Tenor)
Bob Cooper     Clarinet, Sax (Tenor)
Bob Hardaway    Clarinet, Clarinet (Bass), Sax (Baritone)
Lee Callet     Clarinet (Contrabass), Sax (Baritone)
Bob Florence    Fender Rhodes, Performer, Piano
Joel DiBartolo   Bass (Acoustic)
Nick Ceroli    Drums
Bob MacDonald  Assistant Producer
Albert Marx    Executive Producer
Ami Hadani    Engineer
Arne Frager    Mastering

Recorded at T.T.C.studio 1March3,1981,L.A,California
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「早起きは三文の徳」というが、そうそういいことばかりは続かない

2011-09-25 | GOLF LIFE
今朝は4時過ぎの目覚ましで目が覚めた。ゴルフの時は早起きだが、ここまで早いのはめったにない。というのも、今日のスタートは7:10。ホームコースのシニアの競技会だから遅刻するわけにはいかない。5時前に家を出たが、3連休も三日目、流石に道は空いている。スタートにはゆっくり間に合ったので練習場へ。先日からのドライバーの調子が今ひとつ。何が悪いというよりは、気持ちよく打つ打ち方を忘れて手打ちになっているが直らない。
騙し騙しやることに覚悟を決めてスタート。今日はスクラッチ競技なので、参加者は腕自慢ばかり。決勝に残ることは無いので、軽く「参加する事に意義アリ」のつもりでエントリーしたが、ティーグラウンドに立つといつもの競技よりは流石に緊張する。いきなり左にひっかけのミスショット。一応パーが狙える所に3オンしたが外してボギー。次のティーショットはティーグランドが前だったので、全員スプーンでまずまず。ところが2打をチョロって池に。さらに次のショートでも一打を池に。3ホールで連続初心者ショットを繰り広げていきなり試合のい方は終わってしまった。となると反対に気が楽になるもの。ティーショットは今ひとつだが、寄せのタイミングがよくなりまずまずのゴルフ。しかし、スコアはいわゆる問題外の外。
9時過ぎにはハーフを終えて、しばらく休憩の後、後半に。同じような内容であったが、5番ホールのティーショットで突然気持ちの良いドライバーのスイングが戻って来た。何が原因か、何がきっかけか分からないが、振りぬけた当たりはとにかく皆に置いていかれないところまで飛んだ。このような時は次のショットが心配だが、次のドライバーも完璧。やっとゴルフらしくなってきた。8番のロングでは、とりあえずすべてのショットが及第点。1.5メートルのバーディーパットを決めて復活。最終ホールも2打目をしくじったがティーショットはまずまず。スコアもまずまず。次回までこの感触を残しておきたい気分だった。

1時前にはラウンドを終え、早々にコースを後に。というのも、今日はイベントのハシゴ。夜はブルーノートのゴードングッドウィンのビッグバンドのライブの予定だった。一昨日から出演していたが、結局昨日も都合が悪くなり、今日の最終日に行くことになった。第一部の開始が4時からだったので、これに間に合いそうだったので足早にコースを後にした次第。早い時間なので高速の渋滞なし。会場時間の直後には会場に着く。ゴルフと違って今日の移動は実に気持ちよく、予定時間通りに動けて気分が良い。そしてライブもいつもと違ってテーブルには若者が多く演奏するほうも「若さ」を貰ったのか、普段にも増して元気のいい演奏だった。グッドウィンも少し痩せたのか精悍な顔つきになって若々しい。ベイシー、エリントンに続いて、今回のゴードングッドウィン、そして暮れのヴァンガードジャズオーケストラと、今年はビッグバンドの当たり年だ。



今日のゴルフのスコアは散々だったが、ドライバーが戻るきっかけが掴めたと思えばいいラウンドだった。家に早めに帰れたので、ライブの余韻が残っている間にビッグバンドでも一枚と思ったが、早起きをして、イベントを2つこなすと流石に老体には堪える。ライブの余韻とドライバーの感触を忘れないようにして、今日は早寝をして後は明日の楽しみとしよう。
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次世代テレビ放送はどうなるか? (14) たかがテレビ番組表、されどテレビ番組表

2011-09-24 | Weblog
何を頼りに番組を探してテレビを見るかといえば、長い間新聞のテレビ欄が主流だった。自分も子供の時から朝新聞を読む習慣がついていたが、見るところはテレビ番組欄とスポーツ欄であった。レギュラー番組だと局と放送時刻は決まっている。したがって、いつも見ている番組以外に何か面白そうな番組を探すのにテレビ番組表は不可欠であった。特に、4月、10月の番組改変期だと、新番組を探したり、特番を探したりいつもより丹念に番組探しをした。テレビ欄を見ながら今日見たい番組に○をつけるのが日課の人も多い。日々の生活で番組表は長年無くてはならないものであった。

ビデオレコーダーが世の中に普及して、テレビ番組欄の見方が少し変わった。それまでは、見たい番組があってもその時間テレビの前に座れないと結局テレビを視れない。見たい番組を必ず見るためには、テレビを中心に予定を組んだものだ。ビデオが家に入ると、番組表を見て、録っておきたい番組、見たい番組を予約するようになった。その予約設定が最初は結構面倒だった。ラジオのエアチェックを良くしていた自分にとってはそれ程苦にはならなかったが機械音痴の人には結構ハードルが高かったように思う。それで簡単録画の機能が色々工夫されたが、その内Gコードなるものが登場し各社のビデオに機能が搭載されるようになった。導入してまもなく1993年には殆どの新聞のテレビの番組欄にGコードが載るようになった。コードを打ち込む手間はあるが、とりあえず一発録画が実現され、このGコード利用は結構普及したように思う。しかし、Gコードはコードで番組を指定するのではなく、単に局と時間を指定する機能なので、ナイター延長で放送時間が延びると違う番組が録画されていたということは良くあった。そのGコードもテレビ放送がデジタル化されてお役御免になった。

Gコードに代わるものとしてアナログ放送時代にGガイドなるものが登場した。いわゆる電子番組表(EPG)である。それまでは、新聞のテレビ欄、さらには番組情報をより詳しく紹介するためにTV番組紹介雑誌など、紙の番組表であったが、この番組表を電子化して、テレビやパソコンなどに表示するようにしたものがEPGである。テレビ画面で番組表を見るのは決して便利とはいえないが、録画機能とこの番組表が連動すると結構便利であった。パソコンにテレビチューナーが搭載されると、このEPGが表舞台に登場した。アナログ放送の時代はこのGガイドがEPGのディファクトになったが、そこに至るまでには特許を絡めた熾烈な競争があった。これはEPGが、次世代のテレビサービスを睨んだ戦略の入口であったからだろう。今のデジタル放送は放送の仕様に中にEPGの仕様も既定されているので、どのメーカーのテレビでも基本的に局から提供される番組情報を見ることができる。Gガイドもデジタル放送対応になったが、基本仕様のEPGと差別化するには新たな付加価値サービスが必要になってきている。

そもそも、テレビ番組欄の情報はあの狭いスペースに必要情報がよく整理されて詰め込まれている。EPGの番組情報の中身は基本的に紙と同じであるが文字数の制約などがある。多くの人は、あくまでも番組情報の詳細を見るのではなく、このEPG機能を利用して番組表を見ながら、チャンネル切替や録画ができるという機能に便利さを感じていると思う。

このように紙からEPGに形態は変化し使われ方も変わってきたが、番組表の基本構造は、放送日、放送局、そして放送時間を表にしたもの。つまり、これは、放送局の番組編成いわゆるタイムテーブルを表したものである。つまり、時間を決めてプッシュ型で番組を提供するという放送の基本構造を視聴者にどうやって伝えるかという手段であった。リアルタイム放送を視聴するのであれば、それを逃すと2度と見れないので、この時間軸は非常に重要であった。しかし、タイムシフトで番組を視聴する習慣が一般的になってくると、この時間軸を重視した番組表は意味を成さなくなってくる。EPGの形態も変わってくるが、実は、この放送時間で番組を編成することがこれまでの放送局のビジネスモデルそのものなので、次世代のテレビ放送と現在のテレビ放送の相克の本質はここにある。
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秋らしくなったので・・・・シアリングが付き合ったVocalをもう一枚

2011-09-23 | MY FAVORITE ALBUM
Nat King Cole sings / George Shearing plays with the Quintet and String Choir



台風が過ぎ去って、いくらか秋らしくなった。9月も20日を過ぎたというのに、暑い日が続いてゴルフ場の芝生も夏の元気さを失っていなかったが、これでやっと伸びが止まるかもしれない。
秋には、秋に相応しい清々しい演奏が似合う。ウディーハーマンのアーリーオータムがピッタリだが、せっかくジョージシアリングを聴いたのでもう一枚。ジョージシアリングといえばヴァイブを加えたクインテットの演奏が清々しくて秋らしい。最初にヒットした曲は”September in the Rain”。演奏といい曲といいシーズン到来といった感じだ。

シアリングとマクレーのDUOは初顔合わせといっても百戦錬磨のベテラン同士の「がちんこ勝負」。このアルバムも大物同士であるが少し色合いが違う。キャピタルレーベルは栄枯盛衰が激しいレーベルの歴史の中で今での生き残っているメジャーレーベルだ。50年代、60年代は、ボーカル、演奏を含めて多くのビッグスターを抱えていた。このシアリングとキングコールも何枚ものヒットアルバムを出したレーベルの看板スターだった。ところが、この2人はこれまで一緒に演奏したことがなく、この録音が初顔合わせだった。元々ピアノを弾いて弾き語りからソロボーカリストになったキングコール。同じようにピアノ中心に時には歌も歌うが、ピアニストとして演奏の幅を広げていったシアリング。生まれも、育ちも違うが、似たような経歴を一時経て、それぞれの道を歩んでいた2人だ。
さすが大レーベルでの2人の大物なので、単にDUOというのではなく、周りの舞台装置も大掛かりだ。まずは、ストリングスのオーケストラが付く。Ralph Carmichaelのアレンジだが、シリングの手も入っているようだ。シアリングのバックにはトリオにヴァイブとギターを加えたおなじみのクインテット編成も用意した。それもヴァイブにエミールリチャード、ドラムにはシェリーマンといったオールスターメンバーだ。

事前に録音されたストリングスをバックに、シアリングのクインテットを加えてキングコールのボーカルが引き立つ。曲は、両者の競演にピッタリの“September Song”からスタートするが、全体にスローな曲が中心で、一部ラテンのリズムが入る曲もあるが、コールのバリトンを味わいのある軽いスイング感が全体を包む。硬派のジャズファンには、マクレーとのDUOや、その後のメルトーメとの共演と較べると物足りないが、2人の全盛期の共演を、メジャーレーベルならでは仕上げをしたアルバムだ。



1. September Song        Anderson, Weill 2:59
2. Pick Yourself Up       Fields, Kern 3:11
3. I Got It Bad (And That Ain'tGood)   Ellington, Webster 3:42
4. Let There Be Love        Grant, Rand 2:45
5. Azure-Te           Davis, Davis, Wolf, Wolf 3:55
6. Lost April            DeLange, Newman, Spencer 3:20
7. A Beautiful Friendship    Kahn, Styne, Styne 2:41
8. Fly Me to the Moon      Howard 3:31
9. Serenata            Anderson, Parish 3:02
10. I'm Lost            Rene 3:29
11. There's a Lull in My Life  Gordon, Revel 2:25
12. Don't Go            Stillman, Wood 2:32


Tom Morgan & Lee Gillette Producer
Ralph Carmichael Arranger, Conductor, String Conductor

George Shearing  Piano. Arranger
Nat King Cole  Piano, Vocals
Al Hendrickson Guitar
Emil Richards Vibraphone
Al McKibbon Bass
Shelly Manne Drums
Carlos Vidal Conga
Luis Miranda Latin Percussion
Lloyd Ulyate Trombone
Wilbur Schwartz Flute, Piccolo
Justin Gordon Flute, Piccolo
Paul Horn Flute, Piccolo

Nat King Cole Sings George Shearing Plays
Nat King Cole & George Shearing
Blue Note Records
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2人の持つ「技と味」は時代が変わっても普遍だ

2011-09-21 | CONCORD
Two For The Road / CARMEN McRAE

今年は自然災害の当たり年のようだ。だが、これだけ色々な事が続くと単なる偶然というよりは、何かのシナリオに沿って社会は変化していくプロセスのような気がする。例えそれが自然現象であれ、あるいは人為的に仕組まれたものであっても。当然、変化していくということは何から何へという対比する2つの軸がある。「旧から新へ」、「悪から善へ」、あるいは「個から全体へ」かもしれない。いずれにしても、既成概念で想像できる単純な軸ではなく、現代社会そのものを否定した新たな概念の社会が生まれてくるのかもしれない。変革好きの自分としては今後どんな社会が生まれてくるのか楽しみだ。

テクノロジーの世界に目を向けると、これは確実に進歩している。昨日も、あの「プリントゴッコ」が、消耗品の提供を含めて商品としては世の中から完全撤退を決めたというニュースが流れた。一世を風靡したあのプリントゴッコもパソコンとカラープリンターの進歩には太刀打ちできなかったということだ。これはたまたま目に留まった一例で、ここ数年で市場から消えていった商品はきっと膨大な数に上るであろう。

今棚卸しを兼ねて聴きなおしているレコードも実は20年以上前にCDの出現と共に衰退していった商品だ。しかし、今でもこの古いレコードが市場価値を持って流通し続けているということは驚異的な事だ。それは中のコンテンツに意義があるのだろう。文化としてのコンテンツは不滅である。世代が変わって、世の流行り廃りはあるものの、ある時代を象徴するコンテンツというものは不滅なのだろう。レコードの溝に刻まれた「あの音」が時代を超越して生き続けている。

Concordレーベルは、この時代を超越したジャズへの拘りで、ミュージシャンを集め、アルバムを作り、そしてフェスティバルを開催し続けた。結果的には、埋もれたベテランの発掘と、志を持った若手の起用という両面作戦で成功を収めてきていた。

今回もベテラン歌手の中でも大物カーメンマクレーの登場だ。
時代の流れに合わせて、アトランティックやブルーノトといった大手レーベルにも所属し、時には新たな世界にチャレンジジするアルバムも作った。前年にはヨーロッパのコンサートでジョーウィリアムとの共演をしたり、途切れることなく活躍を続けていた。しかし、このアルバムを機にまたストレートなジャズボーカルの世界に戻っていった。彼女の変遷の中では一つの区切りにもなるこのアルバムに参加して、付き合ったのはジョージシアリング唯一人。シアリング自身もConcordでアルバムを作ったのは前年の事。コンコルドの2人の新人によるduoアルバムだ。歌のDuetであれば、サミーデイビスJr.との共演アルバムはあるが、楽器とのDuoは彼女の長い歌手生活で初めてのアルバムだそうだ。彼女自身もピアノを弾くので、自分のピアノの弾き語りであれば、あの新宿のDUGでのライブもあるが。2人の共演自体もジャズフェスティバルなどで偶々といった事を除けば初めての事だったそうだ。シアリングのプレーも気合が入っており、単に歌伴というよりは、歌とピアノのプレーのコラボレーションが初顔合わせ手いきなり実現されている。これも丁々発止というよりも、バラード中心に2人でじっくりといった感じで。シアリング自身の歌も最後のTwo For The Roadで、そして2人のデュエットはCloudy Morningで聞ける。
両ベテランの持ち味を出し切るのに大きな仕掛けはいらない。デュオアルバムで実現したカールジェファーソンのプロデュース力は流石だ。

唯一のアップテンポの曲 Gentleman Friend 指を鳴らしながらご機嫌!



1. I Don't Stand The Ghost Of A Chance
2. You're All I Need
3. Gentleman Friend
4. More Than You Know
5. Cloudy Morning
6. Too Late Now
7. If I Should Lose You
8. Ghost Of Yesterday
9. What Is There To Say
10. Two For The Road


Carmen McRae (vocal)
George Shearing(p、vocal)

Produced by Carl Jefferson
Recording Engineer Phil Edwards
Recorded in New York, June, 1980

Originally released on Concord CJ-128(所有盤はユピテルの国内盤)


Two for the Road
Carmen McRae & George Shearing
Concord Records
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ブラジル生まれの彼女がボサノバを演奏しても・・・・

2011-09-20 | MY FAVORITE ALBUM
Eliane Elias Plays Jobin

先日ライブを聴いたミシェルルグランは才能豊かなミュージシャンだ。自分の頭の中に浮かんだイメージを、曲作りに、ピアノの演奏に、そしてオーケストラに自由自在に描いていく。ブラジル出身のピアニスト、イリアーヌ・エリアスも多彩な才能の持ち主だ。小さいときからクラシックとジャズを演奏し、若くしてヨーロッパで活躍していた。ベースのエディゴメツが彼女のプレーに接し、ニューヨークに来るように誘ったのが1981年とのこと。彼女がまだ20歳を過ぎたばかりの時だった。アメリカに渡った彼女はStepsAheadにも参加し、その後はピアニストとしてだけでなく、Vocalやアレンジでも活躍をしている。

彼女のピアノはエバンスに捧げたアルバムもあるように、エバンスの流れを汲んだスタイルだ。そんな彼女が、母国ブラジルが生んだボサノバの盟主ジョビンの曲を取り上げたのがこのアルバムだ。他のメンバーはベースのエディー・ゴメツに、ドラムのディジョネット。エバンスの名盤、’68のモントルーのライブと奇しくも同じバックだ。ブラジル出身の彼女が、エバンス流のピアノで、ボサノバを演奏するとどうなるか興味が沸くアルバムだ。
結果は、普通のボサノバの演奏を期待すると大はずれ。エバンス張りのエリアスのプレーが前面にでて、ピアニストとしての彼女の才能が発揮されたアルバムだ。ボサノバのジョビンではなく作曲家としてのジョビンに捧げた演奏だ。

ジャマイカ出身のモンティーアレキサンダーも、彼なりのジャズの世界で母国の音楽を表現し、日本のTOSHIKOも、彼女のジャズの世界で日本らしさをアピールしている。彼女のプレーも、決してボサノバに徹したのではなく、ジョビンの曲を彼女流に料理した結果だ。テーマを絞って、多芸な彼女のピアノをタップリ聴けるアルバムとしてはお気に入りの一枚だ。



1. Waters of March (Aguas de Março)   DeMoraes, Jobim 4:45
2. Sabiá    Buarque, Gimbel, Jobim 3:01
3. Passarim   Jobim, Jobim 5:10
4. Don't Ever Go Away   Duran, Gilbert, Jobim 8:26
5. Desafinado    Jobim, Lees, Mendonça 6:30
6. Angela      Jobim 5:30
7. Children's Games  Jobim 8:51
8. Dindi         Gilbert, Jobim 5:45
9. Zingaro        Buarque, Jobim 2:23
10. One Note Samba    Hendricks, Jobim, Mendonca 4:23
11. Don't Ever Go Away [Por Causa de Voce]  Duran, Jobim 2:59

Produced by Randy Brecker&Eliane Elias
All arrangement by Eliane Elias

Eliane Elias (p,vocal)
Eddie Gomez (b)
Jack DeJohnette (ds)
Naná Vasconcelos (per)
Recorded by James Farber
Recorded at Power Station, December 1989

Plays Jobim
Eliane Elias
Blue Note Records
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次世代テレビ放送はどうなるか? (13) 録画視聴はテレビ番組を視たことになるか

2011-09-19 | Weblog
テレビの録画というのは今に始まった話ではない。ビデオテープレコーダーなるものが世に出た時から、テレビの録画は始まっている。ビデオレコーダーは例のVHS対βの戦いで有名だが、家庭用のビデオが普及し始めたのは70年代の後半。VHS対βの戦いは80年代に入ってすぐだったと思う。要は、一般のテレビ視聴者にとって、テレビ録画というのはすでに30年の歴史がある生活になじんだ行為だ。テレビ放送を視聴することの延長で、見たい番組を録画して見たい時に見るのもごく一般的な視聴スタイルだ。

テレビの録画の前に、自分はFM放送のエアチェックということをよくやった。これは、これはせっかくのFM放送を聴きっぱなしにするのではなく、録音しておいて後で繰り返し聴くというのが目的だった。特に、好きなジャズのコンサートのライブなどでは良くやっていた。テレビの録画も実はスタートは同じだったかもしれない。一回限りの番組、あるいはライブなどを録画しておいて、いわゆるライブラリーにしてとっておくということもやっていた。
その内録画の便利さが分かると、放送時間に合わせて視聴できない時に、ビデオを使ってとりあえず録っておいて後で視るという使い方が増えてきた。家族がテレビを視ている時に、裏番組で自分の見たい番組をやっている時などにも便利だった。テレビが家庭に一台しかなかった時の、いわゆるチャンネル争奪戦の解決策の道具だったということだ。そして、いつのまにか自分の見たい番組は、とりあえずすべてビデオに録っておいて、好きな時間に視るという視聴スタイルもできてきた。また、番組全部を見るのではなく見たい所だけ見るという視聴方法もできてきた。生活者の視点で捉えれば、見たいテレビ番組をリアルで視るか、録画して後で視るかはその人の生活スタイルそのもの。「テレビ番組を視る」ということにおいてはどちらも違いは無く、結果的に同じ「テレビ番組コンテンツ」を見ていることになる。

視聴者の視点からすれば、「録画視聴もテレビを見るためのひとつの手段であり、当然《テレビ番組を視た》ことになる」

録画をする機器の方も、初期のテープから、DVDを経て、今はHDDとブルーレイに代わってきている。ビデオテープの録画はアナログであったが、DVD以降はデジタルデータでの記録に変わっている。放送自体もアナログからデジタルに変わったが、実はデジタルデータでの録画になって、著作権関連で大きな問題が生じた。要はデジタルデータはコピーしても劣化しないという特徴があるからだ。アナログ時代は、録画の複製を重ねると画質がどんどん劣化し、見るに耐えないもになった。したがって、昔は番組の映像の質もオンエア時とは違うものであり、あくまでも録画視聴はリアルタイム視聴のおまけのような位置づけであった。今では、デジタル化のお陰で、録画をしてもハイビジョン放送の高画質放送をまったく同じ品質で楽しむことができる。録画はおまけではなく、完全に「タイムシフト視聴」に不可欠な手段になっている。

実は、このリアルタイム視聴からタイムシフト視聴への変化の中に、ハード面でもソフト面でも次世代テレビ放送に関わる本質的な課題が潜んでいる。自分自身に照らし合わせれば、リアルタイム放送の視聴は「ながら視聴」が大半。音楽でいえばBGMでしかない。じっくり視る時は必ずといっていいほど、一人でタイムシフトで視る。音楽をオーディオ装置に面と向かって聴くように。どちらの場合も、CMはほとんど視ない。

ところが、テレビ業界では今でも録画視聴はあくまでも参考であって、リアルタイム視聴の視聴率だけでテレビ視聴を語っている。録画視聴をテレビ視聴の一部としてしまうと、一番の問題は今のリアルタイム放送の視聴を前提とするビジネスモデルが崩れてしまうからだ。実はこの問題はビデオテープによる録画視聴の時から問題になっていた。録画再生時のCMスキップの問題だ。この問題は、リアルタイム視聴が減っていなかった時は、あくまでも「おまけの録画視聴時の話」で片付けられてきたが、リアルタイム視聴が確実に減ってきてしまうと、この問題をもはや封印したままにして置く訳には行かない。録画が普及してからこれだけの長い期間が過ぎても、まだこの原則に則った議論、そして解決へ向けての対応がなされてこなかったのは不思議としか言いようが無い。がん患者がかなり前から自覚症状がありながら、がん宣告されるのが怖くて放置したままにしておいて、手の施しようが無くなってからいきなり死期を宣告されるようなものだ。

テレビ局の論理では、「録画視聴は視聴者が勝手にテレビ番組をみているだけであって、放送局の意図に従って編成されたリアルタイム視聴だけが《テレビ放送の視聴》だ」ということになる。

「テレビ番組視聴」と「テレビ放送視聴」では意味が違うということだ。録画においても録画率ではなく、録画視聴率が大事になってきた。
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ジェファーソンも想像していなかった「瓢箪から駒」のアルバムが・・・・

2011-09-18 | CONCORD
Crystal Comments / Bud Shank

ConcordレコードのオーナーのカールジェファーソンはメインのConcord Jazzシリーズが成功したのに味を占めたのか、いくつかの傍系のシリーズをスタートさせた。その内のひとつが、すでに何枚か紹介したPラテンジャズ系のPICANTEシリーズだ。そして、クラシック系のConcord Concertoだ。この新レーベルのために、Conocrdですでに何枚かのアルバムを出しているバドシャンクがフルートで、ピアノのビルメイズと組んでアルバムを作ることになった。録音に先立ち、この収録曲を中心としたライブが催されることになった。そこで問題が。ライブは3ステージ用意されていたが、録音に使う曲だけでは足りない。さらい、演奏するほうも聴くほうも、このクラシックの小曲集のライブを3ステージやるのは飽きが来てしまうという現実的な問題だ。
そこで頭を捻ると、ピアノのビルメイズが「それでは2人の演奏に電気ピアノ(Fender Rhodes)を加えてはどうか」という提案があり、早速この電気ピアノのAlanBroadbentの参加を求めることになった。

この当時電気ピアノの使用は一般的になっていたが、ジャズの世界ではマイルスのバンドに参加したチックコリアがこのFender Rhodesを気に入って、新しいグループリターンツーフォーエバーではこのサウンドを前面に押し出したサウンドを作り出したのは実に新鮮だった。そのアルバムでも、フルートとこの電気ピアノは実に相性のいい音を出していたが、今回の組み合わせも実に的を得た選択だった。

演奏は、DUOではクラッシクであったが、fenderが加わりジャズのスタンダードを採り上げると実に按配が良く、fenderはある時はメロディーを、そしてリズムを、また時にはベースラインをと縦横無尽に活躍してこの企画は大成功に終わった。そこで、シャンクはせっかくのこの企画をそのままにしてしまうのはもったいないと、早速ジェファーソンにレコーディングの要請をして実現したというのが、このアルバムの生まれた経緯だそうだ。
アルバムタイトルの“Crystal”はこのFender Rhodesにはピッタリな言葉だ。

いつものジャムセッションとは違った形で、このような自然発生的な音楽が生まれてしまうのもジャズの楽しさだろう。
という訳で、いつもと少し毛色の違うアルバムが生まれてConcordのラインナップに加わった。これまでも、何枚かジェファーソンのプロデュースではなく自主制作のアルバムが
あったが、この一枚もそれらの仲間入りだが、いずれも良くスイングする普段着のジャズであるConcordのコンセプトは外していない。

ちにみに、この録音に使われた楽器は,

Pianoは、Steinway 7'6"Model C built in 1898
Phodesは、Fender Rhodes,Suitcase 73




1. Scrapple from the Apple       Parker 5:57
2. How Are Things in Glocca Morra? Harburg, Lane 6:50
3. I'll Take Romance          Hammerstein, Oakland 5:46
4. Solar                Davis 6:39
5. Body and Soul            Eyton, Green, Heyman, Sour 7:10
6. On Green Dolphin Street       Kaper, Washington 8:45

Produced by Bud Shank

Bud Shank Flute
Bill Mays Fender Rhodes,Piano
Alan Broadbent Fender Rhodes,Piano, Piano (Electric)

Hank Cicalo Engineer
Recorded at Crimson Studio,Santa Monica, CA, October 1979

Originally released on Concord CJ-126

Crystal Comments
Bud Shank
Concord Records
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アレンジャーの腕の見せ場はやはり大編成のビッグバンドで

2011-09-17 | PEPPER ADAMS
Jazz New York / Manny Albam & His Jazz Greats



岸義和Bigbandのライブに行った。「ハリージェイムス&レイアンソニー」と銘打ってあるだけに、岸のトランペットをフィーチャーした曲が多くを占めたが、ベイシー、ハーマン、そしてバディーリッチのレパートリーを加え、スイングビッグバンドを堪能した。前回のライブとはメンバーが9人入れ替わって、サックスセクションは全員替わったとのことだが、スダジオワークを多くこなしているベテラン揃い、初見の譜面を難なくこなしていた。
リードアルトとクラリネットでサックスセクションを取り纏めた佐野博美はライブでは初めて聴いたが、ベテランの貫禄ある演奏をたっぷり聴かせてもらった。「聴く人の琴線に響く音楽」を提供することに真摯に取り組んでいる姿勢には感銘した。モダンビッグバンドもいいが、ビッグバンドファンとしては、このようなスイングバンドの良さを味わえるライブは嬉しいものだ。

レイアンソニーが、スイングオーケストラの十八番を次々と紹介するTVSHOWのビデオ


結局ビッグバンドの編成はどのバンドもほとんど同じなので、どのような雰囲気を出すかは曲のアレンジ次第になる。もちろんバンドカラーに合わせたアレンジも多くあるが、アレンジャーの個性を出したサウンドというものが大事だ。他のバンドへのアレンジの提供だとなかなか本領発揮とは行かないこともあるが、アレンジャーがリーダーとなったバンドになると思う存分自分のイメージが出せる。例えば、ビルホルマン、ボブブルックマイヤーなどのオーケストラアルバムは、まさに自分の編曲を自分で思い通りに演奏している。クインシージョーンズが自分のオーケストラを持った時もそうだった。

1958年の4月、ニューヨークのバードランドでハードバップの立役者達がジャムセッションに興じていた頃、同じニューヨークでアレンジャーのマニーアルバムが録音したのがこのアルバム。元々はサックスプレーヤーだったマニーアルバムは1950年にはプレーヤーとしては一線を退き作編曲に注力していた。自己のリーダーアルバムを出したのは1955年が最初だが、この頃は売れっ子のアレンジャーとして多くのアレンジを提供していた。大活躍中のアルバムが地元ニューヨークのスタジオミュージシャンの一流処を集め、曲も、ガーシュインの一曲を除いてすべて自分の曲。JAZZ NEW YORKのタイトルどおり、ニューヨークを題材にしたアルバムだ。当時のニューヨークというとどうしてもハードバップ濃いサウンドを思い浮かべてしまうが、大編成のアンサンブルワークは当時のウェストコーストのサウンドにも通じるものだ。この両方の橋渡しのスマートさがマニーアルバムのアレンジの特徴かもしれない。その前のアルバム、「ジャズ・グレーツオブ・アワー・タイム」でもウェストとイーストのメンバーを両方から集めていた。アルバムは、この後インパルスで映画音楽を題材にしたアルバムを作り、1967年にはソニーレスターと一緒にソリッドステートレーベルを立ち上げる。アレンジャーとしては、晩年まで活躍した一人だ。

1. Thruway         Albam 3:33
2. They All Laughed     Gershwin, Gershwin 3:55
3. In a Mist        Beiderbecke 5:23
4. Fresh Flute       Albam 5:14
5. Dot's Right       Albam 4:37
6. Hebe, The Cups Please! Albam 5:30
7. The Nether Regions   Albam 8:24

on all Selection

Manny Albam Arranger, Conductor
Gene Quill (as)
Al Cohn (ts,bs)
Pepper Adams (bs)
Bernie Glow (tp)
Ernie Royal (tp)
Jim Dahl (tb)
Bob Brookmeyer (vtb)
Tommy Mitchell (btb)
Osie Johnson (ds)

on 1.,7.
Donald Byrd (ts)
Zoot Sims (ts)
Dick Katz (p)
Milt Hinton (b)

Recorded April, 1958 New York

on 3.,5.,6.
Art Farmer (tp)
Frank Socolow Sax (Tenor)
Eddie Costa Piano, Vibraphone
Milt Hinton Bass

Recorded on April 25,1957

on 2.,4.
Jerome Richardson (fl,ts)
Nick Travis (ts)
Dick Katz (p)
Joe Benjamin (b)

Recorded April, 1958
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これが最後のリーダーアルバムとは・・・

2011-09-16 | CONCORD
RAYAL BLUE / Marshal Royal


ベイシーのマーシャルロイヤル、エリントンのジョニーホッジス。2人は両バンドの番頭格だった。特徴あるサックスセクションを引っ張る牽引役として長年在籍して幾多のレコードに名を残している。2人の共通点は輝くアルト。パーカーのモダンアルトに先立つ、この2人にベニーカーターを加えた3人がスイングアルトの代表格で好きな3人だ。では、このアルトをじっくり聴きたいと思っても、マーシャルロイヤルの場合は、他の2人と較べてリーダーアルバムが見つからない。唯一と言っていいのが、Concordの2枚のアルバム。一枚は、先に紹介した”First Chair”。もう一枚がこのアルバムで、ラストリーダーアルバムになってしまう。1912年生まれのロイヤルはこの録音の時に78歳。年齢を感じさせない輝くアルトを聞かせてくれる。バックの4人はいつもの3人に、ドラムがジミースミスだ。
コンコルドレーベルの録音はどれも音のバランスがいい。レコーディングエンジニアとしてほとんどのレコーディング、マスター制作に関与しているフィルエドワードの好みなのだろう、ナチュラルな音質の物が多い。
このアルバムは特にアルトの響きと、それを囲むリズム隊のバランスもいい感じだ。多分に録音の質もあるが、マーシャルロイヤル自身のアルトの音が他のプレーヤーと較べて別格なのかもしれない。ボーカルで「ヴェルベットボイス」という表現を良く聴く。「ヴェルベットアルト」の番付があったら、3役入りは間違いないのがこのマーシャルロイヤル。
今年は、エリントン、ベイシーの両バンドが来日した。バンドカラーやアンサンブルワークはオリジナルのオーケストラの伝統を引き継いでいると思うが、両リードアルトの後継者となると、両巨匠の域に達するのは難しそうだ。
ROYAL BLUEというのは、青と紫を合わせた色、元の色に無い不思議な高貴さが漂う色だ。
マーシャルロイヤルも普段のビッグバンドとは違って、気心の通じ合うバックとのコラボレーションの中で、普段ビッグバンドでの演奏では一部でしか聴けないソリストとしての魅力をタップリ聴かせてくれる。

ベイシーオーケストラ時代の演奏


古いところでは、




1. Mean To Me
2. I’ll Be Comin’ Home
3. Avalon
4. Just Squeeze Me
5. Things Ain’t What They Used To Be
6. Teach Me Tonight
7. Royal Riff
8. I Got It Bad And That Ain’t Good
9. Everyting Happens To Me

Marshall Royal (as)
Monty Alexander (p)
Ray Brown (b)
Cal Collins (g)
Jimmie Smith (ds)

Produced By Carl Jefferson
Recorded at United Western Studios, Hollywood, CA, March 1980
Recording Engineer Phil Edwards
Originally released on Concord CJ-125
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ラフに始まり、ラフを忘れて終わる

2011-09-15 | GOLF LIFE
先日の女子プロの試合、コニカミノルタカップでは一線のプロも深いラフに悩まされていた。先月自分で体感したラフの凄さは、本番でもそのまま、否それ以上で実現されていたかもしれない。よく日本のトーナメントのセッティングは甘すぎるのではないかと言われているが、やはりプロの試合では厳しいセッティングがよいと思う。飛距離が一段と伸びて、バーディー合戦も見ものだが、深いラフや早いグリーンに苦しみプロがアンダーで廻るのに四苦八苦するのも、見る方としては楽しみだ。

さて、今回行った栃木の東松苑ゴルフ倶楽部も今週、男子プロのチャレンジトーナメントJGTO ChallengeⅡが開催される。丁度前を廻っていた組で、参加するプロ達が練習ラウンドをしていたが、その中に見かけた顔が。ホームコースのキャディマスター室からいつも笑顔で迎えてくれるプロだった。調子は今ひとつと言っていたが、頑張って欲しい。

このコースは中島常幸プロの父親が作ったコースとして昔から有名だったが、実はここでは今回が初めてのプレーだった。近くのコースには良く行くのだが、これまでプレーをする機会がなかったのでいく前から楽しみなラウンドだった。このコースも、北関東の国道50号線沿い。先日のアジア下館と違ってここは山側に少し入るので、コース自体も山の斜面に作られている。アウトはそれ程でもないが、インは山を大きく崩して作ったレイアウトなのでホールは平坦だが短くて狭い。アウトは伸び伸び距離のあるホールを攻めて、インはピンポイントで攻める、切替が必要なコースだ。グリーンは2グリーン。大きなうねりはないものの芽と傾斜が微妙に組み合わさってショートパットが微妙に切れる。
東松苑という名の通り、松が多く植えられていて、いわゆる自然の松林ではないが良く手入れされている。ホールに何本かある大きな銘木も見事なものだ。先日の枯松の後だけに良く手入れの行き届いた緑をみると、何故か落ち着いてついて余計な心配をせずに安らぎを持ってプレーできる。

ラウンドはインからのスタート。東北道の事故渋滞があり到着がギリギリ。パットを練習する余裕もなくスタートホールへ。このような時は思い切ってクラブが振れないものだ。左に引っ掛け気味のミスショット。いきなり深いラフに掴まる。2打を上手く脱出できたが、このような時は、何とかボギーで凌いでどこで調子取り戻せるかだ。ところが早速3ホール目で掴まった。短いミドルだが初めてコース。ドライバーの当たりも今ひとつだったので、キャディさんのアドバイスで確実に刻むことに。しかし、このショットも手が縮んだショットで左に引っ掛け目でラフに掴まる。2打目のラフからのショットも引っ掛けて手前のバンカー手前のラフに。バンカーを2つ越える次のアプローチをミスって、グリーンの周りの深いラフへ。結局7オンの1パットのダブルスコア。いきなりラフの洗礼を受ける。

チャレンジツアーといっても一応プロの試合。ラフのセッティングも、キングフィールドのようにとはいかないまでも結構厳しい。その後も、フェアウェイを外すと2打は出すだけ。無理に狙ってもかえってミスショットに。ボール探しに一苦労する場面もあって、またまた今回もラフに悩まされるラウンドになってしまった。

午後からは、多少復調したが流れは変わらず。ショートホールもショットは悪くないがグリーンを外す。寄らず入らずで我慢のゴルフが続く。ところが残り3ホールで突然ティーショットが復活。最近出たことの無い当たりだ。最終ロングホールはすべて完璧。バーディー逃しのパーであったが久々の快感。気がつけば最後の3ホールは「ラフ」知らずのプレー。いくらラフが深くとも、そこに入れなければなんら問題がないということを実感。

この感触を次回にとって置きたい。
スコアは100を叩かなかっただけ良かったというレベル。
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スチールドラムをフィーチャーしたアルバムを聴いたのはこれが初めてだ・・・

2011-09-14 | CONCORD
IVORY & STEEL / The Monty Alexander Quintet

自分は凝り性な性格だと思う。興味を持つと些細なこと、あるいはマイナーなものでもとことん追求してみたくなる。反対に、世の中でどんなに流行っていても、全く興味を示さないので結構音痴のこともあるのは昔からだ。ビートルズ全盛期にジャズの凝りだしたのだからこれが性分だろう。

自分はラテン音楽をあまりじっくり聴いたことはない。あのリズム感は嫌いではないので、聴かず嫌いかもしれない。ConcordがPICANTEシリーズを出したおかげで「ラテン風」を聴く機会は増えた。ラテンといってもConcordなので、純粋ラテンではなく「ラテン風ジャズ」というのが正しいかもしれないが。

このアルバムもそのような雰囲気の一枚だ。モンティーアレキサンダーはジャマイカの出身なので、元々ラテンの血は流れているし、そのプレーにも垣間見ることができる。Concordでは“FACET”でデビュー済みなので、2枚目のリーダーアルバム。PICANTEシリーズで、ラテン色を色濃く出すためが、スチールドラムのOTHELLO MOLINEAUXと共演している。



ラテンをじっくり聴いていないので、このスチールドラムなるものも、じっくり聴いたのはこのアルバムが初めてだった。スチールドラムなる楽器の生まれ故郷はトリニダート・トバゴで、ドラム缶から生まれた音階を持つ打楽器だ。20世紀最後に生まれた楽器とも言われている。独特の響きを持つ金属音が特徴で、ヴァイブやマリンバとは違った甲高さだ。

MONTYのピアノトリオに、このスチールドラムとパーカッションが加わっているが、スチールドラムはピアノと並んで打楽器であってもメロディー楽器の位置づけだ。
これでラテンリズムに乗ってお祭り騒ぎになると思いきや、曲もラテンの曲というよりはスタンダードや、ブルースもあり、普通の4ビートのジャズの演奏にスチームドラムとパーカッションが加わった感じが新鮮だ。これがConocrdのラテンということだろう。

オールラウンドプレーヤーとして今では重鎮の一人となったMONTYであるが、ピーターソンライク一辺倒では無く、ジャマイカ出身の本領を発揮した若い頃の一枚である。

1981年のMONTYとOTHELLO MOLINEAUXの共演はこちら。


1. Happy Lypso       Alexander 4:48
2. Cavatina         Myers 4:00
3. Montevideo        Alexander, Evans 5:39
4. S.K.J.          Jackson 4:53
5. That's the Way It Is   Alexander 4:15
6. Work Song   Adderley, Adderley, Brown 6:28
7. Medley: Impressions/So What Coltrane, Davis 3:46
8. Stella by Starlight   Washington, Young 7:24
9. Street Life       ennings, Sample 3:41

Produced by Carl Jefferson

Monty Alexander (p)
Othello Molineaux (Steel ds)
Gerald Wiggins (b)
Frank Gant (ds)
Robert Thomas (per)

Phil Edwards Engineer, Remixing
Recorded at Soundmixers,New York City,N.Y. on Maech 1980

Originally released on Concord Picante CPJ-124


Ivory & Steel
 The Monty Alexander Quintet
Concord Picante
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初めて行ったゴルフ場で印象に残るものは・・・

2011-09-13 | GOLF LIFE
自分のゴルフ人生も20代の時からなのでかれこれ40年。プレーをしたコースは数えたことがないが、かなりの数になるだろう。でも、まだプレーをしたことの無いコースは東京近郊でも山ほどある。最近はホームコース以外にも色々誘いがあるので、初めてのコースに行くことがまた多くなってきた。

初めてのコースに行く時は事前に何らかの情報は調べていく。昔はせいぜいゴルフ場のガイドブックで調べる程度なので、コースのイメージや雰囲気は行って見なければ分からない。最近は各コースともホームページを作り、内容も充実させているので、大体の雰囲気は想像がつく。地図を見れば大体の地形も分かるし、ホームページのホールの写真を見ればレイアウトもおおよそ想像がつく。クラブハウスの様子も分かる。行ってみなければ絶対分からないのがグリーンの状態だ。それ以外にも、行って見なければ分からないことはある。従業員の態度&マナーとコースのメンテナンス。そして料理が美味しいか不味いかだ。いくら情報が整備されても、こればかりはリアルな世界で体験しないと分からない。

今回、行ったのは茨城のアジア下館カントリー倶楽部。名前は聞いたことがあったし、近くのコースには行ったことがあるが、ここは今回が初めてだった。この前行った笠間フォレストよりももう少し先。高速(北関東自動車道)が無かった時代は、インターから遠く行きにくい場所だった。桜川筑西ICができたのでインターからすぐだ。もっとも東京から行く時は、日曜日の朝の空いている時間だと、以前のように谷和原ICから下道でもたいして時間は変わらない。

関東平野の北側は、国道50号線がひとつの区切りだ。50号線の南は関東平野のまっ平な地形だが、これより北側は丘陵地帯に入る。このアジア下館は、この50号線に面しているので、地形的には平坦で造成工事がほとんど必要ない自然な地形を生かしたコースだ。距離の長いミドルホールも多く、短いホールはフェアウェイの木が微妙に邪魔をし、ドッグレッグと絡めて上手くレイアウトされていて戦略的だ。
フェアウェイの状態も良い。グリーンは昔のコースなので2グリーン。新しいコースの1グリーンと較べると非常に小さい。オリンピックをやったら、皆で1パットが量産状態になってしまった。グリーンが小さいのは仕方が無いが、問題なのはグリーンのコンディション。どのホールもグリーンに雑草(スズメノカタビラ)が目立つ。パッティングのライン上で邪魔になることも何度かあった。これはいただけない。

そして、一番ビックリしたのが松枯れだ。松食い虫の被害を受けているのだが、その数が半端ではない。すでに、切り株になってしまっているところもかなりあるが、茶色く立ち枯れている松が林立している様は異様だ。せっかくのレイアウトで重要な役割を果たしている大きな松も至るところで立ち枯れている。このままでは、あと数年でコースの雰囲気も、レイアウトも大きく変わってしまうかもしれない。せっかくの地形を生かした自然のレイアウトも松があったからこそ戦略的な所が多いだけに残念だ。



さらに、驚いたのが昼食時のレストラン。お客は半分くらいしかいないのに、テーブルの上はどこも食べ終えた食器がそのままで座る場所が無い。そして、その状態が我々の組だけでなく延々と続く。明らかにホールのスタッフの数が少ない。後で聞くと、震災の後平日の客が極端に減ってしまったので人員を絞っているようだ。キャディさんの数も減ってしまい、ハーフで交代の休み無しで回していた。確かに業績が悪いと背に腹を変えられないので人員削減は止むを得ないが、このままでは客に対してのサービスも崩壊してしまいそうだ。営業努力などは他のコースよりも一生懸命やっているようなので、何とか客足が戻って、綺麗なコースと従業員のサービスを復活してもらいたいものだ。

せっかく事前の調べで好印象を持って行ったコースが、今回のように悪い印象だけが残ってしまうのは残念だ。どんなコースでも良い所は必ずあるはず。それが維持できなくなっているということは、震災の影響がじわじわとボディーブローのようにどこのゴルフ場にも効いて来ているのかもしれない。

肝心のスコアは、前半はパーが6個ありながらダボ3つの42、後半は最終2ホールがダボ、トリで45のトータル87。どうもこの所最後の詰めが甘い。85で何とか上がれるゴルフがしたい。


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