A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

二兎を追うものは一兎をも得ず・・・・とはよく聞くが

2011-07-22 | MY FAVORITE ALBUM
BUG ALLEY


マンハッタントランスファーの成功を受けたか、同じようなコーラスグループが洋の東西を問わずいくつか登場した。ソロのボーカルと違って、コーラスとなると単に歌が上手というだけではなく、ハーモニーの美しさや、4人の呼吸合わせに相当練習が必要だ。

あのマントラも、デビューアルバム作成に向けては週6日の練習が6ヶ月、そして2年間の活動の下地があった。いやその下地があったからこそ、今まで長い間続けて活動できているのだろう。レパートリーも、古き良き時代のコーラスの再現もあれば、ランバートヘンドリックス&ロスの流れのモダンなコーラス、さらにブラジル音楽、最近ではチックコリアの曲まで幅広い。これは長年の活動の賜物であり一朝一夕で実現できたわけではない。

1980年にカナダ出身のコーラスグループがレコードデビューした。男3人女性2人。さらに楽器までこなすという器用な5人組だ。そのファーストアルバムが、そのグループ名称どおりのこのアルバムだ。

A面から聴き始めると、古き良き時代のコーラスの香りが。ノスタルジーブームもあった時期、なかなか時代の流れの読みもいいかも、盤を裏返してB面に。一転してモダンなサウンド、SANCHO SUITEのイントロ部分は後にクラブで流行って、サンプリングにも使われ人気が出たとか。そしてラストはマイルスの十八番、マイルストーンで締める。ベストアルバムでもないのに、よくもタイプの違う曲を詰め込んだものだ。マントラの30年の歴史を1枚のアルバムに詰めたようだ。かえってそれぞれの良さが見えなくなってしまう。

最初のアルバムなので彼らの気負いを感じつつも大目に見て、意欲を買って次作に期待といった所だが、その後は・・・・? グループの詳しい消息はわからないがbug alleyは結局この一枚で終わってしまったようだ。
リーダー格のKaren Youngは独自の活動を続けているようだ。

最近の演奏のようだが、ちょっと自分の好みとは違っているかな?



あまり色々な方向を一度に追わずBug Alleyでじっくりやっていたら、マントラ2世になっていたかもしれない。最初の内容が良かっただけに残念。

1. Bop Follies Pinsonneault 2:54
2. Down for the Count Foster, Hendricks 3:06
3. Bijou Burns, Hendricks 3:23
4. Art's Oregano Pepper, Young 2:01
5. Steppin' Around Public Domain 1:21
6. Boswell Medley: Dinah/HeebieJeebies/Everybody Loves My Baby Akst,Lewis, Palmer, Public Domain 4:50
7. Sancho Suite  Pinsonneault 6:18
8. Footprints  Pinsonneault, Shorter 4:35
9. Daybreak  Cole, Pinsonneault 4:27
10. Milestones   Davis, Pinsonneault 3:18

Karen Young (vo)
Liz Tansey (vo)
Steve Cole (vo,g)
David Thompson (vo,b)
Andre White (ds)

Doug Water (sa,bs,piccolo,p)
Mike Pinsonneault (arr.)
Charles Ellison (tp)
Huhammad Abdul Al-Khabyyr (tb)
Christine Beckett (viola)
John Rudel (per.)

Produced by Gene Perla,San Soleil and Bug Alley
Recorded at Soleil,Montreal by Gene Perla,1979

Bug Alley
BUG ALLEY
ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション



コメント (1)
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