A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ゴルフ好きにとって高速道路の整備はありがたい

2011-08-31 | GOLF LIFE
民主党の代表選挙が終わった。色々な思惑のある中での結果だと思うが、投票した議員達の中で本当に日本を良くしようと思って投票した人間は何人いたのだろうか。皆、党のため、グループのため、いや自分の為だけを考えて最後は判断したのではないだろうか。自民党時代から代表選挙は派閥争いの延長上で行われてきたが、今回ほど内向きの思惑だけで行われた事はなかったのではないか。その位民意と乖離してしまったのが今の民主党である。自分であれば、増税を一番に掲げる時点で野田候補は無い。その前にやることがあるだろう。

民主党がマニュフェストに掲げた政策はことごとく内部から潰されていった。子供手当てしかり、高速無料化しかり。自分自身は、高速無料化には反対だったので、それ自体を選挙目当の公約などはしなければ良かったのにと思う。しかし、TDM (Transportation Demand Management);の観点から、渋滞の回避とトータルな利用促進を同時に実現するための料金施策は重要だ。高速料金の需給バランスに合わせたダイナミックな運用はやるべきし、その中に無料の路線や期間があってもかまわない。したがって、無料化が公約なのではなく、柔軟な料金施策がマニュフェストの柱になるべきであったのに。ETCがあるからこそ、それが実現できるに、何故か議論がそこまで至らないのかが分からない。結局政治家はそれを議論するレベルの知識、能力を持ち合わせていないということだろう。小難しいことを言っても国民には理解されないし、選挙の目玉にはならないと思っているのかも知れないが、事の本質の理解が進んでいる国民も決して少なくないということを忘れないほうがいい。

さて、ゴルフをやる人間にとって高速道路は不可欠だ。建設のペースは鈍ってはいるが首都圏の周りは確実に整備が進んでいる、放射状に伸びている幹線はすでに整備が済んでいて、今は外環、東関道、圏央道、北関東などの環状線だ。これらの整備で今まで遠かったゴルフ場が確実に近くなってきた。

常磐道と東北道に挟まれた地域はこれまで陸の孤島が多かったが、便利になったコースが多い。今回行ったのは、かさまフォレストゴルフクラブ。元々常磐道から比較的近いほうではあったが、北関東自動車道が完成し、笠間西ICができたら何とインターから2分。入口の裏にインターが出来たようなもので、都心からも距離の割には時間が掛からない。
隣の笠間ロイヤルには何度か来た事があったが、ここは初めて。隣の笠間ロイヤルに較べればアップダウンも気にならず、あまりトリッキーなホールも無い感じの良いレイアウトだ。比較的新しいコースだと造成で大きく地形が変わり、一旦樹木を伐採してから木を植え直した所が多く、開けた感じと人工的な景色になりがちだが、このコースの印象派は「緑が濃い」。さらにプレーを開始すると最初に感じたのがラフの深さ。芝の密度までが濃い。1ホール目の第2打のボール探しから大苦戦。「あったよ」の一声に安心して打ったら何といきなり誤球。基本動作を怠ったとはいえ、グリーン周りのラフにロストボールが残されているとは尋常ではない。先日トーナメント用にセッティング中のコースでラフに苦しめられたが、その再現であった。その後も調子が出掛かっては3パットという悪い流れ。後半上がり4ホール連続パーで最後も締めようと思ったら、短いパーパットを外して返しも入らずに3パットで万事休す。皆でグリーンに行くまでの球探しにくたびれてパットに集中できない一日であった。

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声の良い人の歌を聴くと実に心地よい・・・・グループになればなおさら

2011-08-29 | MY FAVORITE ALBUM
Our Love Is Here To Stay / TIME FIVE


人の声は生まれてすぐの赤ん坊の泣き声で440HZだそうだ。それからだんだん音域が広がり、男性の場合は声変わりによって大きく音域が変わる。そして個々人の音域が決まっていく。一人ひとりが音域だけでなく、音質も決まって自分の声が定まってくる。その結果として、声が良い人、悪い人が決まる。では、声が良い人とは、どんな声のことを言うのか?いくつか要素があるようだが、ひとつの要因として発声している音の倍音が出ている人は良い声だそうだ。要は、声の良い人は一人でハモっているということなのだろう。反対に一人一人の声が悪くても何人も集れば良い声になることもあるかもしれない。

コーラスというのは複数の人の声をダブらせること。良い声を皆で協力して作り出している訳だ。それも倍音に限らず色々な音階の音をダブらせながら。それで良い声が美しい声にさらに変化する。コーラスの美しいハーモニーを聴くと何故か落ち着くのは人の声の持つ魅力が存分に発揮されているからだろう。そんなコーラスでもライブであまりPAの音が大きいと地声の美しさが消えて幻滅する。
コーラスでは人数、男女のバランスはそれぞれのグループに特色があり、どれが好きということはない。あまり技巧に走った高度なことをやりすぎるとせっかくの美しさを失うばかりか、メンバーが替わった時が大変。結果的にグループが長続きしないことも良くあるのがコーラスグループの運営の難しさだ。

活動の息の長いコーラスグループといえば日本ではタイムファイブだ。若い頃にライブハウスに聴きに行った記憶があるので、もう40年近くメンバー変更無しで続いている。それだけでも表彰に値する。このアルバムでバックを務めている猪俣猛&前田憲男も好きなプレーヤーだった。どちらもまだ現役で活躍中なのが嬉しい。この前、サラレクターと一緒のステージのライブに行ったが、久々に心地よい歌声を聴けた。団塊の世代はますます元気だ。

楽器を弾きながらのジャズコーラスとなるとお手本はフォーフレッシュメンだが。日本ではコーラスグループというと、ダークダックスやデュークエイセスなどを除くと演歌歌手のバックコーラスが多い。ジャズコーラスの男性グループとなると珍しい。このタイムファイブがコマーシャルでも引っ張りだこだったのは、希少価値に加えて何でもこなせる実力も備えているからであろう。

いつもは、アレンジもバックもすべて自前で済ませるが、このアルバムでは、歌以外はすべて前田憲男と猪俣猛にお任せして歌に専念している。そのせいでは無いとは思うが、いつもに増してハーモニーの美しさが伝わってくる。アレンジ自体も、LHRのように技巧に走って奇をてらうことなく、お馴染みのスタンダードをじっくりと聴かせてくれる。ルグランのSummer knowsは大のお気に入りなので、この曲が入っているだけで満足。そういえば、ルグランのピアノトリオの演奏が来週あるのを思い出した。予約は一杯のようだが時間があれば覗いてみよう。





1, When you smile
(W.SALTER, R.MACDONALD – 〃 – 前田憲男)
2. Summer knows
(A&M. BERGMAN, MICHEL LEGRAND – 〃 – 前田憲男)
3. The first time ever i saw your face
(EVAN MACCOLL – 〃 – 前田憲男)
4. When you wish upon a star
(N.WASHINGTON, L.HARLINE – 〃 – 前田憲男)
5. Maria~Somewhere
(S.SONDHEIR – 〃 – 前田憲男)
(L.BERNSTEIN – 〃 – 前田憲男)
6. Love is here to stay
(G&I.GERSHWIN – 〃 – 前田憲男)
7. Watch what happens
(J.DEMY, M.LEGRAND – 〃 – 前田憲男)
8. If
(D.GATES – 〃 – 前田憲男)
9. Sesame street
(B.HART, J.STONE, J.RAPOSO – 〃 – 前田憲男)
10.The way we were
(A&M.BERGMAN, M.HAMLISH – 〃 – 前田憲男)

Time Five
田井康夫(top tenor)
野口鎮雄(2nd tenor)
勅使河原貞昭(baritone)
吉村晴哉(baritone)
杉江浩平(bass)

前田憲男(key)
猪俣猛(d)
荒川康男(b)
中牟礼貞則(eg)
西条孝之介(ts)
中沢忠孝(tb)

Recorded on Oct.5.6.11.13.14. Nov.5 1975 at Noppon Columbia
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次世代テレビ放送はどうなるか? (10) 「テレビ放送離れ」なのか「テレビコンテンツ離れ」なのか

2011-08-28 | Weblog
今後のテレビ放送がどうなるかを考える前に、今巷で言われている「テレビ離れ」なる現象を整理しておきたい。自分なりには整理されているつもりであるが、客観データで確認しておこう。

まずは、テレビ業界の当事者である、NHK放送文化研究所の2010年の生活時間調査から。確かに90%の人が視聴するテレビは国民のメディアの王者の地位は変わっていない。しかし、全くテレビを視ない人が確実に増えてきており全体の10%に達している。一方で、5時間以上テレビを視る人も増えているので平均視聴時間は変わらないということになる。統計数字の見誤りやすい点だ。若者のテレビ離れを象徴するように20代の女性のテレビ離れが大きく、5年前と比較して行為者率(要はテレビを視ている人)が大きく減少している。特に平日は男性と同様80%を切った。この層では2割の人がテレビを見ていないということだ。今後は全体ではなく2つの2極化したグループ別に数字を見ることも必要だ。

メディア接触全体では、10%程度の聴取者を持つラジオが減、ファンはやはり高齢者。そして新聞が大幅減。数字を見て改めて驚いたのが新聞の状況だ。全体で行為率は40%前後。4割の人しか新聞を見ていないということは宅配もどんどん減っているのだろう。自分の感覚では勤め人にとって新聞は不可欠だと思っていたが、勤め人でも40%以下とは。かえって無職のほうが高い。20代においてはもはや男女共に10%以下。マスメディアとしては完全に終わっている。

一方で、インターネットは全体で20%位だが、20代、30代では30%以上。さらに接触時間は2時間近くになっている。他のデータであったが、メディアの接触時間は1日平均して6時間程度。1日24時間の限界があるので、余程の暇人でないとこれ以上の時間を割くわけにはいかない。最近のデータでは移動中のモバイルの接触時間が割り込んできていて全体の時間を若干増やしているが、インターネットがこれだけ増えると当然割を食うのは他の既存メディアだ。雑誌、新聞はすでに駆逐されているが、いよいよ本丸のテレビへの影響だ。これも、他の調査データで見たが、インターネット利用者のテレビ接触頻度及び時間は極端に少ない。テレビ離れが一番顕著に現れるのはこの辺りの層からであろう。
他のメディアでは、ビデオ、HDD、DVDが増えている。ビデオ、HDDということはこれには当然テレビの録画視聴が含まれる。尚且つ、この録画視聴の場合は「ながら視聴」が少ないという結果も出ている。やはり集中して見るテレビコンテンツもあるということだ。

NHKの調査では、インターネット利用の中に仕事での利用と、メールでの利用は含まれていない。これも他の調査データによると、通常の検索、ショッピング、ブログの他に動画検索サービス(YouTube、ニコニコ動画など)であろう)の割合が急拡大しているとあった。若者の利用の間では、この動画サービスで見逃したテレビ番組や話題のテレビのシーンを見るのが流行っているとか。最近では他の動画サービスも増えているので、直近で調査をすればインターネットで動画サービスを利用している割合はかなり高くなってきているはずだ。

そこで、統計の取り方に疑問が沸く。現行の区分はあくまでも昔のメディア区分のまま、さらにはサービス分類もこれまでの区分を使って統計データを作成している。過去との比較や時系列データには必要だが、実態を果たして表しているのか。テレビのリアルタイム放送の視聴時間は減っているが、録画や動画サービスを含めて、若者の放送コンテンツを見ている時間は減ってはいないのかもしれない。今後はオンディマンドサービスが普及すればなお更である。

一日の中で電子メールの対応にとられる時間も多いが昔であれば手紙を書いたり、電話をしていた時間だ。仕事では報告書を作ったり、会議をしていた時間がメールに向かっている時間だ。生活時間調査もメディア接触時間ではなく、動画、音楽(音声)視聴、文書閲覧などの区分にした方がいいかもしれない。それが本当のコンテンツ接触時間だ。メディアはそれを見聞きするための道具であり何を利用するかは生活者にとっては何でもいい。そろそろ、メディア接触からコンテンツ接触に概念を変えなければ。そうすれば、生活者がコンテンツ離れを起こしているのかどうかは分かると思うのだが。
「テレビ放送離れ」を起こしているのであれば影響はテレビ広告の問題だが、「テレビコンテンツ離れ」を起こしているのであれば事態は深刻だ。
最近、こんな記事が目に留まった。

テレビ界、視聴率至上主義の愚昧:月尾嘉男(東京大学名誉教授)



日本では、両者が同時に起っていてお互い足を引っ張っているから問題なのだ。
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ゴルフの最中に出て来て欲しくないものは・・・?

2011-08-27 | GOLF LIFE
ゴルフは毎回色々な事が起るから楽しい。何回やっても飽きないのは、コース毎に表情があり、同じコースでも季節と気候の違いで同じ場所でやっているとは思えないことがある。それにプレー自体の楽しみ。基本的に結果はすべて自己責任だが、何故か周りの人間のプレーにも影響される。自然との闘いもあれば、人との駆け引きもあり、それらの掛け算の数だけ状況があるから、その場面を楽しめるのだろう。

され、その状況も予測がつく場合と、突然前触れも無くやってくるものがある。大体天候絡みは予測が付く。しかし、突然訪れるものに厄介なものがある。それは、シャンクとイップスだ。それが同時に来る確率は非常に少ないが。

ホームコースでの仲間との練習ラウンド。自分よりは少し腕達者、シングルと一歩手前の3人との組み合わせた。このような組み合わせだと、プレーのテンポとリズムもよく、勉強になることも多いので大体が自分もプレーが良くなる。

スタートの一番。右ドックレッグの一番のロング。右のラフに行ったボールが止まった場所から2打はまともに打てない。フェアウェイに出した2打は残りがまだ250Y位。3打の当たりはナイスショットだったが、まだ30Yを残す。最近この位の距離のアプローチは得意にしている。そしてアプローチはピン筋に行くが、少し強くて5mオーバー。最初は無理をせず、気楽に打ったパットは微妙に曲がるスネークラインをカップイン。幸先のいいスタートだった。

自分のゴルフのレベルだと、ボギーペースに対していくつアンダーでいけるかを、いつもの目安にしている。4つ貯金、すなわち41ペースだと上出来といった感じだ。その後まあまあのペースで、6ホールを終わって3オーバー。2つパーがとれれば目標達成だったが、結果は3ホールともボギー。でも、内容はダボ無しでまずまず。

後半はいきなり出だしホールで左に引っ掛けてOBのトリプルスタート。こうなると、もはや目標はボギーペースにせざるを得ない。次のホールは何とかパーで気を取り直して、そして問題の3ホール目に。林に入れて苦戦はしたが、グリーン手前30Yからのアプローチ。最近得意にしている距離だ。ところがいきなり右にシャンク。確かに打ち急いだ感じではあったが。あわててもう一度短いアプローチをしようとしたが、クラブが降りてこない。無理に打とうとしたら、手打ちで大トップ。グリーンのルーンの反対側からまたシャンク。そして、また無理に打とうとしたらトップ。次も乗らず。終わってみればOB、ペナルティー無しの12打(これも頭の中は真っ白だったので多分だが)。シャンクはともかく、昔クラブが降りてこないイップスになったのを思い出し心中穏やかではない。

気を取り直して次のホールのティーショットも何となくスイングがぎこちなく引っ掛け気味のボールは池ポチャ。このホールもトリプル。
一体どうなるかと思ったが、次のショートホールのパーで後は何とか普段のペースに戻る。アプローチもとりあえずは元に戻り、イップスも問題ない。何かにとり憑かれたようなあの一ホールは何だったのだろう。後半、仲間の一人が突然ショートパットが入らなくなった。今日は、悪霊がさまよっていたのかもしれない。

イップスはしばらくご無沙汰であったが、シャンクと一緒に思い出したように突然訪れるとは。猛暑が峠を越したと思ったら、久々に冷や汗をかいた一日だった。
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スキャットといえばジャズでは付き物だが・・・・他の物と一緒にシェイクすると

2011-08-26 | MY FAVORITE ALBUM
American Look / Swingle Singers

エラやサラのダイナミックなスキャットは聴き応えがある。そしてランバートヘンドリックス&ロスの楽器演奏のフレーズをスキャットにしてコーラスで歌うのもアイディアものだ。ジャズが世界に広がり色々な音楽と融合し始めた時、そのひとつにクラシックとの融合がある。ジャックルーシェのピアノが思い出に残るが、コーラスだとスイングルシンガーズ。バロックブームとマッチしたのかもしれない。バッハとジャズは何故か相性がいい。

8人編成と大所帯だがダバダバスキャットとハーモニーは一時はやったものだ。アカペラの奔りといってもいい。ジャズメンとはMJQとの共演が有名だが、元々はバックコーラスがスタート。ミシェルルグランの姉がメンバーにいたこともあり映画音楽などもやっていたが、ルグランがアメリカに渡ると新たな仕事も無くなり、一念発起して「バッハの平均律」をコーラス化したのが始まりとか。
よく「貧すれば窮する」とはいうものの、仕事が無くなって駄目になる人間と、仕事が無くなるからこそ新しい仕事にチャレンジしてみようと人間との違いかもしれない。
世の中全体も、このチャレンジ精神のある人間がいるからこそ、進化を続けているのだろう。

このスイングルシンガースはメンバーこそ替われど、長く続いているグループのひとつ。設立時のアイディア&コンセプトが時代を超えて受け入れられているという証拠、ロングセラー商品の定石だ。これまで、新旧のメンバーでそれぞれ沢山のアルバムがあるが、旧メンバーでこんなアルバムもあった。ヘビーな演奏を聴く合間の口直し(耳直し)には最適な一枚だ。

ジャズの故郷アメリカの曲にはジャズとはルートが違う曲も沢山ある。これらの曲が、ジャズのリズムとクラッシックの手法とコーラスでどうブレンドされたか。単品のストレートを味わうのもいいが、たまには気軽にカクテルの出来栄えを味わうのも乙なものだ。所有している日本盤は、有名なフォスター、ガーシュインの曲がA面でスタートするが、オリジナルの仏盤はアメリカの音楽の歴史を辿ったB面から始まる。せっかく一杯毎に腕を振るって作ったカクテル、作者の意図を味わいながらB面から聴いてみよう。



1. Country Dances
(invention for vocal ensemble: "Arkansas Traveller" / "College Hornpipe" / "Devil's Dream" / "Old Zip Coon" / "Virginia Reel" / "Pop Goes the Weasel") – 2:15
2. "When Jesus Wept"
(William Billings) – 2:07
3. Negro Spirituals
(for vocal ensemble: "Joshua Fit the Battle of Jericho" / "Swing Low, Sweet Chariot" / "Little David" / "Deep River") – 3:52
4. Patriotic Songs
(invention for vocal ensemble: "Dixie" / "Yankee Doodle" / "Battle Hymn of the Republic") – 2:07
5. "He's Gone Away"
(trad.) – 2:12
6. "Saint's Fugue"
(based on "When the Saints Go Marchin' In" for vocal ensemble) (Swingle) – 2:18

7. Stephen Foster Medley
"Old Folks at Home";
"Beautiful Dreamer"
"Camptown Races"
"Jeannie with the Light Brown Hair"
(Foster) – 3:26
8. from the opera, Porgy and Bess (Gershwin):
"My Man's Gone Now" – 2:51
"It Ain't Necessarily So" – 1:59
"Summertime" – 1:58
"I Got Plenty of Nothin'" – 2:03
"Bess You Is My Woman" – 2:40

Christiane Legrand – soprano
Nicole Darde – soprano
Hélène Devos – alto
Claudine Meunier – alto
Ward Swingle – tenor, arranger
Joseph Noves – tenor
Jean Cussac – bass
José Germain – bass

Rhythm section:
Jacky Cavallero – double bass
Roger Fugen – drums

Recorded in 1969

American Look
Swingle Singers
Philips Import
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一生の内に一度はリーダーとして・・・

2011-08-25 | MY FAVORITE ALBUM
EXTRAORDINARY / Don Lamond and Big Swing Band


世間はいよいよ次期総裁選びに繋がる民主党代表選で騒がしくなった。昨年の代表選では菅総理が選ばれたが、彼の在任中に今回の地震&原発の大災害が起るとは誰が想像できたであろうか。仮にこのような事態が想定されていれば、誰がリーダーであるべきかは「政治と金」とは違う基準で議論されるべきであった。唯でさえこれまでの政治が行き詰まり、世の中の抜本改革が必要な時、原発問題から始まる様々な国難を背負う日本の総理の重責は更に増したといえよう。

今こそ本当のリーダーが必要だが、現在の候補者の顔ぶれをみると少し違うような気がする。何事においてもリーダーになるものは指導者としての才覚が求められるが、この国難を乗り切るには、俯瞰的に物事を見ることができ、瞬時の内に事の重要性で判断し、即時の実行力ができるスーパーマンが必要だ。残念ながら、今の候補者、いや政治家にそれを求めても無理であろう。
個別の案件の対応はもちろん必要だが、社会全体で今まで世の中で評価された一般的な才能に加えて、各人の天賦の力を発揮できる環境を構築できなくてはいけない。いわゆる従来の発想を越えられる天才が必要だ。今までの体制の中で埋もれている人材は沢山いる。政治の世界だけでなく、科学技術、芸術、文化、経済、経営すべての分野において。今の枠組の中で解決できないのであれば、今こそ彼らの力で「改革」ではなく「革命」が必要な時期に近づいている。

ジャズの世界もチームプレー。今まで名プレーヤーだけでなく幾多のリーダーが生まれている。名プレーヤーは名リーダーになることは多いが、名プレーヤーであればすべて名リーダーになれるとは限らない。チームやグループといった組織になると、リーダーに加え必ずといってほど、それを支える脇役が必要だ。Concordでは、ベテランの復活のアルバム作りの中で、このような脇役の名手たちにも「リーダー」の機会を多く作っていった。

ウディーハーマンは若い頃から晩年まで、常に先取の精神を忘れず若者を引っ張って自ら引率者としてプレーもした稀有なリーダーの一人だ。このバンドからは多くの名プレーヤーが育ち、古くはスタンゲッツのように巣立った彼らがまたリーダーとして育っていった。
初期のハーマンバンドで活躍したドラマーにドンラモンドがいる。ハーマンオーケストラを辞めてからも、ビッグバンド、コンボ、歌伴、そしてスタジオワークで多くの演奏を残しているが、不思議とリーダーアルバムが無い。
そんな彼が残した数少ないリーダーアルバムがこれだ。晩年はフロリダで生活をしていたが、若い頃育ったハーマンオーケストラの伝統を引き継いだバンドを地元で率いていた。無名なメンバーばかりである。70年以降になると、フュージョンが流行って8ビートを取り入れたり、斬新なアレンジにチャレンジするモダンビッグバンドが増えてきた。しかし、彼のバンドはその名の通りよくスイングするDNAをアレンジもプレーも引き継いでいる。ハーマンの名曲のメドレーのスタートから懐かしい雰囲気が漂う。最後の8ビートは、ちょっと親分の新し物好きをまねてみたのか、今風のファンキーな演奏だ。

自分が知らないだけで、今ではその時メンバーの中からまた新たなリーダーが生まれているかも知れない。誰でも一生の内で一度はリーダーになって自分で描いた世界を実現してみるのは必要だ。きっと同じ道を歩いていてもリーダーとして違う世界を体験できると思う。

珍しい、ラモンドとルイベルソン・ライオネルハンプトンとのドラムバトル



<Tracks 2,5,8>
Don Lamomd (ds)
Don shorey (p)
Lary Hunsinger (b)
Jerry Kalbar (ts,as)
Bart Francis (ts)
Butch Evans (bs)
Ken Ritchie, Buzzy, Mills, (tp)
Ron Rodriguez (tp,conga)
Vic Bird, Sonny Tucci, Jim Templin (tb)

Recorded 1977 in Orland, Florida At The Gettngs Studio
Engineer Glen Gettings

<Tracks 1,3,6>
Don Lamond (ds)
Don Scaletta (p)
Ward Erwin (b)
Butch Evans (bs)
Jerry Kalbar (ts,as,ss)
Don Kikiten,Barry Weistein (ts)
Dave Trigg, Charlie Bertini, John Richey, Benny Clement (ts)
Joe Hambrick, Vic Bird, Cick Fote (tb)

Recorded July 14 1982, at the Bee Jay Studio, Orland, Florida
Engineer Bill Vermillion, Assistant engineer Carolyn KInsell

<Tracks 4,7>
Personnel Same as July 14 1982 with Allan Cauvin (as) added on “Home Folks”
Recorded September 4 1982 at the Bee Jay Studio, Orland, Florida
Engineer Bill Vermillion, Assistant engineer Carolyn KInsell
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逆もまた真なり・・・・普段の好みからから外れる物の中にも一番好きなものが

2011-08-24 | MY FAVORITE ALBUM
Benny Golson And The Philadelphians


ジャズは今では満遍なく聴く。しかし、自分の性格が天邪鬼なのか若い頃はどうも皆がいいという物ではなくその反対を追い求めたりした。そもそも世の中ビートルズ一色の時にジャズにのめり込んで行ったのもその始まり。その結果持っているアルバムは偏っている。まあ名盤といわれるものは思いついた時にボチボチ買い足したりしているが、珍しい盤というと、またついつい最近でも手が伸びてしまう。というか、最近はネットでワンクリックだが。便利になりすぎるのも困ったものだ。

聴き始めてすぐの頃に気に入ったアルバムの一枚が、“Modern Art”だ。これは、名盤の一枚だと思うが、ハードバップに共通する「濃い」雰囲気ではなく、妙に油っ気のとれた感じが好きだった。ハーモニー重視のウェストコーストにも通じるサウンドだ。先日久々にアートブレーキーの「モーニン」を聴いた。ベニーゴルソンのサックスが何ともいえずいい感じだ。最近再発されたCDシリーズを見ていたら一枚ゴルソンのアルバムがあったので、躊躇いもなく「クリック」したのがこのアルバム。
“Moanin’"の録音から2週間後の録音だ。モダンアートと同じUnited Artistsが原盤という訳でもないと思うが、少しすっきりした演奏で予想通りのサウンドが飛び出してきた。リーモーガンとゴルソンは同じだがバックが違う。やはりメッセンジャーズでは親分のブレーキーのドラムの影響が大きいのかもしれない。リーモーガンは親分抜きの演奏をガレスピーの所にいた時も作っているが、このアルバムはフィラデルフィア出身のメンバーが集っている。そのせいで親分抜きでもよりチームワークがいいのかもしれないが、やはりまとめ役のゴルソンのお陰だろう。

ゴルソンはテナーのプレーも魅力的だが、曲作りもアレンジも独特な芸風を持っていて好きな一人だ。特に、“I Remenber Clifford”は名曲中の名曲。トランペット吹きの課題曲のようなものだ。このアルバムでは、モーガンではなく、フランスで地元のRoger Guerinの演奏が聴ける。このような名曲の聴き較べもまた楽しいものだ。
このジャケットも実にシンプルでCD化された時のデザインかと思ったら、実はこれがオリジナルだそうだ。内容同様当時のデザインとしてはすっきりしている。
まあ、女性の好みと同じで、好みのタイプだとかえって色々細かいことまで気にかかるが、タイプではないと最初からあまり気にならない。付き合ってみると新たな魅力がドンドン見つかり結果一番の好みになるようなものだ。このアルバムもIpodに入れて最近良く聴き返す一枚になった。




1. You're Not The Kind
2. Blues On My Mind
3. Stablemates
4. Thursday's Theme
5. Afternoon In Paris
6. Calgary
7. Blues March
8. I Remember Clifford
9. Moanin'
10. Stablemates (alt-tk)

Lee Morgan (tp)
Benny Golson (ts)
Ray Bryant (p), 
Percy Heath (b)
Philly Joe Jones (ds)

# 1 - 6 Recorded November 17, 1958 at Nola's Penthouse, NYC.in New York.

Roger Guerin (tp)
Benny Golson (ts)
Bobby Timmons (p), 
Pierre Michelot (b)
Christian Garros (ds)

# 7 - 10 Recorded December 12, 1958 in Paris.

ベニー・ゴルソン・アンド・ザ・フィラデルフィアンズ
BENNY GOLSON
EMIミュージックジャパン
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一日の間に2度も「魔が差す」とは・・・

2011-08-23 | GOLF LIFE
急に「涼しい」を通り越して「寒い日」が続いている。ゴルフウェークの最後の締めは女子プロ主催の定例コンペ。今年になって、地震騒ぎもあってしばらく参加していなかったが先月に引き続き今月も参加。朝から雨がしとしと降り続き、時々強く降る生憎の天気。毎月第3週の日曜日が定例だがこの会は何故か雨の確率が高い。一度統計でも調べてみたい。
このコンペでのハンディは10。初心者も多くいつも誰かが大アンダーを出すので、自分はこのハンディではなかなかアンダーは難しく優勝は狙えない。どちらかというと参加することに意義のあるコンペと割り切っている。それに今回は生憎の天気なので、好スコアは期待できないし。

コースは、千葉の大栄カントリークラブ。大栄インターを降りてすぐ近く。千葉のコースは夏は渋滞を覚悟だが、ここは渋滞も無く都心からも行きやすい所だ。都心からの高速バスの停留所との送迎サービスもあるそうなので足の便の良いコースだ。今までも何度か来た事があるが、コースは距離は少し短めだが綺麗な良く手入れも行き届いている。メンバーの競技会も活発にやっている様子で、メンバーになるにはアットホームな感じでいいコースかもしれない。

練習グリーンの横に、少し距離のあるアプローチの練習場があり、スタート前にたっぷりアプローチをこなしてスタートへ。ということもあり、今日のテーマは何となくアプローチに決めてスタート。出だしのティーショットは右へプッシュアウト気味。残りは150Y位だが、前に小さな木立がありグリーンを直接狙うにはこれが邪魔になる。グリーン手前まで行けばと軽い気持ちで右からフックを掛けたら、これがめったに無いナイスショットでグリーンを駆け上る。課題のアプローチをすることも無くバーディーチャンス。2番はティーショットは完璧だったが2打をミス。今度はピン奥まで30Y近くのアプローチが残った。かなり近に付くナイスアプローチ。アプローチの感触は悪くない。雨のせいか、ピンは奥目に切られているところが多い。キャディさんから「ボールも良く止まるから思い切って突っ込んでいったほうがいいかも」とナイスアドバイス。そこから一番手上げるようにして大正解。6番を終わって3オーバー。調子も上がってきたので、これからと思ったショートホールで池ポチャ。それもチョロに近いまさかの大ミス。3打目のアプローチはピンに絡むがパットが入らずダボ。このショートだけが魔が差したホールで前半を42で終える。

このスコアであれば後半に期待。4番までパープレーが続く。それもパーオンなので課題のアプローチは出番が無い。そして5番の長めのミドル。距離があったせいか力んで引っ掛け。難しいライから2打も出すだけ。残り200Yはグリーンまで届きそうだったが手前のバンカーに。少し流れが悪くなる。いつもならそこからズルズルだが、次のホールはバーディーで一打戻す。次のロングは第2打を刻むか、勝負して池越えを狙うか迷って結局ミスでボギー。でも、これで2オーバー。残り2ホールをボギーで上がってもちょうど40でパープレーと一安心すると気が楽に。8番ショートをパーで上がって最終ミドルに。何となく気楽に打ったら、右に大プッシュアウトのミスショット。痛恨のOB、結局このホールまさかのトリプルで後半は41は1オーバー。目標に一打届かず。
結果を見ればコンディションが悪かったせいかアンダーは一人で4位。ゴルフにはタラレバは付き物だが、最終のOBが無ければ1アンダーで2位に。

結果を振り返れば、パット、アプローチはミス無し。カップをかすめるパットが3つはあったので絶好調。やはりアプローチとパットが決まるとスコアは纏まる。アイアンも比較的掴まっていたので良好。ドライバーは当たりが戻らない。スイングのバランスが悪く手打ちになっているのは分かるのだが直らず。「さくらちゃん」も最近はドライバーが当たらず20Yは飛距離が落ちているそうだ。プロでも調子を崩すと戻すのが大変なのに、素人がそう簡単には戻らないかも。
でも、何といっても今回の反省は2回の無意識ミス。油断したわけではないが魔が差したとはこの事だ。
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次世代テレビ放送はどうなるか? (9) 大画面テレビでデジタル放送をみているか?

2011-08-22 | Weblog
さて、テレビ離れを解明していく前に、自分自身の周りを振り返ってみよう。
デジタル放送に大画面テレビは切っても切れない関係。ハイビジョンになり高精細の画面、5.1chサラウンドの音声にも対応するデジタル放送になり、それを視るにはやはり大画面テレビが最適・・・・・。と誰もが思ったし、世の中の風潮もまさにそのような雰囲気だった。

とりあえず自分の状況をレビューしてみよう。実は自宅の大画面テレビはすでに2世代目になった。最初に買ったのは10年位前だろう。SONYのプラズマの42インチを購入した。結構高い買い物であった。まだまだ大画面テレビは珍しかったし、以前のテレビと較べて圧倒的な画面の大きさと綺麗な画面にテレビ放送を改めて見直したものだ。CATVのデジタル放送対応への加入もほぼサービス開始後すぐだった。
オーディオも好きな方だったので、AVアンプに替えて5.1chなるものも体験した。映画の迫力は映画館には及ばないものの、従来のテレビとは全く違うことが分かりテレビでの映画視聴の機会は確実に増え、ますますデジタル放送への期待が高まった。

それから、月日が経ち今年になっていよいよデジタル放送への完全切替の年を迎えた。しかし、地上波の番組でハイビジョンを活かした番組は相変わらず数えるほど、以前と何も変わっていない。NHKはまだしも、民放はハイビジョン放送どころかそれ以前の問題として見たい番組を探すのにも苦労する。せっかくの大画面テレビが宝の持ち腐れになりそうだが・・・・。

ちょうど自分が実家の年寄りの面倒をみなければならなくなったこともあり昨年から自宅と実家を行ったり来たり。自分用のテレビを実家に設置することにした。買ったのはパイオニアのKUROシリーズの最終モデル。パイオニアのプラズマは色の良さに定評があったが確かに綺麗だ。このような技術の最先端を誇っていた機器が商品として生き残れないのはおかしな世の中になったものだと思う。これも「単体のデジタル化」による負の効果のひとつだろう。

一方で、自宅の初代プラズマも新製品と較べるとだんだん画質の悪さが目だってきたが、ついに画面の色バランスがおかしくなりご臨終。価格も下がってきたので、修理にお金をかけるよりも買い替えをすることにした。自宅はパナソニックのビエラ。10年前と較べると確かに安くはなったので買い易くなった。女房はもっぱらテレビ視聴中心。前のプラズマよりも綺麗になったので特に不満はないようだが。自分はパイオニアと較べてしまうせいか今ひとつだ。パイオニアの技術もパナソニックに引き継がれたと聞いてはいたのだが。

さて、実家の方にセットしたパイオニアのプラズマだが、今まで持っていたAV機器の引越しも行ってそれらと一緒に置いた。JCOMのCATVのチューナー、ブルーレイ&HDDはDIGA、今までハイビジョンをお手軽に録画していたRECPOT、古いVHS&βのデッキ、Ipod用のデジタル出力をとれるDock、AppleのデジタルAVケーブル、などなど・・・。自宅のほうには、古いDVDレコーダー、レザーディスクなどまだまだある。機器とケーブルが散在していてすでにテレビ側の入力端子が足りない。さらにはテレビの音声を出すためのAVアンプに、オーディオアンプ。これだけつなぐと大体のものはテレビの画面に映し出せるし、オーディオも大型のスピーカーで聴く事ができるようにはなったが。

何事もそうであるが、技術的にできるというのと、日常使えるというのは意味が違う。技術者は当然だが常に「技術的にできる、できない」で語っている。これを真に受けて、使ってみると「いつどこでそんな使い方をするのか?」といった疑問を持つことが良くある。今回自分も色々試してみたが、当然だが現時点では便利なものだけを使う使い方になっている。メーカーも機能を活かした生活提案ができるようになれば本物だ。

まず、テレビ放送はよっぽどライブで視る必要性があるものでないと録画してしまう。放送時間に合わせて生活時間を合わせることはなかなかできない。HDDレコーダーの録画容量が多くなっているせいもあるが思いついたら録画だ。EPGが標準仕様になって勧め番組なども選ばれてくるので便利。ライブで見るものといえば、ニュースかスポーツ物。ところがニュース番組は、朝のワードショーも含めて大画面では見ない。場合によっては携帯のワンセグで「ながら」で聴いていることも多い。面と向かってみる時は、録画した映画やDVDなど。自分は時間的にはこれが一番大画面テレビを見ている時だ。最近この大画面に張り付いてテレビを見たのは、あの震災の時。ライブ放送の圧倒的な優位性と、視聴者側のニーズが合ったのはこの時位である。もし自分に視聴率調査のメーターでも取り付けたら、視聴率にカウントできる番組はほとんど視ていない事になってしまうだろう。

さて、せっかくの大画面テレビ。録画したものをじっくり観ようと思ってもなかなか時間が無い。昔ビデオテープレコーダーが普及した時もそうであったが、1日は24時間しかない現実の壁がある。録り貯めが増えるばかりだ。NHKの番組は録画も面倒になり、オンディマンドの契約をしてしまった。
そのような中で、大画面に向かう時間が増えたのが”YouTube”の視聴だ。テレビパソコンなるものが世に出てから大分立つが、パソコンの利用環境、いわゆる椅子に座って40cm位で画面に向かう姿勢で長時間映像を見るのはどうもなじめない。短時間であれば良いが、最近は長時間も動画コンテンツも増えてくるとどうしても少し離れた状態で、場合によっては寝そべって視聴したくなる。という訳で、最近はテレビの前にIpad持参で、それを繋いでみたり、テレビのネット接続でみたりする時間が多くなった。これが、自分の大画面テレビの今の利用状況だ。今後テレビ受像機側のネット接続とアプリがますます大事になるような気がする。

自宅の女房は自分と較べるとテレビ中心の生活。最近忙しくしているようなので適当に録画をしながら自分のタイムテーブルを作ってテレビを視ている様である。平均的な視聴者像かもしてない。そういう彼女も最近はパソコンに向かう時間が増えたようだ。ノートパソコンを使いながらの「ながら視聴」が増えたとか。

要は、生活者にとって、「テレビ視聴」は「伝送路」や「視聴する機器」の問題ではなく、当たり前だが中身の番組の話。それが視たい物か、そうでないかが一番だ。さらに、リアルタイム放送で観たいか後でゆっくり自分の時間に観たいかも番組の中身の話だ。
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ソロは究極の自己表現・・・・一人3役の出来栄えは

2011-08-21 | CONCORD
By Myself / Cal Collins


ジャズでソロをやれる楽器は限られる。ピアノが代表的だが、ギターソロアルバムもあるにはある。ギターはジャズではそもそもはリズム隊の一員、ソロの花形に加わったのはチャーリークリスチャンからだ。それ以来ギターはジャズの世界ではソロとリズムの両面で活躍している。

ちょうど中学生の時、ビートルズブームがあり、日本ではグループサウンズブームが起った。歌を歌いながら、リードギター、リズムギター、そしてベースギターを分担して演奏していた。しかし、ジャズを聴くようになりジャズの世界では一人のギタリストで、ソロもとりリズムも刻むことが分かった。でもギターはいつも脇役であり、表で出ないものと思っていた。主役になったギターを知ったのは、バニーケッセルのポールウィナーズであり、ウェスモンゴメリーのリバーサイド盤、そしてハーフノートを聴いてからだ。そし、ビルエバンスとジムホールのアンダーカレントを聴いた時、唯一のアップテンポの曲、マイファニーバレンタインでのギターの役割が実に新鮮に聞こえた。メロディーとリズムだけでなく、ベースラインコードの動きも実は役割にあることを。

チャーリークリスチャンはサックスのソロのようにギターを操ったが、ギターをピアノのように操るのが、このカルコリンズだそうだ。ソロはもちろん、単にリズムをとるだけでなく、細かいコードワーク、そしてベースラインも。まさに一人3役である。ソロアルバムを聴くとその技が良く分かる。

このカルコリンズは、シンシナティーのローカルミュージシャンだった。それを中央に引っ張り出したのは、ベニーグッドマン。そのグッドマンと一緒の演奏を聴いて、コンコルドのハウスギタリストに迎えたのは、オーナーのカールジェファーソンであった。
元々はカントリーのギターもやっていたというコリンズは、今回のアルバムでも、その片鱗を感じさせる部分がある。しかし、最後のルート66、そしてジャクソンカントリーブルースを聴くと、正真正銘のジャズギタリストであることは間違いない。ジャズ界で最も無名なギタリストの面目躍如である。

自分はギターも弾かないし、ギターフリークでもない。なのに、ギターのソロアルバムを退屈せずに聴きとおせるということはきっと名アルバムなのだろう。
そして、もうひとつこのアルバムの演奏の特徴を挙げておく。コンコルドではお馴染みのレコーディングエンジニアのフィルエドワードは、録音に当たって通常のギターアンプの音を録るのと同時に、コリンズのギター”Benedetto Cremona”の至近距離に高感度マイクを設置し、このギターのアコースティックなサウンドを同時に録音したそうだ。その結果が、実に切れのいい演奏の要因のひとつでもあるのだろう。

ベニーグッドマン時代のコリンズ



1. By myself
2. Where are you
3. What is this things called love
4. Stairway to the stars
5. No moon at all
6. P.S. I love you
7. Sunrise sunset
8. The gypsy
9. All the things you are
10. The nearness of you
11. Route 66
12. Jackson country blues

Cal Collins (g)

Produced by Frank Dorritie
Recorded by Phil Edwards
Recorded at Coast Recorders, San Francisco,CA. December 1979

Concord CJ-119
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気温差15℃の連荘ゴルフ

2011-08-20 | GOLF LIFE
毎年、お盆休みは栃木のROPE & JUNの連荘ゴルフが恒例だ。この時期は暑さもピーク、例年体力勝負の2日間になるはずだったが・・。
初日はROPE。お盆休みも終わって高速は多少混んではいたが渋滞は無し。スタートまで時間がたっぷり有ったのでフルコースの練習ができた。広々したドライビングレンジに加え、ここは少し離れているがショートコースもある。普段出来ないアプローチの練習をたっぷりやるには最適だ。

アウトからのスタートなので、9番が名物の浮島ホールになる。ここも地震の影響は多少受けたようだが建物・コース共に特に問題はなし。コースのメンテナンスもまずまずだが、さすがグリーンは暑さにやられていた。最近の猛暑はどこのコースもグリーンのメンテナンスには頭を抱えているとは思うが、上手く対応している所とそうではないところの差が大きい。土壌や気候の違いはあるがここはグリーンキーパーの腕の見せ所だと思う。

ロペは通常のセッティングだとそれほど距離はない。最近ドライバーが飛ばなくなったので短いコースは気分が楽だ。無理をせずに気楽に廻れる。それだけの理由ではないと思うが8番まで5オーバーでまずまず。そこで9番を迎える。近いほうのグリーンであったのであえて浮島を狙う必要もなく、右の迂回ルートから攻めることに。右側は広々しているのに何故か当たりは左サイドぎりぎりに。気持ちはショートカットを狙っていたのかバンカーに掴まる。ツーオンは無理なのでフェアウェイに出すだけ。2打目は良い当たり過ぎて右のラフまで。突然流れが悪くなる。ピンまで100Y少しのアプローチショット。ラフがきつかったので少し強めに打ったら逆目に。上手く掴まってフライヤー気味にグリーン奥に10Y以上オーバー。簡単なはずのロングが、バンカー、ラフを渡り歩く羽目に。グリーン奥からの距離のある難しいアプローチが上手く寄る。ピンまで残りは3m近くあったが、これが上手くラインに乗ってパーセーブ。崩れかかったのにこの踏ん張りは午後に繋がる気配が。

お陰で、午後の出だしも好調を持続。ROPEとJUNのいい所は、途中のドリンクがサービスなこと。この時期は飲み物が何本あっても足りないので普段は水筒持参が当たり前だが、このコースだけはその必要が無い。茶店ではカキ氷のサービスまであって至れり尽くせり。最近、料金を安くするだけが集客サービスと勘違いしているコースが多いが、このようなコースは是非ポリシーを変えないで欲しい。

後半は、暑さに大分へばってきたが、そんな「補給ポイント」のお陰か8番まで2ボギーで9番ロングを迎える。IN最終ホールの方が多少狭くて最後が池越えになり多少攻めにくい。ここのティーショットも左サイドのラフに。3打をきちんと打つにはフェアウェイから残り100y以内が良いが、池が怖くて右を向いてはなかなか打てない。2打目も左サイドに飛んで残り100Yのバンカーに。2段グリーンの奥目のピンを狙ったバンカーからの第3打は完璧でピンに絡んだかと思ったが僅かに足らず。グリーンの丁度段差に落ちたボールは無情にも下の段に転がり落ちる。段差の大きなパットは距離感が難しい。ショートは嫌なので強めにいったら、1m近くオーバー。結局パットは前半のようには上手くいかずに3パット。でも後半は3オーバー、トータル8オーバーは満足な出来。

ゆっくり温泉に浸かって、さて今日の宿JUNに向かおうとした時、雷鳴が轟き渡り一瞬の内に豪雨に。あれほど暑かった気温が一気に下がるのが分かる。夜の宴会は近くの蕎麦屋奥州路で。いつものことながらボリューム満点の料理で、名物のそばを食べることには満腹になってしまうといういつものパターンを楽しむ。

翌日は4:30起床。5:00スタートの早朝ゴルフに出かける。JUNの宿泊者は420円で早朝のハーフがプレーできるが、これもゴルフ好きには嬉しいサービスだ。前日の大雨も上がって、薄靄がかかる早朝のコースは気持ちがいい。前日までの熱帯夜が嘘のよう。気温は明らかに低い。軽く2時間も掛からずにハーフを廻ってから朝食に。

8時半にいよいよ2日目のラウンドスタート。練習ラウンドも済ませ、多少雨がパラついてはいたが、昨日の猛暑と較べると絶好のコンディション。ところが、ショットもパットも別人のようにかみ合わない。前半は何とパー無しゴルフで49。JUNの方が距離もあって難しいが、昨日との落差に唖然。気を取り直して後半に向かうが、雨も一段と強くなり気温もさらに下がって半袖では肌寒い位。途中の茶店に飲み物補給に寄る事もなく淡々とプレーを続ける。そして、多少調子が戻ったと思ったらミドルで10を叩いて一巻の終わり。後は可も無く不可もなく。終わってみれば50を叩く。

帰りに車の外気温を見たら22度。昨日は朝から30度を越えて日中は猛暑。この雷雨のお陰で一気に気温が15℃近く下がったことになる。自然のクーラーの威力はたいしたものだ。一方でスコアの方は、暑さで息も絶え絶えの時より、絶好のコンディションになったとたんに反対に15も増えてしまった。特に何が違うということも無いのだが、・・・・ゴルフとは難しいものだ。

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人は迷いが出た時、自分で悩むか・・・・それとも友人と語り合うか

2011-08-19 | MY FAVORITE ALBUM
Friends / Chick Corea

これは、きっと永遠のテーマだと思う。最終的にどうするか判断するのは自分の責任だが、自分で納得のいく結論が出せれば後悔することは無い。しかし、「そんな事なら早く相談してくれれば良かったのに」と後から友人に言われることもある。その時、友人が大事なことを思い知り、後で後悔することに。人生何度かの転機にはこのような状況が訪れる。

自分も、手掛けた仕事の集大成をするのに、会社を辞めるか辞めないかで迷ったことがある。結果的には中途半端な辞め方をして結果は失敗。会社にも迷惑をかけたし、自分の仕事を成就することはできなかった。それ以降、表舞台を歩くことはなくなったが、裏街道人生もまた楽しい。それも人生と割り切って前向きに毎日を楽しんでいる。

さて、ウディーハーマンにオーケストラの曲とアレンジを提供したチックコリアだが、実はその年にあの大成功を収めたリターンツーフォーエバーを解散した。あの有名な「かもめのジャケット」は時代を代表するアルバムにもなった。メンバーは入れ替わったものの、ラテン風ともスペイン風とでもいうか、独特の「チックコリア節」の演奏はフュージョンといっても一味違った世界を提供してくれた。
バンドを解散しても器用なコリアなので、ソロもいけるし、オーケストラもあるし、バンドを解散したチックが次に何をしてくれるのか興味津々だった。

そんな時に、昔の仲間と作ったアルバムがこのアルバムだ。その名も“Friends”。旧友たちとの久々のセッションだ。ジョーファレルも参加しているのでRTF風の演奏もあるし、自分の大好きなジャムセッションアルバム”Jazz for a Sunday Afternoon”でのピアノプレーを思い起こされるようなストレートなジャズの演奏もある。きっと次の構想が毎日頭を巡っていた時、友人と思いっきり昔話を語り明かしたような気持ちだったろう。何の作意も無く、迷いも無く、その時のチックの素直な気持ちがストレートに出た演奏が聴ける。もちろん、そこに付き合った仲間たちも。新たなスタートになる名盤ではないが、チックにとって人生の節目における名演だ。




1. The One Step
2. Waltse for Dave
3. Children's Song No. 5
4. Samba Song
5. Friends
6. Sicily
7. Children's Song No. 15
8. Cappucino

Chick Corea : Arranger, Composer, Fender Rhodes, Liner Notes, Piano, Piano (Electric), Producer
Joe Farrell : Flute, Reeds, Reeds (Multiple)
Steve Gadd : Drums, Percussion
Eddie Gomez : Bass, Bass (Acoustic)

Bernie KirshEngineer

Friends
クリエーター情報なし
Polygram Records
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「定職」も「アルバイト」もいつも同じメンバーで・・

2011-08-18 | CONCORD
The Concord All Stars / Ross Tompkins


このロストンプキンスもConcordレーベル設立以来の常連だ。ソロもあれば、色々なメンバーとの共演も多い。今回のフロントラインのスヌーキーヤングとマーシャルロイヤルとのアルバムも過去に出している。
お互い手の内が分かっているメンバーが集まり、1979年のコンコルドジャズフェスティバルでのライブのアルバムだ。この年のライブも先日紹介したマリアンマクパートランドのアルバムですでに5枚出ているので、これが6枚目になる。
という訳で、ALL STARSという看板を掲げているが、このフェスティバルのためにだけに集まった面々ではない。気心を知り合っている仲間なので、ライブ物といっても実にコンビネーションがいい。ビッグバンドではリードをとることが多いスヌーキーも、じっくりソロをとっているし、マーシャルの輝くアルトも健在だ。そして、最後のパビリオンブルースの盛り上がりはライブならではだ。

西海岸に居を移してからのトンプキンス活動はConcordの活動以外でも多忙だった。ルイベルソンのビッグバンドにも加わっていたし、何と言っても仕事の中心を占めていたのはドックセベリンセンのバンドだ。
昔はテレビの歌番組でもバックは生オーケストラ。番組にレギュラー出演していたBig bandは多い。日本では先日紹介した岡本章生もそうだったが、豊岡豊、スマイリー小原などもお馴染みであった。本場アメリカはというと、何といってもドックセベリンセン率いるTonight Show Big Bandだ。彼の普段の活躍の場所(仕事場)で、スヌーキーも一緒にこのオーケストラのレギュラーメンバーだった。

多彩なゲストを迎えて何でもこなさなければならないのがテレビのレギュラーバンド。ソロからビッグバンドまで何でもこなすロスにはうってつけの仕事だったかもしれない。このバンドにロスは88年まで在籍することになる。居心地が良かったのだろう。
JATPのお祭り騒ぎのジャムセッションとは違って、オールスターとはいってもレギュラーバンドと変わらない一体感を生んでいるのは、フェスティバルの大舞台といっても、トンプキンスにとっては日頃の活動の延長だったからだろう。

このTonight Showのリラックスした雰囲気を日頃から楽しんでいたら、何処に行ってもいい演奏ができそうだ。



1. Moten Swing
2. Don't Get Around Much Anymore
3. Willow Weep For Me
4. I Want A Little Girl
5. Sleeping Bee
6. Summer Wind
7. Exactly Like You
8. Pavilion Blues

Snooky Young(tp)
Marshall Royal(as)
Ross Tompkins(p)
Cal Collins(g)
Ray Brown(b)
Jake Hanna(ds)

Phil Edwards Engineer, Remixing
Carl Jefferson Producer
Recorded live at Concord Jazz Festival 1979
Concord CJ-117
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次世代テレビ放送はどうなるか? (8) 視聴者はどのようにしてテレビを見ているか

2011-08-17 | Weblog
今朝の大きなニュースは、googleによるモトローラの買収だ。先日、ネットワーク時代のデジタルは「大陸のデジタル」という話をしたが、いよいよ大陸同士の合体が始まった。Googleはソフト産業の雄だが、google自体が自分でコンテンツを持っている訳ではない。人のコンテンツを利用し易くする道具の提供が事業の核。これからはいよいよハード(デバイス)と合体して、生活者一人一人にとって最強かつ最も便利な「コンテナ」を提供しようということになる。最近ではこの大陸のことを「プラットフォーム」という言葉で表すのが一般的だが、誰が今までのレイヤ(事業領域)を越えてプラットフォームを制覇するかの競争の段階になった。一企業というよりは業界生き残りをかけた戦争の始まりだ。

さて、テレビ放送が誕生した時、生活者はどうやってテレビを見ていたかというと、まず「街頭テレビ」が始まりだった。テレビは最初庶民にとっては高嶺の花。一体何が映るかも分からない時、人を惹きつける分かりやすいコンテンツとそれを体験できる場が大事だった。ショールームとしては駅前の街頭は最適であった。そして、コンテンツはプロレスが大人気になり、これで普及に弾みをつけることができた。パブリックビューイングの走りともいえるが、街頭×プロレスは一緒に見ている人同士が感動を共有化できた効果も大きい。丁度団塊の世代が小学生になる頃、昭和30年前後の話だ。





テレビが家庭に入っていくと、それが置かれたのは家族団欒の中心の茶の間に。昭和30年頃はまだリビングという言葉も一般的では無かった。人気番組の放送時間に合わせて、家族はテレビの前に集まってくるという習慣も生まれた。テレビの視聴率調査の始まりも、このような視聴形態であり習慣を前提にしたものであった。

テレビ受像機はもちろんモノクロのブラウン管。今思えば映りの悪い小さな画面を食い入るように見ていたものだ。受像機の次の大きな転換点は、カラー放送の始まりとカラーテレビ受像機の普及だ。普及に弾みをつけたのは1964年東京オリンピック。しかし、テレビ放送が全面的にカラー化されるにはそれから10年以上かかる。それまでは、モノクロの番組とカラー番組の混在する期間が続いた。新聞のテレビ欄にもカラー放送の表示が付いていたが、テレビ欄を見ているとその時代のテレビの進化の状況が分かる。
いわゆるメカ物は技術の進化に合わせてどんどんバージョンアップされていくが、いつも悩ましいのは古い物が使えなくなってしまうことだ。多くの場合は「上位互換」は保証されるが、古い物は見捨てられる。このモノクロからカラーへの転換で特筆すべきは、古いモノクロテレビでもカラー放送が見ることができたこと。もちろん色はついてはいないが、新旧の仕様で「相互互換」が保証されたことは大きい。今回のデジタル放送への転換の施策とは大きな違いだ。

今回の「地デジ化」の大騒ぎも簡単なチューナーさえ付ければ、これまでのアナログテレビは使えるし、CATVなどの有線サービスでは当面デジ→アナ変換サービスを行っているので、実は新しいデジタル対応の受像機への買い替えは必要なかった。しかし、今回のデジタル放送への切替では、受像機の買い替えをしなければならないような世論が作られた。丁度、家電の救世主になるはずだった薄型テレビの販売に力を貸す形をとったのだろう。しかし、結果的にテレビ受像機ビジネスも各社大赤字、生活者もまだ使えるアナログテレビを大量にゴミにしてしまう結果に。生活者視点を忘れるとこのような事態になってしまうのは仕掛けた当事者は自業自得だが、生活者も少し賢くならなければならない。

さて、カラーテレビが普及すると、テレビはパーソナル化に向かった。一家に一台から一部屋に一台。さらに一人一台へ。さらには生活シーン毎に一台へ。これと共に、家族団欒といった生活習慣が消えて、家族が単なる同居人になっていってしまったのは皮肉なものだ。受像機のサイズも大きな高品質な映像を追求したハイエンドモデルから、ポータブルな小型テレビまで多種多様なテレビが視聴形態に合わせて選べるようになった。
そして、1990年代後半以降はパソコンやカーナビなどへのテレビチューナーの搭載が進み、デジタル放送時代になると携帯でもワンセグ放送が受信できるようになった。最近はスマホブーム、ますます便利に利用できる環境が揃ってきた。まさに、ユビキタス時代に対応した、いつでも、どこでもテレビを見ることが出来る「テレビ受像機の普及」の目的は成し遂げられた。

自分自身も現在リビングの大型プラズマ、ダイニングキッチンの小型の液晶、書斎のパソコン、携帯、カーナビ(これはまだチューナーを交換していないが)と5箇所の利用環境がある。テレビ放送側からすれば、昔からの大きな目標であった「テレビ視聴の環境がすべての生活シーンに拡大」されたことで、本来は業界全員がハッピーエンドになるはずであったのだが。実際には生活者の中では10年前頃から反対に「テレビ離れ」が起るという大誤算に遭遇してしまっている。この原因を順次解きほぐしてみよう。
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「当たり」の一枚を探す楽しみ・・・これも最初から気に入った一枚

2011-08-16 | MY FAVORITE ALBUM
STEPPIN' OUT / PUTTIN' ON THE RITZ


昔、アルバム探しの楽しみに、「当たり」の一枚を見つけることがあった。
学生の頃は、ジャズ喫茶通いでお気に入りを探して、少ない小遣いで何を買うかがいつもの悩みだった。社会人になると、スイングジャーナルを見ながらレコード店周り。国内の新譜は事前の情報もあり、レビューを見ながらおおよそ予想がついたが。
本当の楽しみは、輸入盤のマイナーレーベルや古い盤。これこそジャケットを見ながらあたりをつける。家に帰って「当たり」の一枚に巡り合った時の嬉しさは格別。「当たり」が見つかると、今度はそのプレーヤーの追っかけになる。
今では、CDを買うのもネットが大半。何か買うとご丁寧に「おすすめ」が表示される。
便利といえば便利だが、偶然の出会いは少なくなってしまった。

マンハッタントランスファーをデビュー以来気に入ってよく聴いた。そのせいでコーラス物を一時追いかけたことがある。このアルバムもその時出会った一枚。マントラも、本格デビューの前に本当のデビュー盤があった。このアルバムも結果的には後の“Rit’z”のデビューアルバムになる。この結成当時のグループ名は”Puttin’ on the Ritz”。アルバムタイトルどおり、一歩踏み出した。

このグループが編成に向けての中心人物は、女性のVocal&Arrange担当のSharon Broadley。彼女は、ボストン出身、地元で音楽を学んでいる1979年にThe National Association of Jazz EducatorsのOutstanding Musicianに選ばれている。3オクターブ半の音域を持つ彼女の声は、このアルバムでも早速披露されることに。ボーカルは後2人、ピアノも担当するDaryl Bosteels、もう一人女性の”Mickey Freeman”のヴォーカルトリオだ。
それに、ベースとドラムスが加わる5人編成でスタートした。

一曲目はスインギーなピアノでスタートするが、これはイントロで歌無し。肩透かしを食らったが2曲目からコーラスが加わる。バラードあり、スキャットありで変化はある。とにかく全曲スイングすることに心がけていてノリがいい。バックもピアノトリオだけだが、実にコンビネーションが良い。あっというまに、A面、B面が終わる。先日紹介した、同じ頃登場したグループBug Alleyよりも一枚上手、というよりデビューアルバムなので策に溺れず直球勝負という感じが良かったのだろう。
CDのRitzはよく聴くのだがLP盤は縁遠くなっていた。久々に聴いたが満足。

この後、Ritzとしてスタートした時はメンバーを増やしてより充実したサウンドに。シャロンのリードも良いが、良く聞こえるのは彼女のアレンジもいいからだろう。1980年から10年位リッツとして活躍したが、今、彼女はバークレーで後進の指導にあたっている。
そろそろ世代代わり、彼女の指導で新たなグループが誕生してくるのが楽しみ。

RITZ時代の作品




1. LINUS & LUCY
2. THAT'S WHERE I CAME IN
3. SWEET AND LOW DOWN
4. SATIN DOLL
5. A NIGHT IN TUNISIA
6. DAYS OF WINE AND ROSES
7. BILLIE'S BOUNCE
8. WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
9. STOMPIN' AT THE SAVOY
10. STEPPIN' OUT WITH MY BABY / PUTTIN' ON THE RITZ
11. BEI MIR BIST DU SCHON / IT DON'T MEAN A THING
12. LINUS & LUCY (REPRISE)

Sharon Broadley (vocals & arr.)
Daryl Bosteels (piano, vocals & arr.)
Mickey Freeman (vocals)
Greg Morrison (b)
Les Harris Jr. (dr)

Produced by Earl Horowitz & Bill Stilfield
Engineer : John Etnier
Recorded Janyuary, 1984 at Fishtraks Studio in Portsmouth, New Hampshire

Pausa PR 7161




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