A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

JAZZYな歌や演奏は心地よいが・・・・

2011-07-04 | MY FAVORITE ALBUM
ROMI & JOKERS / A GIRL & THE THREE MEN

ジャジーという言い方を聞く。「ジャズっぽい」ということでいいのだろう。けれどジャズではない。
ジャズも世界中に広まって色々な音楽とハイブリットなジャンルを作り出しているので、どこまでがジャズなのかの定義も難しいが。電子楽器(言い方が古いかな?)が広まりフュージョンが世に出た時、硬派のジャズファンは「これはジャズではない」と言っていた。
まあ、個人的には定義を巡る論争はどうでもいい良く、ジャズっぽく楽しめる物は何でも受け入れている。どちらかというと、ジャズの中の好き嫌いのほうが激しい。

日本人のジャズも昔と較べると国際的に活躍している人が多くなり、本場のジャズマン(ウーマン)となんら遜色の無い演奏を繰り広げている。というより、ジャズがグローバルな音楽になったのかもしれないが。ただ、ひとつ越えられないのが言葉の壁。やはりジャズボーカルには英語が似合う。したがって、日本人の歌手も歌唱力に加え英語の言い回しの上手い下手でジャズの歌い手としての雰囲気が決まってくる。では日本語でジャズを歌うとどうなるか?やはり、ジャズであってもジャズっぽい。いわゆるジャジーな歌になってくる。それは、オリジナルがジャズの曲であってもしかりである。最近は世界的にボーカルブーム。英語以外の各国語のJazzy VOCAL花盛りである。

先日のフォーシンガーズはジャズコーラスを極めようとした。今聴いても結構いい感じだった。一方で、日本語で迫ったアルバムを作ったのが、亜樹山ロミをリードとして男性3人を加えたコーラスグループ、ロミ&ジョーカーズだ。これはこれでいい。が、ジャジーなアルバムでジャズではない。例えば2曲目のこのグループ名をタイトルにした曲の原曲はウディーハーマンオーケストラで有名なフォーブラザース。日本語の歌詞をつけると不思議と雰囲気は一変する。ハイファイセットも一時似たようなアプローチをした。英語でジャズを極めるのも良し、さもなくば世界各国の言葉でジャジーな音楽を世界中にはやらせるもの、それはそれでいいではないか。
もっとも今のジャズファンはそんな理屈を捏ね回さないで純粋にいいものを楽しんでいるのだろう。

リードの亜樹山ロミ、最近はソロで活躍しているようだ。



1. スクリーンに降る雨
2. A GIRL & THE TREE MEN (Four Brothers)
3. すべてあなたに (Saving All My Love For You)
4. ピアニストを撃て (Eleanor Rigby)
5. プールサイドバー 
6. 瞳の中の私 (Another Star)
7. 前略ポールサイモン様 (The 59th Street Bridge Song –Feelin’ Groovy)
8. 逃亡者 (Nardis)
9. 800kHzのWe’re All Alone  (We’re All Alone)
10. 愛のセレブレーション (Tonight I Celebrate My Love)

Romi & JOKERS

亜樹山 ロミ(vocal, arrange)
高浜 和英 (p, vocal)
広田 はじめ(bass, vocal & arrange)
和田 啓 (drums, vocal & arrange)

佐藤 雅彦 (p)
砂田 知宏 (keyboard)
佐藤 達也 (ts, ss)
横田 昭男 (g)
岡 淳 (fl)
水野 茂 (per)

プロデュース 中村 慶一
録音 1988年8&9月 東京、信濃町CBS/SONY スタジオ 


コメント
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