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名刺をデザインして貰いました

 前々から気になっていた、「経済評論家」の肩書きの名刺を作り直しました。これまで、近所の名刺屋さんで急造した「異業種交流会向けに、急いで作ったような」(名刺を受け取った某編集者の感想)殺風景な名刺を使っていたことと、肩書きに「獨協大学経済学部特任教授」が入っていないことが気になっていました。

 かつて「投資バカにつける薬」(講談社)の表紙をデザインしてくれた斉藤重之さんというデザイナーからツイッター経由で、当ブログのデザインについてご意見があり、この際、ブログのデザイン(現在工事中)と共に、名刺のデザインもお願いすることにしました。
(斉藤氏の作品及びブログはhttp://saito-shigeyuki.comをご参照下さい。尚、デザイン料などの費用は、直接お問い合わせ頂きたいと思いますが、私はリーズナブルだと思いました)

 名刺が出来上がって手元に届きましたが、シンプルながらデザインの工夫が効いていて、また、活版印刷の味わいも良く、大変満足しています。私の仕事の性質を考えると、もっと早く作るべきでした。

 この名刺は、「経済評論家」及び「獨協大学経済学部特任教授」用で、表面は携帯番号とメールアドレス、裏面に自分の会社(株式会社マイベンチマーク)と所属事務所(オーケープロダクション)の住所・電話番号を入れています。楽天証券については、楽天証券で作った名刺を別に用意して使用しています。

 これで、自分が渡す名刺については大いに改善したのですが、貰った名刺の管理については、現在悩みの多いところです。思いつく限りで、以下のような問題があります。

(1)名刺のデータをデジタル化したいが手間が掛かる(秘書さんにお願いしていましたが、手間と時間が掛かる。スキャナー+OCRソフトはまだ完璧ではない)

(2)名刺の保管がやっかい(全てスキャンして、必要と思うものを残すことにしていますが、溜まって行く名刺を今後どうするかは思案中)

(3)データの更新が困難(名刺は平均2年くらいで情報が変わるように思います。相手の部署、担当する仕事、電話番号、メールアドレス、時には所属会社などが変わっていて、いざというときに連絡の役に立たないことがある)

(4)名刺の分類・整理をどうするか(仕事上、あるいは私生活上、非常に重要な人間関係に対応する名刺データと、念のため持っていたい名刺データを区分したいし、ある程度、分野別にも整理したい)

 先般、楽天証券で私の秘書業務を担当する担当者が代わり、これまでの名刺データを大きなエクセルファイルで受け取りましたが、この整理及び、今後の追加、さらに新しい管理の方法について目下思案・試行錯誤中です。

 一般論としても、個人にとっては、自分が持っている資料や、過去の仕事のアウトプットなどに加えて、人的関係も、十分活かすことができるか否かで、今後上げることができる成果が大いに異なる重要資産です。人的関係が新しいビジネスや楽しみをもたらすことがありますし、人的関係を好ましい方向に発展させ且つメンテナンスすることが大切なのは明らかです。
 考えてみるに、facebookの友達などについても、分類・整理が必要でしょうし、自分の側から積極的に働きかけないと勿体ない。人間関係を能動的に作るか、受動的対応にとどまるか、では、大きな差が付きそうです。

 効果的な人脈データ管理術について、方法を模索してみたいと思っています。
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【週刊ダイヤモンド “マネー経済の歩き方”】アップル的な人気銘柄とどう付き合うか

 紙媒体に書いた原稿の紹介は難しい。執筆・送稿と掲載までの間に何日もかかるので、書いた印象が残っているうちに紹介できない。掲載前の原稿の内容を紹介することについては、信義上の問題がある。
 「週刊ダイヤモンド」のマネー関係の1ページ連載は、途中連載タイトルを変えながらも書き続けて、現在13年目になるはずだが、現在発売号中の号に載っているのは、「アップル的な人気銘柄とどう付き合うか」というタイトルの文章だ。グラマー・ストック(市場で人気を集めて、時価総額も大きな銘柄)に対する投資の姿勢について書いた。
 率直にいって、運用マンとしての私は人気銘柄の後追いが好きではないが、プロの運用者の場合、人気銘柄を完全に外すことは不適切な場合が多いし、また、ポートフォリオの中には「自分の嫌いな銘柄」を持つことが多くの場合大事だ。ただ、私が現在ファンドマネージャーなら、個人としてアップル社の製品はたくさん買うとしても、アップル株は市場ウェイトよりもアンダーウェイトにすると思う。
 もちろん、それが奏功するかどうかは、「運を用いるから、運用」というくらいの世界の話なので何ともいえない。
 尚、この号の「週刊ダイヤモンド」は、「カメラ激変!」というタイトルの特集だが、経済問題として読んでも、カメラ好きのための一風変わった情報(「アサヒカメラ」などとは違った情報)として読むとしても読み応えがあって、なかなかいい。

 ところで、iPhoneはしばらく4Sで我慢するつもりでいるのだが、さて、いつまで我慢できるだろうか…。
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【ダイヤモンド・オンライン“山崎元のマルチスコープ”】谷垣氏、細野氏の「残念」について

 今週の「ダイヤモンド・オンライン」では、事情は随分違いますが、共に党首選に立候補しなかった、谷垣禎一氏と細野豪志氏を取り上げてみました。
(http://diamond.jp/articles/-/24643)
 党首選が盛り上がってくると別の人に注目が集まって辛いネタなので、水曜日UPはギリギリのタイミングでした。
 今回の中心的なテーマである、谷垣氏、細野氏のどこか「勝負弱かったのか」については、拙稿をご参照頂くとして、原稿を書きながら考えてみると、トップに立つチャンスを逃したとはいえ、谷垣氏も細野氏も、組織内にあってはかなりの「出世」をしており、この理由に興味が湧いてきました。
 谷垣氏は、真面目な人柄とお見受けするが、頭がキレる!というわけではなさそうだし、政治家としては人付き合いが良くないと言われている。また、細野氏は、恵まれた体格と優れた容姿を持っていると思うが、首相候補にはいかにも若いし過去に女性問題で一頓挫あった。彼らは、なぜ今のようなポジションに就けたのだろうか?
 たとえば、サラリーマンになぞらえると、お二人はかなりタイプが違うように思います。谷垣氏は、真面目だけど社内派閥形成の下手なこともあり「警戒されない」ことがプラスに働いて副社長まで行って、その後、副会長に棚上げされてしまうタイプでしょうか。ご本人も、将来の衆議院議長候補の一人でしょう。細野氏は、挨拶の声が大きくて万遍なく年長者受けのいい「ジジ殺し」型の組織内エリートでしょうか。彼は、またチャンスがあるかも知れません。
 サラリーマンとしては、彼らから、失敗の原因よりもむしろ、出世の秘訣を学ぶと有意義なのではなのかも知れません。
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子供の頃の思い出(1)【正しいいじめっ子の三箇条】

 先週の「日刊現代」の「私の秘蔵写真」という連載にインタビューを載せて貰った。最近発見された、小学校入学前に写真館で撮った写真をお見なせしながら、あれこれ子供の頃の話をした(尚、記事中、小4で旭川から札幌に引っ越したことになっているが、これは、「4歳になる直前」の間違い。入学した小学校は札幌の平岸小学校)。
 幼稚園中退であるという話や、小中学校時代は、学校になじめなくて自分としては「暗黒時代」だったという話や、それでも親にはかわいがられていたのだなと写真から分かる、というような取りとめのない話をした。
 子供時代の話といえば、ここしばらく、「いじめ」に関する話題が多い。少し前、「朝日新聞」には、元いじめっ子(やいじめられっ子)からの、ありがたい談話がシリーズで掲載されていた。
 私は、子供の頃、8割いじめっ子で、2割がいじめられっ子、とくらいの感じで暮らしていた。当時は、いじめという言葉はあまりポピュラーではなかったが、近所の子供や同級生をずいぶん泣かせた覚えがあるし、何度かは保健室に送ったり、父親と一緒にいじめた子供の家に謝りに行ったりしたことがある。他方、よく「仲間はずれ」の対象にはなったので、いじめられていないということでもない。
 子供には、攻撃的な側面があるし、時には残酷でもある。決して、先天的に純真な訳でも、絆を愛する平和主義者なのでもない。度を超した「いじめ」は、親・警察・学校(責任の優先度はこの順だと思う)の責任で排除しなければならないが、喧嘩やいたずら、心を傷つける言葉、などを、全て排除することは不可能だと思う。また、これらを肯定・推奨する訳ではないが、子供時代の加害・被害の経験によって、物事の「加減」を覚えるという面もある。

 とはいえ、被害側はたまらない感じがするはずだし、子供の頃から加減は大切だ。私は、現在、いじめられた側への有効なアドバイスを持っていないので(やっぱり、大勢としてはいじめっ子だったのだろう)、現役のいじめっ子に、誇りあるいじめっ子として胸を張るための、「正しいいじめっ子の三箇条」を述べてみたい。

【正しいいじめっ子の三箇条】

(1)連(つる)んで攻撃しない。
 力とプライドのあるいじめっ子は、一人で仕事(喧嘩、いたずら、などの攻撃行為)をする。攻撃に、他人の力を借りるのは、格好の悪いことだと心得よ。

(2)自分よりも弱い者を攻撃しない。
 明らかに弱い相手、降伏している相手を攻撃してはいけない。多くの場合、児童・生徒にとって、最適ないじめの対象は「強そうにしている先生」であると心得よ。

(3)しつこく攻撃しない。
 物事一般にあって、「しつこい」事は美しくない。降伏した相手や、(他人が見ても)明白に弱っている相手を攻撃し続けてはいけない。

 子供時代、そして大人になってからも、私が、これらを完璧に実践できたとはとても言えない。過去を振り返ると、心得通りに上手くできたケースと、反省点の残る「美しくない」ケースとが、共にぞろぞろある。
 子供時代に先生との相性で多々苦労したと思う私としては、良い教師いじめの見本例などを語って、現役のいじめっ子に一自慢したいところでもあるのだが、相手の先生はまだご存命かも知れないし、「しつこい」のはいけないとの心得を立てたばかりなので、止めておく。

 「正しいいじめっ子の三箇条」は、そのまま大人が守るべき心得でもあると思っている。

※「日刊現代」の記事中で述べた、小さい頃に私が登場した、北海道拓殖銀行のポスター(商品名は「すずらん定期」)が、その後に見つかった! 何れ、ご紹介しようと思う。なので、本エントリーのタイトルには「(1)」がついている。
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【楽天証券”ホンネの投資教室”】ドルコスト平均法について整理する

 楽天証券のホームページの「ホンネの投資教室」に「ドルコスト平均法について整理する」という原稿を書きました。
(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20120907.html)

 「今回は、「ドルコスト平均法」について考える。一般に言われていることと違うことも申し上げるので、「頭を柔らかくして」、「先入観を捨てて」読んで欲しい」という書き出しで、ドルコスト平均法が「有利」といえる根拠が無いこと、三つほど弊害となるケースがあること、などを書きました。内容的には、普通に考えると分かる、当たり前の話の確認です。

 ドルコスト平均法が、積み立て投資と相性がいい方法であることを認めなくはないのですが、積み立て投資が貯蓄習慣として優れているというだけであって、ドルコスト平均法には、勘違いしていると気休めになるという以上の素晴らしい点があるわけではありません。これが「有利だ」とか「リスクが縮小するので安心だ」とか「長期で見ると、必ず上手くいく」といったことが言われると、「おいおい、待ってくれ。少しは頭を使ってよ」といいたくなります。

 ただ、この話は、多くのマネー運用入門書や、バートン・マルキールの「ウォール街のランダムウォーカー」のような本まで、ドルコスト平均法を賞賛しているので、正しく伝えるのに骨が折れます。加えて、金融機関にとっては、「ドルコスト平均法の客≒毎月積み立て投資する都合のいい客」ということもあって、彼らが「ドルコスト平均法はいい投資方法だ」と熱心に勧めるので、誤解(運用の世界では比較的弊害の小さな誤解ですが、誤解は誤解です)を解く作業はなかなか進みません。

 
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【ダイヤモンド・オンライン】「ノマド」について私も一言いたい

 今週のダイヤモンド・オンラインには、「『ノマド』について私も一言いたい」という記事を書いてみました。(http://diamond.jp/articles/-/24270)
 仕事の場所が自由なノマドを「ノマド1.0」、場所だけではなく組織に縛られずに仕事をするノマドを「ノマド2.0」と分類した上で、あれこれ考えてみました。

 大きなテーマはノマド2.0の評価ですが、今後も多くの仕事で「会社」という形での人材の囲い込みによる生産性の向上は圧倒的でしょうが、この中で敢えてノマド2.0を選択する人に対しては、「彼らは好きで「ノマド2.0」をやっているのだから、べつに褒めてやる義理はないが、それ以上に、彼らのライフスタイルにケチを付けるのは心ない(大人げない)業というべきだろう」ということと、「全ての人に対してではないとしても、この際に企業から「出る」人の受け皿として、「ノマド2.0」のような働き方がよりやりやすくなる社会は好ましいのではないか。社会保障制度や税制も変える必要があるが、その価値はある」という辺りが私のノマド2.0に関する結論です。働き方の選択肢が豊富になるのは結構なことです。せっかく分類を厳密にして議論しておいて、曖昧に総括するのは妙ですが、私は総じてノマドに好意的です。

 また、個人にとっては、会社勤めかノマド2.0かの二択ではなく、会社にも勤めるし、ノマド的な仕事もする、という中間点が最適点になる可能性が大きいのではないかとも考えました。目下の私のワーキング・スタイルが、こんな感じです。稼ぎの能率がいいとはいえませんが、いろいろなことが出来ますし、少しはリスク分散にもなっています。
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【現代ビジネス】「首相候補」の人物評など

 「現代ビジネス」に「解散総選挙を控えた民主党代表・自民党総裁選の候補者を品定め。意外に期待できそうな「次の首相」は誰か」という記事を書きました。(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33450)
 今や首相候補と言われて、与党民主党よりも注目されている自民党の総裁候補者の評価と今後の政局の展開とその影響を考えてみました。
 窮地の民主党としては、野田代表を降ろして細野代表にして、「近いうちの解散」は野田氏と谷垣氏の口約束に過ぎず、新首相はこれに拘束されないし、参院の問責決議も受けていないとして解散を先に延ばし、自民党以下の野党がどれだけ審議拒否が出来るかで勝負する手があるのではないか、と考えました。予算も震災復興も原発問題も放置して、審議拒否を続けるには、野党側にも相当の胆力が必要です。
 解散の時期が先に延びると、維新の会の選挙準備が整うこともあり、利害関係は複雑ですが、例えば、石原伸晃氏が自民党総裁になった場合、彼がミスを犯して形勢が変わる可能性は小さくないように思います。
 もっとも、こうした作戦が実行される可能性はそう大きくないと思います。
 自民党の総裁候補に対する私の勝手評価は、実際に立候補できそうな4名の中では、人材的には一番が石破氏、二番が安部氏、離れた三番が町村氏、断然の最下位が石原氏です。
 古くからの当ブログの読者には、安部氏に対する評価が上がったのが意外かも知れません。これは、安部氏に対する能力評価が改善したのではなく、安部氏なら、ある程度は官僚機構のコントロールをしようとするのではないかという政策的な方向性を評価し、相対評価するとこうなる、ということです。
 石破氏については、人物的に期待が持てる「可能性」がありますが、派閥の後押しがないので、現時点では、彼が勝つ展開のイメージが出来ていません。
 総合的な政局展開の評価としては、維新の会やみんなの党のようないわゆる「第三極」の影響力が強くなる展開(自民党が単独過半数を取れない展開)が望ましいのではないかと考えました。
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【夕刊フジ】”経済快説”

 サラリーマンが電車の中でよく読んでいる夕刊紙「夕刊フジ」の水曜日売りの号に、”経済快説”と題したコラムを毎週書いています(11字×100行)。こちらの方も、ついでがあったら、読んでみて下さい。
 テーマはその都度自由に決めており、ビジネス、経済、マーケット、運用などに関係するテーマから選んでいます。今週は、当ブログでも書いたLCCの話を書きました。
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【東京スポーツ】“マネーの知恵袋”

 私は、「東京スポーツ」というスポーツ紙の火曜日販売の号(表示は水曜日の号)で、「マネーの知恵袋」という小さな(11字×50行)コラムを毎週書いています。内容は、お金の運用に関係する知識を、なるべく簡単に書いています。今週は9月5日(水曜日)号の17面(終わりから4ページ目)に載っています。今回書いたテーマは「確定拠出年金の利用検討を」でした。連載としては、72回目になります。
 わざわざ私の小コラムを読むためだけに「東京スポーツ」を買う人はいないでしょうし、お勧めもしませんが、火曜日売りの東スポを読む機会があったら、探してみて下さい。
 尚、私は、東スポを主に競馬の情報源として週末に買っており、「西の仕掛け人」の異名を持つ上田巧巳記者のラップ分析のファンです。
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LCCを使ってみました

 8月最終週の家族旅行でLCCを使ってみた。成田空港と札幌千歳空港の往復で、航空会社はジェットスターだ。かなり前に予約したが、大人2人と子供2人で往復合計7万数千円は、格安だ。北海道は子供の夏休みが終わりだが、東京はまだ休み期間なので、これでも平時より割高な料金だ。
 LCCは時間割がタイトで、処理遅れが溜まる夕刻の便は不安定だと聞いていた。案の定、夕刻出発の行きの便は80分遅れた。
 ウェブの処理に不具合があったり、往路復路共に空港でその説明に手間取ったり(事情を詳しく聞くより先に、予約番号を聞いて処理を済ませると早いのに…)、さらには、問い合わせの電話がなかなか繋がらず、早朝にかけても30分待ちだったりと、主として開業初期の練度不足と思われる不具合が複数あった。
 現時点でのLCC利用の傾向と対策は以下の通りだ。
(1)仕事の場合や時間に余裕の無い旅程ではLCCを使わないこと、
(2)空港に早めに着くようにすること(1時間半あれば大丈夫だろう)、
(3)本や(自称“ノマド”は)タブレット端末など有効な時間潰しを準備すると同時に待ち時間をむしろ楽しみにするくらいの心構えを持つこと、
の三点だ。
 今回、少なからぬ不便はあったが、筆者は、トータルではLCCに満足だった。運賃の安さに加え、機内の感じが想像以上に良かった。席間は狭いが、1時間半のフライトなら、やや大柄な筆者(177センチ、73キロ)でも何ら問題はない。また、飲み物やおしぼりの無料サービスがないことは、こちらで気を遣わずに済む分、むしろ爽やかだ。乗務員の行動や応対も感じが良い。
 個人的には、当面、仕事では使わない。しかし、気楽な旅行なら、またLCCを使ってもいい。
 将来、オペレーションのレベルが上がり、時間が信用できるようになれば、仕事でも使えるし、遠からずそうなるだろう。
 LCC的ビジネスは、供給のキャパシティーが短期的に調整しにくく、需要側の価格弾力性が大きい場合には、売手・買手双方にとって合理的だ。
 航空以外の分野にも、もっとあっていいだろう。

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