評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
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東電とNHKの兼職はまずい
東京電力の新しい経営陣の1人に、NHKの数土文夫経営委員長の起用が決まった。社外取締役になるという。既に、方々で指摘されていることだが、さすがに、これは拙いのではないか。そもそも、東電は、失われた信用を回復することが最優先であるべき会社だ。その東電が、メディアとの癒着を疑われるような人選をするのは阿呆というしかない。
もちろん任命した側にも問題はあるが、受けた側の見識もいかがなものなのか。
「好色男」なら、時には愛嬌があるが、見境無く役職に就きたがる「好職男」には困ったものだというしかない。
もちろん任命した側にも問題はあるが、受けた側の見識もいかがなものなのか。
「好色男」なら、時には愛嬌があるが、見境無く役職に就きたがる「好職男」には困ったものだというしかない。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
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こんにちは。短いブログの多弾作戦へのご変更?を大歓迎致します。
「好色男」ならぬ「好職男」には、「善意の愉快犯」の本領発揮だ!と笑って仕舞いました(笑)。
然し、此の国の今の事態は、笑っている場合ではないかも知れません(キリッ(笑))。
この人事は全く拙い話だと思います。
然し一方で、最近は此の手の拙い話が、特に「身分高き者」の間で増加し頻発していると思います。
人事ではありませんが、予ての東電や関電の幹部の対応と云いその裏で蠢く「悪しき官僚=悪賢いモグラ」の動きと云い、
「高い身分を得た守旧派」が反攻に転じている、と観れなくもない。
「本来は美味しく美しいイチゴも、一旦腐れば伝染するのは速い」、「腐敗や批判を畏れぬ確信犯的なイチゴは、一日も早く摘出一掃
しなければ、健全なイチゴも駄目になる」と思います。
巷間に多いガバナンス体制を精緻に仕立て直す制度論も肝心なのは論を俟ちませんが、より肝心なことは彼らの資質Governability
が崩れていると認識することだと。その崩れを正さなければ何事も抜本的な解決には至るまい。
彼の武田節に曰く「人は石垣、人は城」だと。肝心の人が崩れていては、立派に見える石垣も城も「張りぼて」に過ぎない。
草々
カネ、女、名誉、勝利そのもの、自己実現あるいは自己顕示、などはよくわかるのですが、それほどまでに「地位」というのは魅力があるのでしょうか。威張る、というのがそんなに楽しいのでしょうか。それとも、世間から糾弾されることが必須と思われても、断れないほど東電は恐ろしいところなのでしょうか。割に合わない、と私なら考えますが。
疑心暗鬼になるばかり。福島の豚さんが被爆しているのなら嫁や子供達も同じ環境だから汚染されているのは当然の事。関東の豚全般に基準値には見たないのかもしれないが汚染され続けているだろう。いわんや子供や嫁が汚染されていない訳がない。収束宣言でもう過去の話にしてしまおうとしているようだがどっこい来年あたりからどかんと出てきそうな予感がする。損得ばかり長けたじいさまばかりが日本を更に劣化させてしまう。
5/24日経【数土NHK経営委員長 http://s.nikkei.com/KW2Z38
‥数土氏は22日の記者会見で放送法の規定に抵触しないことを理由に「(兼職は)問題ない」
‥批判が強まっていることについては「委員から意見を聞いたうえで‥」】
この記事は、数土某のガバナビリティの欠如を如実に示していると思います。
基本的に此の局面で採用するべき「上位のガバナンス」を放棄して、「下位のコンプライアンス」
で済むと誤解しているから、「放送法の規定に抵触しないこと」が就任の判断根拠になって仕舞う。
コンプライアンスが依って立つ法的抵触の有無の判断でコトが済む事案なら、
弁護士(ビジネスマンに使われる存在に過ぎない)が全てを判断すれば好い。
ガバナンスが要求される事案では、弁護士は不要であり、健全で優れたビジネスマンシップが要求される。
ガバナビリティは、「健全で優れたビジネスマンシップ」の重要な要件だと思います。
そう云えば、官僚はガバナンス/ガバナビリティは無縁な存在であって、
コンプライアンス(時により、表と裏を使い分ける)を得意とする強固で複雑で勿体無い存在でしたね。
草々
そもそも、こうした問題が判断できずに兼職で東電の社外取締役を受けてしまう数土氏が、東電やNHKの難しい問題を判断できるとは思えませんね。どちらの役職にも不向きな方なのではないでしょうか。
私の悪い癖で、持って回った面倒臭い云い方をしていますが(笑)、
数土某の「ガバナビリティの欠如」は、「身分高きビジネスマン失格」という意味です(笑)。
草々
一寸賑わい不足の感のある此の板では、例によって、「枯れ木も山の賑わいだ」と信じて(笑);
折角「数土某の人物評」では意見が略々一致をみた処で、論点を少し普遍化させて、
以下の私見についてご見解をご回示戴ければ真に幸いです。同時に非常に刺激的で興味深い
鉈釿(=精緻なメスではないの意。やゝ乱暴と同義)の議論になるかと。
初めは乱暴な創造的破壊!?も、精緻にする路は必ずある!(笑)。
私見(=私の前稿のポイントから)
1.「上位のガバナンス」vs「下位のコンプライアンス」という位置関係。
夫々を換言すれば、「複雑で有機的な道理」vs「単純で無機的な論理と理屈」になるかと。
2.ガバナンスの深奥は、ガバナビリティその他の資質を備えた「健全で優れたビジネスマン」の領域
3.コンプライアンスの深奥は、法理(論理、理屈)の専門家たる弁護士の領域。
4.従って、スペシャリストたる弁護士は、本来は≪ジェネラリスト同時に「身分高き者」(※注)≫たる
政治家やビジネスマンに使われる存在に過ぎない。
(※注)蛇足かつ慙愧に堪えないこと乍ら、我々が日常的に見聞きする現実の
「政治家とビジネスマン」の多くは品質不良のため、【本来の其れ】から外れている。
其れ故に、コンプライアンス止まりの発想しかなく弁護士に使われている。
以上のポイントを是とすると‥、その影響は例えば、
現在の「三権分立」が平等不可侵な関係で分立しているが、その不可侵が適切ではなくなる。
三権が相互に協働し高め合い同時に牽制し合い乍らも、「立法>行政」、「立法>司法」、「行政≒司法」の
関係を成立させるかも知れません。
極めて卑近な例を上げれば、悪しき官僚達(=「悪賢いモグラ」)が退治し易くなる。
尖閣事件での船長釈放措置は、「より明確に」裁判所判断に責任を押し付けることは出来なくなる。また、
小沢事件の展開もより透明で解り易くなった?論点も道理に近い上等なものに替わったかも知れません。
「第四の権力」を享受しているメディアの歪みも、真っ直ぐに矯正できるかも知れません。
まあ、「人は石垣、人は城」ですから、頭一つ出る「立法者=国会議員」の責務がより重大になり、
その人格や資質能力の高さが改めて問われることになり、「元の黙阿弥」の議論かも知れませんが(笑)。
然し、「立法者=国会議員」は、制度の如何を問わず、巨大な民主主義体制の根本を担う基礎であって、
その「品質」は常に重大な国民的課題であるには違いない。「元の黙阿弥」は、安易で短絡し過ぎた
観方かも知れません(笑)。
矢張り、「身分高き者が負う責務(新渡戸稲造さん)」に堪える「身分高き者」が不可欠だと。
民主主義体制の頂点に「本来の総理」、経済界の「個社ごとの身分高き者」の頂点に「本来の財界総理」
が不可欠だと。
須らく、「≪基礎≫が確っりしていなければ、如何なる建築物も制度も危うい」。
おっと、その≪基礎≫を取り巻く「土壌」である国民有権者の品質も忘れてはいけない(笑)。
行くべき路は遥かに遠いが、ニヒルに「無いものねだり」と云っている場合ではない(笑)。
草々
甘く見積もってもせいぜい10点(100点満点中)です。
東電の現時点でのステークホルダーは主に三つ。
1)社債を大量保有している金融機関と法人
2)家庭より安く電気を使用している企業
3)組合とその支援を受けている民主党
この3つを守るために3千万円以上の年収を投げ出したNHKの元委員長は立派だとステークホルダーの皆さんは思っているはずですよ。