評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
【エンジニアの生きる道】「先生」の取扱説明書
株式会社VSN様(技術系人材サービス業)のWEBサイトにて、「経済評論家・山崎元の「エンジニアの生きる道」」というタイトルで、月一回、エンジニアの方に向けたコラムを書いています。
今月は、「「先生」の取扱説明書」と題する記事を書きました。
多くの人が、就職後しばらく経ってつくづく思うのは、大学、さらには大学の教師をもっと有効に活用しておくことができていたら、どんなによかったかということでしょう。
私自身、会計知識を必要として手に入れた教科書の著者が学生時代の教官であることに気付き、著者本人から系統的に授業を受け、さらに直接何でも質問できる学生という立場の何と素晴らしかったかと、後から悔やんだことがあります。
そこで今回、ビジネスパーソンになってからでも、「先生」という種族と関わる機会があった場合には、どう接したらいいのかについてまとめました。
まず、先生とは基本的に、他人から尊敬されたい、自分を承認して貰いたいという、「歩く自己承認欲求」であることを理解しておくとよいでしょう。
そこで、「先生」と親しくなり、後々には先生を利用する立場になりたいという人は、先生に会いに行く前に、当該先生の著書や論文を幾つか先に読んでおくことが重要です。そうして先に一手間を掛けることによって、先生の自尊心が十分満足され、先生と良好な関係を結ぶことができるのだから、これは有効な時間と努力の「投資」でもあります。
加えて、先生種族と付き合う上では、当該先生の業績や能力を他の先生と比較しないことであり、不用意に他の先生を褒め過ぎないことが大変重要です。
考えてみるに、自分がどう見られているかに敏感で、同業者にたいして嫉妬深いという、先生種族の特徴は、企業の経営者によく似ています。先生と社長は、おしなべていうと、自分自身が批判されることに慣れていない人達です。
先生も社長も、なかなか取り扱いの難しい生き物ですが、生徒や社員から見て、共に少なからぬ利用価値を持っている得がたい相手でもあります。彼らに対しては、「相手に対する敬意を伴った興味」を表現することが付き合いのコツといえるでしょう。多少のコツを踏まえて、上手に付き合えるようになるのが得策です。
今月は、「「先生」の取扱説明書」と題する記事を書きました。
多くの人が、就職後しばらく経ってつくづく思うのは、大学、さらには大学の教師をもっと有効に活用しておくことができていたら、どんなによかったかということでしょう。
私自身、会計知識を必要として手に入れた教科書の著者が学生時代の教官であることに気付き、著者本人から系統的に授業を受け、さらに直接何でも質問できる学生という立場の何と素晴らしかったかと、後から悔やんだことがあります。
そこで今回、ビジネスパーソンになってからでも、「先生」という種族と関わる機会があった場合には、どう接したらいいのかについてまとめました。
まず、先生とは基本的に、他人から尊敬されたい、自分を承認して貰いたいという、「歩く自己承認欲求」であることを理解しておくとよいでしょう。
そこで、「先生」と親しくなり、後々には先生を利用する立場になりたいという人は、先生に会いに行く前に、当該先生の著書や論文を幾つか先に読んでおくことが重要です。そうして先に一手間を掛けることによって、先生の自尊心が十分満足され、先生と良好な関係を結ぶことができるのだから、これは有効な時間と努力の「投資」でもあります。
加えて、先生種族と付き合う上では、当該先生の業績や能力を他の先生と比較しないことであり、不用意に他の先生を褒め過ぎないことが大変重要です。
考えてみるに、自分がどう見られているかに敏感で、同業者にたいして嫉妬深いという、先生種族の特徴は、企業の経営者によく似ています。先生と社長は、おしなべていうと、自分自身が批判されることに慣れていない人達です。
先生も社長も、なかなか取り扱いの難しい生き物ですが、生徒や社員から見て、共に少なからぬ利用価値を持っている得がたい相手でもあります。彼らに対しては、「相手に対する敬意を伴った興味」を表現することが付き合いのコツといえるでしょう。多少のコツを踏まえて、上手に付き合えるようになるのが得策です。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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学生時代を有益に過ごすための助言が満載でした。この本を読むことのできる学生さんが羨ましいです。
同時に、自分が大学生のころに、こうした本に出会っていればと、少し悔しくなります。プレゼント用にもう一冊、購入しました。
それでは、これからも、山崎さんの楽しくてためになる本を期待しています。
(以下は、気付いた部分です)
●101ページ 最後の行の、行頭1文下げがありません。
●180ページ 5行目に「ある、。」→余分なテンが入っています。
●189パージ 9行目「企画するのが得な人がいる」→「得意な人がいる」でしょうか?
●254ページ 後ろから4行目「世に中には」→「世の中には」
もしくは・・・・私が馬鹿で間違えているのでしょうか?
ご感想有難うございます!
山崎も喜んでおりました。
また、誤植のご指摘を有難うございます。
さっそく、編集担当者に連絡致しました。
こちらで把握していない箇所もあり、大変感謝しております。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
山崎秘書 竹中