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【ダイヤモンドオンライン】代々木ゼミナールの「20校舎閉鎖」は何を教えてくれるか?

 ダイヤモンド・オンラインの「山崎元のマルチスコープ」に「 代々木ゼミナールの「20校舎閉鎖」は何を教えてくれるか? 」と題する記事を書きました。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 大学受験において、三大予備校の一つと称される代々木ゼミナールが、全国の校舎の7割に当たる20校舎を閉鎖し、さらにリストラを行うことを発表しました。
 全国模試を中止して、難関大学志願者向けの模試を残す意向であり、経営に失敗したというよりも、少子化などマーケットの縮小傾向を見据えて、ターゲットを絞るということなのでしょう。

 さて、代ゼミのように、主なマーケットの明白な縮小傾向に晒されるビジネスは、今後少なくないはずであり、需要縮小化の適応戦略は、広く一般的なテーマになっています。

 国内の需要増が見込めない場合、第一に考えるべきは、海外への展開でしょう。
 しかし、言語も入試制度も異なる外国で、代ゼミ方式を普及させるのは難しそうです。

 そうすると、次に考えるべきは、先手を打った縮小均衡です。
 今回の代ゼミが、先手を打ったのか、後手に回ったのかは、現段階ではどちらともいえませんが、経営として後者が拙いことは意識しておくべきでしょう。

 「成長」という言葉にばかり囚われていると、経営を誤る危険が大いにあります。
 経営の指標は、全体の売上や利益の成長よりも、「一人当たり(あるいは、一株当たり)の利益成長」です。人員と共に資本もスリム化することが最適になるケースが少なからずあるはずです。

 代ゼミには、今後、同校が持っている経営資源を上手く活かして、縮小するマーケット下のビジネスの「手本」を示して欲しいと思います。
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【夕刊フジ】首相は支持率向上に何をすればいいか 「消費税10%」先送りでサプライズを

 夕刊フジの木曜日号(水曜発売)に「経済快説」という短いコラムを載せています。これは、WEBでもお読み頂けます。
 今週は、「首相は支持率向上に何をすればいいか 「消費税10%」先送りでサプライズを 」と題し、低迷気味の内閣支持率向上に向けたアドバイスを載せています。
(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 安倍首相がとるべき手段とは、ズバリ言って、来年の消費税率10%への引き上げを、「先んじて今」見送ると、決然と発表することです。
 「先んじて今」働きかけることで、日銀なりGPIFなりの外的要因によるものではない、首相自身の手柄にすることが出来ますし、何よりも、多くの有権者は、「安倍さんが」自分たちのことを考えてくれたと思うでしょう。

 税率引き上げを思わせぶりに1年引っ張ることが出来るなら、官僚も安倍政権のいうことを聞かざるを得ません。これによって官僚が非協力的になるリスクはありますが、税率を上げてアベノミクスを台無しにして政権が潰えるよりは遙かにましです。

 今、安倍首相は腹を括る時ではないでしょうか。
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【楽天証券】スマートベータをどう考えるか

 楽天証券ホームページでの連載「山崎元のホンネの投資教室」に「第227回 スマートベータをどう考えるか 」と題する記事を書きました。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 近年、「スマートベータ」と呼ばれる運用商品が関心を集めています。
 何れの商品も、時価総額加重型の市場平均を表す株価指数と「異なる」運用をすることに力点をおき、「普通のベータよりもスマート(賢い)な運用である」(或いは「でありたい」)ことを謳っています。

 よくある株式ポートフォリオのスマートベータ運用を表現すると、以下のようなものでしょうか。
(1)何らかの運用ルールに基づいて、市場平均型ではない株価指数を作る。
(2)この株価指数をターゲットにインデックス運用する。

 また、スマートベータ商品に投資することを、「ベンチマークの多様化」と捉えてパッシブ運用に位置づけようとする考え方がありますが、スマートベータに基づくベンチマークでアセットアロケーションを行っているわけではない筈なので、実務的な考え方の上でこれは誤りです。

 私としては、スマートベータ運用は、投資家から見た分かりやすさを考えると、低廉なコストで提供できるなら、悪くない運用商品コンセプトだと考えます。
 ただ、そのネーミングは今一つだと思うし、既存商品の運用内容にはもっと工夫の余地があるように思います。端的にいって、昔からある「システム運用」の簡単な物をインデックス・ファンド風に味付けしただけのものです。とは言え、機会があれば一度作ってみたいものだと思います。

 インデックス運用派の人々は、現状のスマートベータ商品であれば、そう気にする必要は無いでしょう。例えば、TOPIX連動のファンドを、JPX日経400連動に切り替える意味はありません。
 しばらくは、高見の見物をしていていいと思います。
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【夕刊フジ】「許されるコピペ」の境界線 小保方論文はアウト

 夕刊フジの木曜日号(水曜発売)に「経済快説」という短いコラムを載せています。これは、WEBでもお読み頂けます。
 今週は、「「許されるコピペ」の境界線 小保方論文はアウト 」と題する記事を書きました。
(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 「コピペ」について、昨年とほぼ同じ内容だったという安倍首相の「原爆の日」のスピーチや、相当量のコピペ部分が含まれていたことが露見した、理研の小保方晴子氏の論文など、最近何かと話題になっています。
 身近では、大学の試験で、ほぼ同文の言い回しの誤答が大量にありました。インターネットのページからコピペした内容を書いて提出した学生が、かなりの割合でいたと思われます。

 コピペの善し悪しを考える上では、(A)元ネタとの関係と、(B)情報の受け手との関係、の二つの視点があります。

 安倍首相の場合は、自分の過去のスピーチをコピペしたのだから、(A)は全く問題ないでしょう。しかし、(B)の受け手の心情を考えると、スピーチとしては大失敗でした。
 小保方氏は、論文という物自体が、自分が付け加えた知識と過去の業績との関係を述べるものなので、少なくとも出典の相当量を無断でコピペした段階でアウトの筈です。
 一方、学生君は、答案で問題に対する正解を書けばいいのであり、コピペ自体は何ら問題になりません。内容が正答なら満点です。

 ただ、学生君は心がけとして、小保方さんは義務として、引用部分の出典を正直に書くとよいでしょう。

 記事では、「だが、コピペは書いていてつまらない筈だ」とまとめています。
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【夕刊フジ】妖怪ウォッチ「セドラー」規制すべきか バランス欠く批判的報道

 今週の夕刊フジ「経済快説」では、NHKニュースでも取り上げられた、「セドラー」と呼ばれる転売屋について書きました。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります)。

 天下のNHKのニュースなので、セドラーの行為を直接悪いと決めつけた内容ではありませんでしたが、印象操作の方向としては、セドラーに対して批判的な構成だったように思います。
 ニュースを観た読者の認識のバランスを取るために、記事では、セドラーを少々弁護する内容にしています。

 高く売れそうなものを、自分でリスクを取って安いと思う値段で買って、高く転売しようとする行為は、たとえば総合商社が行う商行為と同質のものであり、資源の適性配分の実現にも貢献するものです。
 加えて、規制したとしても、脱法業者がいると、彼らの利益を飛躍的に増やす結果となるでしょう。

 それにしても、メーカーはもっと上手な値付けや、売り方を考えないともったいない!
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【ダイヤモンドオンライン】ブラック企業認定?「すき家」への不買運動の可能性

 ダイヤモンド・オンラインの「山崎元のマルチスコープ」に「 ブラック企業認定?「すき家」への不買運動の可能性 」と題する記事を書きました。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 「すき家」の長時間労働等の問題で、運営するゼンショーホールディングスが設置した第三者委員会の調査報告書が発表されました。
 第三者委員会とはいえ、運営側が設置した組織であり、報告書の記述は随分マイルドだという印象を持ちましたが、全体の印象として、少なくとも調査対象期間の「すき家」は、従業員を使い潰すことをいとわない「ブラック」な職場だと認定されたと見てよいと思います。

 しかし、この結果を受けて、仮にゼンショーホールディングス以外の企業も含めた「ブラック企業」に対し、「反ブラック企業」のデモをやったとしても、広い共感は得られないでしょう。
 現代の日本において、デモは騒々しくて生活に不便を掛ける「迷惑なお祭り」と化しています。「運動」にも工夫と戦略が必要です。

 そこで、記事本文では、デモに代わり「すき家」及びゼンショー関連企業(「なか卯」など)に対する「不買運動」について考えてみました。
 スタッフは辞めても補充が利き、株は下がりすぎれば安く買い増しできますが、売り上げの減少は業績に直接響くからです。

 不買運動の呼びかけは簡単で、極端な話、誰でも直ぐに始められます。しかし不買運動が営業妨害として違法になるかならないかの線引きは難しく、違法にならない範囲であっても、(1)不買の対象をどこまでとするのか、(2)運動の目標をどう設定するのか、(3)運動の中心を誰が担うのか、その収束は誰がするのか、などの加減を考えることは重要です。
 また、誰がやるにせよ、何らかの報復を受ける可能性があることは、一般常識として考えておきたいところです。

 私は、現時点で、すき家ないしゼンショーホールディングスに対して、不買運動を起こすべきだとも、起こしてはいけないとも思っていません。
 但し、個人的には、オペレーションがきついことが分かっている飲食店は、食事をしても雰囲気が悪いし、美味しくなさそうなイメージを感じるので、食事をしようとは全く思わないことも付け加えておきます。
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