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【DOL】世耕大臣が唱える新卒一括採用の見直しは本当に必要か?

 ダイヤモンド・オンライン『山崎元のマルチスコープ』に、「「世耕大臣が唱える新卒一括採用の見直しは本当に必要か?」と題する記事を書きました。

 世耕経済産業大臣は4日、「新卒一括採用」について「実施する企業は多いが、かなりの比率で新入社員が辞めている。採用される学生も採用する企業も、このやり方は負担だと思っている」として、見直しを促す考えを述べました。

 新入社員は「3年で3割」辞めると言われますが、新卒一括採用に限らず、新卒でも中途採用でも、職場と社員のミスマッチは3割くらいはあるものだというのが私の実感です。
 世耕大臣が、「かなりの比率で新入社員が辞めている」こと問題視しているのだとすれば、些かピントがずれています。

 むしろ、中途採用市場を整備すると共に、年金や人事評価などの面で、中途採用者が不利にならないようにすることが重要です。強力に推進すべきは、「やり直しの利く就職活動」ではないでしょうか。

 採用活動は通年で行い、既卒者・転職者も有能なら採用して使うべきだ、というのは、企業の手間や人事制度などのコストの問題を棚上げすると、理屈は通っているように思います。

 そして、新卒一括採用と結びついている「年次主義型人事管理」は、そろそろ止めるべき企業が多いのではないでしょうか。
 年次が下でも、有能な管理職たり得る人材はいますし、年次が上でも無能な管理職は、もっとたくさん居るというのが、多くの企業の実態でしょう。

 問題は、これら企業経営の根幹に関わる人事管理のシステムを誰が変更するのかですが、これは、経営者がやるしかありません。
 日本企業の経営者達は、報酬に見合う実績を上げるためにも、人事管理システムの改革に本気で取り組むべきでしょう。その成果が十分出た時には、少なくとも企業側で新卒一括採用に拘る必要はなくなるように思います。
 「新卒一括採用」が企業の後進性を象徴するようになれば、日本企業の人事システム改革は成功です。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
十分整備されているのでは? (タロ)
2016-08-15 22:29:24
>むしろ、中途採用市場を整備すると共に、年金や人事評価などの面で、中途採用者が不利にならないようにすることが重要です。強力に推進すべきは、「やり直しの利く就職活動」ではないでしょうか。

山崎氏自身の経歴が、この点について十分に整備されているという証左になるのではないでしょうか?

そもそも今では大手の転職サイトやエージェントが選び放題で、むしろ登録しようとするとその作業量に圧倒されるくらいですし、それなりのスキルがあればきちんと会社を選ぶことも出来ます。
 
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