山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

うんこスープ復活

2015-05-01 17:12:49 | 透明人間三部作-2014-2015
「ウコンスープ」の説もありますが、江戸時代に長崎出島で流行ったカレーのことを「うんこスープ」と呼んだのが愉快です。カレーは見た目、「うんこ」そっくりです。
「カレー味のうんことうんこ味のカレーはどちらが好きですか?」と言われれば「カレーもうんこも好きだ。」と言うのが極端です。極端は過激で根源的ですね。
しかし、「うんこが好きだ。」とはどういうことでしょう。それは食べることではなく排泄すること。排泄の快感ではないでしょうか。そして自分のうんこを眺める。眺めると自己愛を感じます。うんこは健康のバロメーターでもあります。
何故、「ねじ式」で「うんこスープのクッキング」が登場するのでしょう?
一つ、密室の劇場に「匂い」を企みます。玉ねぎを生でかじるとワキガの匂いです。ワキガは涙が発酵した匂い?…ちょっと悲しくなります。
天狗堂の場でうんこパンツの下りがあります。ここに「うんこスープの美味しい作り方」が乱入します。これは座長=夢現(演出=さかもとまり)のこだわりでもあり、演じるキクチサヨコもコバヤシチヨジ(あるいはキツネか!)もナント楽しい顔になってしまうことか。明るいことは良いことです。しかし、………
本番では、明るさが「この怨みを晴らす」如く恐ろしい形相になるでしょう。密室にカレー味が広がります。美味しい味がテロルのクッキングに見えないだろうか?
えっ?原作では見当たらない?
じっくり「ねじ式」を読み返すとカレーを食べたくなります。それは夏の日のリアリズムにも似たサブリミナル効果だったとも思えます。

今日は白い巨塔「化学療法室」にて点滴を受けながら数時間、ヒマでヒマでヒマです。ゴールデンウイークで患者の数はいつもより多く回っています。当然、イシャと看護師さんはてんてこまいです。
そんな中で「うんこスープ」に思いを巡らせています。
さてさて、18:00から稽古です。