山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

感動あり!

2009-01-25 23:18:16 | モノローグ【エトセトラ】
 この数日の稽古で感動場面が膨らんでいる。
 年齢の故で涙もろくなったのではない。

 百年前のドラマである。名もなき無数のブラジル移民たちの声なき声が聞こえ始めた。
 稽古場に一瞬ではあるが、悲しみや喜びが自分たちの演技ではないような気配を感じる。何と言っていいのか。胸が熱くなってくる。
 確実に出演者たちが日々、変わって来ているのである。

 出演する若者たちはほとんどが学生でありアマチュアである。しかし、小劇場界に於いては既にアマ・プロの垣根は消滅しており、その実感が稽古場に漂ってきた。舞台に立っている存在感が増してきた。技術の向上、クオリティーの高さ、そんな話はどうでもよくなって見えてきたのだ。超えた!と思った。

 移民の父と言われる上塚周平。個人名ではなく名もなき移民団個々人の総称だとも言える。
 舞台上の皮膚感覚、呼吸。演劇だからこそやれる力が湧いてきたのだ。