こんな夢をみた。
目が覚めると、となりに動く者がいる。
「だ、だれだ」
「玄関の鍵がかかっていなかったんで上がらしてもらいました」
長髪の若者が寝ていた。これが噂の都市難民なのか。
ここで動じてはならない。腹がへっただろう、と飯を炊く。
配達に行く。巨大な講堂である。そこにたくさんの聴衆が集まっている。
どのような集会か、わからない。
「Tはどうしたの」と訊かれる。私が困惑していると社長が「本業が忙しくなってきてない」
「Tに頼んだのにね。ま、いいわ。前にお宅のお店に行ったら、とても良い品物があったから注文したのよ」
向こうでは、同業者がいた。あちらが本来の出入り業者みたいだ。T君のおかげで、仕事を回してくれたようだ。
品を納めて、帰ろうと、車に乗り込む。
「Tって誰ですか」「アイドルグループのTだよ」
講堂から。万歳！万歳！万歳！の大歓声が聞こえてきた。
Tはこの組織の一員だったのか。
長髪の若者が新聞配達をしていた。
念のため家主さんに鍵をかえてもらう交渉をしようとおもった。
