そうすけ漫録

そうすけの一日の型録です。

170210

2017年02月10日 | な行

のろいというものがあるならば、こういうことなのだろう。

「なにもかわらない。かえられない。ときがすぎてゆく。」

それをごまかすようにあるこーるをせっしゅする。

ぶったれるかのようにねむりにはいる。


のぞむ

2016年04月22日 | な行

そうすけは「望むこと」ではなく、「望まないこと」しかわかっていなかった。

「望まない」恐怖から対決することなく逃亡した。

絶対的正義を求めても信じられなかった。

何かを期待する生き方から一歩も動けなくなってしまった時、漠然とした不安が覆ってきた。

 


残り香

2015年11月11日 | な行

たばこの煙がただよう部屋。

あなたは黙っていた。

ドアが閉まる音が響いた。

彼は暁の向こう側に出かけてしまった。

あきらめよう。

かなしさよりも忘れることを選んだ。

かれの匂いが残っている。

 

 

 


人間

2015年10月30日 | な行

「人間とは・・・・・・なんとうさんくさいものか、なんと助平なものか、なんと優しいものか、なんと弱々しいものか、人間とはなんと滑稽なものかを真剣に問い、総じて人間とはなんと面白いものなのかを知ってほしい。そしてこれを問う己は一体なんなのかを反問してしてほしい・・・・・・」今村昌平

この世を芝居小屋と見立てて、人間社会を眺めなおしてみる。この芝居は、この世に生きている限り、自分も参加できる。

主人公になるか、脇役になるか、端役になるかは自分次第だ。


ねがい

2015年09月21日 | な行

今年は敬老の日と秋分の日が重なり五連休の人が多いと思います。

やっと秋らしい穏やかな晴天になりました。親子ずれというよりはおじいちゃん、おばあちゃんをくわえた家族連れが目につきました。

人の幸せは、それぞれでしょうけれど、あたりまえの家族の光景に、これでいいのだと納得いたしました。

皆様に、幸あれと願います。合掌。


人間存在

2008年02月27日 | な行

私がある。

この大切さは、確かに、もう一人の私が「そこにいる」ということが実に重要である。

もう一人の私が自らの中心をはずすことなく、ずっと傍らにいる。

 


人間嫌い

2007年10月24日 | な行

つまり、あなたは自分を含めた人間が嫌いなのだ。

自分を嫌っているあなたが他者をきらいなのだ。

自分を好きでないあなたは他者を好きになれない。

わずらわしさより、さびしさをとったのだ。

 

人は自分を好きになることによって他者を好きになる。

 

つまり、あなたは自分が許せないのだ。

自分を許せないから他者を許せないのだ。

許せないあなたは他者を好きになれないのだ。

愛することより憎むことで、さびしさを抑えたのだ。

 

人は他者を許すことによって、自分が許される。


のり巻き

2007年07月08日 | な行

のり巻きを食べると思い出す。
叔母の運動会。
叔母とそうすけは十歳違い。
そうすけが五歳。叔母が十五歳。

茣蓙の匂い。バトンを持って走る女の子。
万国旗。歓声。
セピア色の木造校舎。

「お母さんは足が速かったんだよ」
いとこの大ちゃんに言った事がある。
大ちゃんは目を丸くして首を横に振った。

誰といったんだろう?
祖父と祖母とだろうか?
父、母、叔父たち、叔母たちとだろうか?

そうすけの儚い思い出。