串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

長浜にて-2

2011年02月16日 | 旅-関西

盆梅展が開かれている「慶雲閣」の向かいにある「長浜鉄道スクエア」に行く。

以前、外から見て蒸気機関車が展示してあるのは知っていたが、中に入るのは初めて。

D51形793号の蒸気機関車とED70形交流電気機関車が並んでいる。

どちらもよく手入れされ、D51は黒光りしている。

蒸気機関車の運転席に入ってみた。

右、石炭車で左側に釜がある。

運転席からの視覚が狭いのに驚いた。
まん前と横しか見えない。

近くで見ると車輪は大きい。

こんなのに轢かれたら・・・。
思わず下山事件が頭に浮かぶ。

館内には明治15年に竣工した、現存最古の長浜駅舎が保存されている。
この建物自体、駅舎だったのだろう。

「東海道線がまだ全通してない明治15年、長浜~敦賀間に陸蒸気が走った」と
パンフに書かれている。

そして、長浜は、「日本海と太平洋を結ぶ」という明治政府が国運をかけた
鉄道の町だったそうです。

知らなかった・・・。
北陸線との分岐である米原よりも賑わっていたなんて。

伊吹山が民家の屋根越しにそびえている。

山の様子で季節を知る・・・。

都会っ子の私には分からないが、長浜の人は、そうやって暮らしてきたのだろう。

マンホールの蓋には太閤秀吉の馬印千成瓢箪が。

長浜城は太閤秀吉が最初に持った城で、町は秀吉によって開かれていたんだ。


厨子2階の虫籠窓や出格子など、昔ながらの家屋を残しているが、町並み全体を
保存しようとしているのではないのか?こういう家と新しい家が並ぶ。

年季の入った倉庫。

あせびの盆栽展が開催されている「大通寺」にやって来た。

驚いたのは、この山門の立派さ。

33年の歳月をかけ1841年に落成したもので総けやき造り。

門なのに格天井。
梁と梁の間に龍の彫り物。

龍のヒゲまである緻密な彫り物に驚く。

柱もこのとおり。

 

本堂の内部も素晴らしい。

現在、真宗大谷派の別格寺院として7000坪の境内があり、
名実共にこの地方における信仰と伝道の要になっているという。

 残念ながら、馬酔木はまだ固い蕾の状態。