串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

乗鞍-2

2008年07月15日 | 旅-関東・中部

乗鞍岳という山はないのですね。
一番標高の高い剣ケ峰、蚕玉岳、朝日岳、コロナ観測所がある
摩利支天岳、不動岳、魔王岳、富士見岳、大黒岳・・・などの
山々を総称して乗鞍岳と呼んでいます。

北海道の大雪山と同じです。
大雪山という山はないのです。

ほうのき平からシャトルバスに乗ります。
乗鞍保護費用も含まれるバス代は、往復2000円。

上高地と同じで、一般車は乗り入れ禁止です。

バスの車窓からは、遠くに槍、穂高がくっきり見えました。



バスの終点は、畳平。
お花畑の散策は終え、次にどこへ行こうか、登ろうか
迷いましたが、標高2817mの富士見岳に登る事に。

畳平は、標高2700mほどですから、100mあまりの標高差、
たいした事はないだろうと、タカをくくっていましたが、
高山病にかかったのか、頭痛はするし、心臓はバクバク。

途中、引き返そうか・・・とも思ったぐらい
しんどかったのですが、どうにか頂上へたどり着きました。

頂上に立てられている道標の前で写真を撮るのがフツーでしょ。
ところが、この前に座り込み、弁当を広げる3人組。

おかしいよ、あなた達。

次から次へと登って来る人達も恨めしそうに
横目で見ながら、写真はあきらめ、下山して行きます。

中央、一番高いのが標高3026mの剣ケ峰。



鶴ケ池を眺めながら、バスターミナルの畳平へ向かいます。

登った富士見岳です。

高山植物の女王と呼ばれる「コマクサ」がいっぱい
咲いていて、こんな多くのコマクサを見るのは
初めてで、嬉しかったです。

 コマクサってこんな砂礫の上に咲くのですね。

 

 

 

こちらも、岩の間から咲くコバイケソウ。
4年に一度群生が見られるらしいです。

葉がきらきら輝くコイワカガミ。

小さな花が群生するイワツメグサ。

これは、ショウジョウバカマでしょうか?



雪渓を歩く人達は、ストックを持ち、靴にはアイゼン。
こういう格好でないと、雪渓上は歩けないですね。

雪が融けた所に新芽が・・・。
もう、少しすれば、きれいな花を咲かせるのでしょうか?

午後になると、雲がかかり始め、寒くなりました。
そろそろ、下山する事にしましょう。

これだけの高山植物を見るのは、初めてでした。

登山道にもロープが張られ、登山道以外歩く事は出来ません。
そのお陰で、これだけの高山植物が守られているのですね。

この自然を残すためには、車乗り入れ禁止は良い措置ですね。

さぁ、登山の後の温泉は格別!
今宵の宿がある下呂温泉に向かう事にしましょう。