lizardbrain

だらだらぼちぼち

2000.10 鈴鹿

2006年04月20日 23時42分25秒 | F1

一体、本当にそれで良かったのかどうか、
良かったのだろう、
少なくとも共倒れは避けられたから。
こうして、2000年4月から母親が老人保健施設に入所した。
母親自身は、当然、施設での生活に慣れるまでに随分と時間がかかったようだが、ワタクシ自身も自分の生活ペースを取り戻すのには、少々時間が必要だった。

1年間の介護休職の期限が切れ、同年7月から仕事に復帰した。
元々、さほどの愛情を持って業務についていたわけではなかったが、ほとんどの時間を家の中に閉じこもっていた時期を経験した後では、外の空気を吸いながら仕事ができるという事がとても新鮮に感じられた。

その上、例えば、食材の買出しのためにスーパーへ行ったとしよう。
食料品売り場のレジを出てからも、テナントの書店で立ち読みしたり、衣料品売り場をうろついてみたり、あるいは家電品売り場でミニコンポを物色してみたり、、、、、、、、
家に帰らなければならない時間を気にする必要も無く、こんな事ができるなんて、ついこの間までは考えられない事だった。

幸い、母親の体の方の健康状態は良好だったので、旅行というか遠出したくなってきた。
イマドキの世の中、ケータイさえ持っていれば、何事か起こったとしてもすぐに連絡がつく、、、、、という言い訳を用意して。

仕事仲間に、毎年、F1レースを観戦するために鈴鹿サーキットへ出かけているコンビがいる。
彼らについては、かねてから
「わざわざ人ごみの中へ出かけていって、渋滞にまぎれて夜中に帰って来るなんぞ、アホちゃいまっか?」
と思い込んでいたのだが、、、、、
たまたま、その二人が話している現場を通りがかった時に、軽い冗談のつもりで、
「今年の鈴鹿のF1のチケット、余ってないん?」
と聞いてみたら、
一緒に行くはずの人が行けなくなって、マジで1枚余っていたのには驚いた。
レース中にアイルトン・セナが死んでからは、F1のTV中継を観る機会も減っていたのだが、せっかくのチャンスなので余っているチケットを買い取り、10月、彼らのF1観戦ツアーに紛れ込む事にした。

ワイワイガヤガヤ言いながら、ちょっとした遠乗りをするのもなかなか面白い。

鈴鹿サーキットへ行ってまず驚いたのが、各チームのF1マシンのカラーリングが、テレビ画面で観るよりも、ず~~~~っと色鮮やかだった事。
特に、フェラーリの赤の鮮やかさ。

そして、観客のマナーの良さ。

どこやらの在阪セリーグ球団のファンのように、ゲーム展開などお構いなし、自分達のひいきチームはホメ倒し、対戦相手のチームはヤジり倒すなどという輩はほとんどいない。
例え自分が応援するチーム・ドライバーではなくても、スリップストリームを抜けて鮮やかに追い越したり、コーナー入り口でブレーキングをギリギリまで我慢してタイヤから白煙を上げながら先行車スレスレにパスしていくバトルシーンでは、追い越していったドライバーにも追い越されてしまったドライバーにも、惜しみない拍手を送る

観客席のあちこちに設置されたスピーカーからも、また、FMラジオでもレースの実況中継が放送されているのだが、轟音をとどろかせて目の前をF1マシンが走っていると、場内実況のアナウンスの声もラジオの声も全く聴こえなくなってしまう。
予選はともかく、決勝レースがスタートした直後には、速いマシンから順番にコースを走っているのだが、給油やタイヤ交換のために各マシンがピットインする頃には、見た目の順番が必ずしもレース中の順位とは関係なくなってしまい、初めて観ると、そのあたりが全くわからない。
それに加えて、マシンのエンジン音に遮られて、場内の実況放送が途切れ途切れにしか聴こえてこないので、余計に順位などはわかりっこない。

その状態でも、手馴れた観客達は、今どのドライバーが何番手を走っていて、ライバルのドライバーとの位置関係がどうなっているのか? をしっかり把握していて、心からレースを楽しんでいる人が多いのにも驚かされた。

1回くらいはF1レースを観ておこうか、と突発的に考えて、その時1回限りの観戦のつもりだったのだが、結局、あれ以来、毎年鈴鹿サーキットへ行っている。
今年も10月に行くつもりで、既に先行チケットを確保している。
ただし、何度行っても、いまだに
どのドライバーがどのチームのマシンに乗っているのか?
レース中に、サーキットのいったいどのあたりをを注目していれば良いのか?
という、肝心のポイントがわかっていないのはどうしてだろう?

あっ、言わないでいただきたい、決してキャンギャル撮影が目当てなのだろう、、、、、、
とは。


(2000年10月の鈴鹿F1GP この頃はデジカメを所持していなかったために、写ルンですパノラマで撮影したものをスキャン合成)

そのF1日本GPだが、来年2007年からはフジスピードウェイでの開催が正式決定された。
フジでの開催は決まったが、鈴鹿でのレースが無くなると決まったわけではない。
個人的な都合で言わせてもらえば、フジよりも鈴鹿の方が距離的に近いのだ。

日本でもF1レースを年間2回開催する、という可能性が全く無いわけではないのだから。




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