lizardbrain

だらだらぼちぼち

JAZZの街

2007年09月29日 21時10分08秒 | 音楽

何のために路面電車を観察したり、美術館をハシゴしたのかというと、OKAYAMA JAZZ FESTIVALを観戦するためだった。

このジャズフェスのプログラムに、渡辺香津美吉田美奈子の共演というごちそうを発見したところ、ウズウズして仕方なくなった。
渡辺香津美と吉田美奈子というと、例えば旧大阪ブルーノートなどでは割と頻繁に共演ライヴを行っているのだが、チケット代金の他に飲食代金の支払いが伴うライブハウスという場所は、どうにも腰が重くなってしまうので、大阪ブルーノートへは、結局行かずじまいだった。
その上、もう一組の出演者が山下洋輔だったという事もあり、即決でチケ取り。


(岡山市民会館)

岡山市は、岡山城も、後楽園も、各種美術館も同じエリアに集中していて、岡山城近くに岡山市民会館があり、そのまた近くに岡山シンフォニーホールがある。
これらの施設の配置を地図で見るだけでも、なんたる文化都市である事かと驚かされるし、文化後進県在住のイナカモノであるワタクシから見ると、うらやましいを通り越して、ねたましい事この上無い。

その分、市民会館はいかにも古い造作のホールで、隣の座席との間隔がかなり狭かった。
リラックスした普通の姿勢で座っていると、隣の人と肩がぶつかってしまうので、心持ち肩甲骨を折り畳み気味で座らなければならなかった。

第一部が渡辺香津美トリオ&吉田美奈子。
ジャズフェスという事もあって、吉田美奈子のオリジナル曲の『LIBERTY』1曲を除いて、全てジャズ曲。
ナマで聴く吉田美奈子初体験のワタクシとしては、遠慮せず、も少しオリジナル曲をガツーンと歌って欲しかったが、さすがの貫禄。
圧倒された。

第二部が山下洋輔セクステット。
ゲストに迎えたサックス奏者の川嶋哲郎が、実は岡山理科大学出身で、学生時代の4年間、岡山に住んでいた話で盛り上がっていた。
山下洋輔という人は、文筆家としてのキャリアも長く。
抱腹絶倒のエッセイ集はもちろん、『ドバラダ門」という大作ドキュメンタリーも読破した事がある。
そして、山下洋輔というと、どうしてもフリージャズというジャンルを連想してしまう。
ウワサによると、オーネット・コールマンという本場アメリカフリージャズ派のサックス吹きが打ち立てたハーモロディック理論という音楽理論があるらしく、
その理論の意味するところは、『メロディーとハーモニーとリズムは、別々に動いても良い』という事らしいと、雑誌記事で読んだ事があるが、これがまたワタクシにはさっぱりわからない、、、、、

かといって、この日の山下洋輔の演奏が、決して難解なものではなく。
ユーモアたっぷりの仕掛けがあちこちに施され、得意のヒジ打ち、ゲンコツ打ちも(控えめながら)流麗に決めていたので、面白かった。

アンコールは、山下洋輔のピアノと渡辺香津美のアコギをバックに吉田美奈子が唄う『SMILE』。


終演後にサイン会があるのならと思い、未所有の吉田美奈子のアルバム(たくさんある、、、、)タイトルをメモしてきたのだが、サイン会は無いという事だったので会場ではCDを買わず。

ただ、CD、グッズ販売コーナーで
「山下洋輔さん、渡辺香津美さん、大貫妙子さんのCDは、こちらで販売中で~す
との呼び込みの大声が響いていたので、
「岡山ジャズフェスには、この日とは別の日に大貫妙子も来てたのかなぁ?」
と思い、並べられたCDをチェックしてみたが、大貫妙子の物は置いていない、、、、、
どうやら、この時にCDを売っていたオジサン。
吉田美奈子と大貫妙子を間違えていたようだ。

間違えるかなぁ?
しかし、、、、、、

それに、ライヴ中、ワタクシの席の周辺では、どういうわけだか、腕時計の時報が
あちらで、「ピッ」、、、、、、、、
こちらで、「ピッ」。
それも、間の悪い事に、ステージ上で大音量での演奏が続いている時ならば気にならないものを、静かな演奏の時に
「ピッ」
「ピッ」
鳴っていた。
今時、腕時計の時報音なんてめったな事で聞かなくなったというのに、、、、



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