lizardbrain

だらだらぼちぼち

ローリング・ストーンズ 2014 東京ドーム

2014年03月19日 16時20分11秒 | 音楽

水道橋のホテルで30分ほど昼寝をしただろうか、その後ロビーに集合して東京ドームへ向かったのが17時前。
ライヴは、開場が16:30で開演が18:30の予定なので、東京ドームは既にオープンしている。
思い返せば、8年前のストーンズ東京ドームライヴの時はオープニング・アクトの演奏があったり、その上、本チャンの開演がだらだらと延ばされたりしたし、今回のツアーの2月のライヴを扱った記事には30分ほど開演が遅れたと書かれていたので、たぶんこの日も開演が遅れる事は覚悟している。
あわてる必要はほとんど無いが、万一ライヴが定刻にスタートした時に備えて定刻の開演時刻には座席に座っていたい。
相棒の方はツアーグッズに興味津々らしく、ふらふらと吸い込まれるようにドームの外に設営されたグッズ売り場の列に加わって行った。

          

これがグッズ売り場の列。
まさしく堂々たる長蛇の列で、この様子では開演までにグッズを入手できるかどうかさえ怪しげである。
相棒の健闘を祈りつつ、ワタクシはカメラ片手にドーム周辺を偵察してみる。



偵察してみるが、気持ちははやるばかりで、ドームの周囲にはこれといってネタらしき物は落ちていない。
どっちかというと、こっちのショップでグッズを買いたかったのだが、荷物が増えるのを嫌って今回はパス。



          

ゲート入り口に突っ立っていても仕方が無いので、17:10頃、入場する。
入場してみると、会場内の通路にもグッズ売り場が開店していて、こちらはさっきのドーム外のグッズ売り場の写真みたいな大行列にはなっていない。
この実態を何にも知らずに外のグッズ売り場に並んでいるであろう相棒にケータイで知らせてやったのだが、相棒は外でパンフだけ買って既に入場していて(パンフだけなら別の行列があってそちらはすぐに買えたらしい)、中のグッズ売り場で買い物を済ませて、今、座席でのんびりとビールを飲んでいるのだとの返事があった。
運が良いのか要領が良いのかそれともその両方なのか、相棒の世渡り上手さに肩透かしを食った気分で座席に向かう。

8年前の時の座席位置はバックネット裏あたりだったが、今回は3塁ベースのやや外野寄りのあたり。
いわゆる内野席なのだろうが、振り返って5列ほど後ろには立見席の看板がある前後方面の位置どり。
センターバックスクリーン辺りに設営されたステージからは随分離れている。
8年前のライヴでは、マウンド辺りにサブステージが設けられて、ライヴの途中でサブステージに移動してくれたので、バックネット席から近かったのだが、今回はそのサブステージの用意も無さそうだ。



カメラを持ち込んではいけないので、座席から、開演前の様子を念写してみる。
どうやらサイキック能力は向上したようだ。

開演予定が18:30なので、18:00頃、一度トイレに行っておこうと立ち上がる。
男性トイレは内野席後部の通路にあるので、座席からはすぐ近くなのだが、驚いた事にすんごい大行列になっていた。
行列はトイレの入り口から始まり、一旦2階に下りる階段に続き、さらに1階に降りる階段にも続き、1階の広場みたいになってる通路をグル~~~~っと輪っかになった後、ようやく最後尾が見えてきた。
この様子では、開演前のあと30分でとても順番が回ってくるとは思わなかったので、あきらめて座席に戻る。
ライヴ終演までになんとか破綻をきたさずにいられますように、と祈りつつ。
座席に戻る途中、さっきの会場内のグッズ売り場ではTシャツが売り切れになっていた。

持ってきた双眼鏡でアリーナ席を観察して、どっかに芸能人がいないか探してみたりしているうちに、
ライヴの方は、心配していたオープニングアクトの出番も無く、(たぶん)30分以上遅れて始まったが、場内が暗転するなり客席は総立ちになり、
「キーーーーーーーーースーーーーーーーーーーーーーーゥ!!」
とか
「ミーーーーーーーーーッーーーーーーーークーーーーーゥ!!」
とか、いきなり絶叫する人が続出。
ほとんどの曲で、ステージと一緒に大声で唄っている声が客席のあちこちから聴こえて来るし。
ワタクシなんざ、一緒に唄いたくても元々大して憶えていない上に憶えてた曲も唄い出しとサビを除いてすっかり記憶から消去されている曲ばかりで、少々申し訳ない気分を感じつつ、下手な客席の唄を無視してステージに集中する事しきり。

既に消化された2月の東京ドームライヴの時、サプライズゲストでミック・テイラーが出た事はスポーツ紙の記事で知っていたのでさほど驚かなかったが、ミックに
「ホ・タ・イ」
と呼び込まれて布袋寅泰が出てきた時は、ホントにビックリした。
ビックリしたが、後から考えると、どうしてチャボやチャーでなくて布袋なのか、ちょっと惜しい人選だったと思う。
8年前の東京ドームの時にようやく名前をおぼえたサックスのボビー・キーズもバックヴォーカルのリサ・フィッシャーも健在だが、今回はバックバンドの人数が減った気がしたけどどうなんだろうか?
人数が減ったと感じたもののステージ上に繰り広げられる演奏が薄くなった訳ではない。
ただ、8年前の時よりもPAの音質が悪かった。
あんだけ巨大なスペースに広がる音響だからその音質は座席の位置でも変わってくるだろうが、低音がボコボコして高音が高い方に伸びきらずにシャリっとしたサウンドだったのが、ちと不満だ。

こんな事を口にするのにはとても勇気がいるのだが、このメンバーの中でワタクシが一番演奏をじっくりと聴きたいミュージシャンは、実は、ベースのダリル・ジョーンズで。
いったいどうしてダリル・ジョーンズがここにいるのかが未だにわからない。
その上、こんだけの名うてのベーシストがローンリング・ストーンズの正式メンバーとして扱われていないのには不満がある。
そのダリル・ジョーンズのベースの音がボコボコしててクリアーに聴こえないものだから、余計に8年前の方が音響が良かったのになぁ、、、、、
と、昔は良かったが口癖のジイサンバアサンになった錯覚さえ覚える。

休憩も取らずに、客席も総立ちのまんまおよそ2時間。
あんだけ動き回れる年齢じゃないと思うけど、やりきってしまう所が凄い。
さすが、ヤツ等はタダモノではない。



最後に、終演直後の会場内を念写してみた。
このままサイキック能力に磨きをかけたらば、東京ドームまで飛行機なんざ使わずに一瞬で移動できる日が来るかもしれない。
そうそう、終演後にドームの外に出ると、外で営業していたグッズ売り場には開演前と変わらないくらいの大行列が出来上がっていた。

今回の観戦ツアーのホテルと航空券のチケットは相棒が手配してくれて、ホテルに帰ってからその明細書を読んでみると、通常期の定価の航空運賃が片道¥29,000、ホテルがネット価格で1泊¥6,000前後のはずなのに、総額で¥34,000、そのうちホテル代がなんと1泊¥1,700とあった、、、、、、
恐るべし、JALパック、、、、、、、

ただし、ホテルの部屋の遮音状態はサッパリで、両隣の部屋の話し声が丸聞こえだった。
ベッドに仰向けに寝転んだ状態から見て左隣の部屋にはオバサン連中が3、4人集まってダベっているし、
右隣の部屋はというと、最初は眠り込んでいたらしくイビキが聴こえていたのだが、そのうちどっかから電話がかかってきたんだろう、ケータイの話し声が延々と続いていた。
こういう時のために用意したデパスを飲んでとっとと眠りについた。

早い時刻の帰りの便だったため、翌朝は5:00に起床。
前日2時間以上立ちっぱなしだったために両足のふくらはぎに痛みを感じつつ、羽田から乗り込む。
しばらくは眠ろうと努力していたのだが、ふと窓の外を見ると富士山がきれいに見えていた。
南北アルプスと立山連峰もすっきり見えていて、カメラを取り出したいが頭上にバッグを収納していたのでそこを開けてバッグを下ろそうとすると隣人に迷惑がかかってしまう。
まあいいさ、と、この美しい風景を脳内メモリーに記憶させた。
近いうちにきっと、日本シリーズの時にでもノンビリ撮影したいものだ。