lizardbrain

だらだらぼちぼち

Mt. Fuji again (13)

2013年07月05日 23時10分57秒 | 風景光景
5月13日、

こうして今年も大した戦略も無く、山中湖方面から反時計回りに富士山のふもとを走行してきたわけだが、
ガイドブックの地図の朝霧高原のあたりには、
『さえぎるものがない草原に富士山が雄大にそびえる』
とのコメント書きがあるのに、本栖湖を過ぎる頃には富士山の姿はサッパリ見えなくなってしまった。
『道の駅成沢』で危惧した空模様の変化は、もうワタクシに優しい言葉をかけてはくれない。

14:20、
『道の駅朝霧高原』に着く頃には、曇天を通り越して文字通りの霧の中にいた。



さすがに地名に『霧』の文字がつくだけあるなぁ、、、、、
と、感心しながら、今日はここまでかな、とため息をついた。
この地域だけがこんな天候かどうかは不明だが、かといって富士すばるラインに乗っかって新5合目を目指すプランも頭に浮かんだが、これ以上移動しても空が晴れそうな気配を感じなかった。
でもまあ、ここまでの半生でこれだけ富士山運に恵まれなかったワタクシに対して、この日は朝から14時ごろまで、ロケーションを変えながらも姿を見せてくれた富士山に感謝していたら、少々の疲労感が頭をもたげてきた。
眠くなってきたのだ。
単独行動していると、ついつい外での休憩を取りそびれてしまい、目一杯動き回るせいだろう。
シートを倒して目を閉じてみるが、ウトウトしているようで覚醒しているような自分を客観的に観察してしまって、なかなか眠れない。



シートを起こして道の駅の建物の中に入ってみると、平日なのにごったがえしていて、
すぐそばでカメラ片手にシルバー世代の夫婦が会話している。
妻『お天気悪いわねぇ、、、、、』
夫『ほら、芝桜は、たくさん撮ったから』

そうか!
『芝桜』か!

11日日曜日に渋滞していたのは、単に日曜日だったからではなくて、ガイドブックにも載っていた『富士芝桜まつり』が原因だったのか!
地図を確認して、確信した。

こうして、無事に、また一つの謎が解き明かされたのだ。
合計して6泊7日に及んだ今回の富士山ツアーだったが、
ついにワタクシのスケジュールは、翌日と翌々日、残すところあと2日になってしまった。
最終日は、自宅への帰路に専念するとして、最終日の前日、つまりこの翌日の5月14日にどこに行くかは全く白紙だった。
再度、静岡県の太平洋側に出て日本平あたりをまわってみようか、それとも、違う方向へ行こうか?

そもそも一番気になるのは、
『富士山エリアで1年間のうちに何日くらい富士山の姿が見えるのだろうか?』
という百分率であって、それに対してワタクシの場合は確率が良いのやら悪いのやら、はっきりさせて欲しいやら、いやいやなんでも数字にして比較するのは良くないゾと反論してみたり、
晴れた富士山の適度に雪を残した全身の姿を見たくてやってきた今年の富士山ツアーも、どうやらここでいったんピリオドを打つべきかなぁ、、、、、、
と、再びクルマのシートを倒して、しばしゴロゴロしてみた朝霧高原の午後のひと時を過ごした後、この日はあと何箇所かでノンビリ休憩しながら甲府の宿に戻った。