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だらだらぼちぼち

天気予報に負けるな! 四国巡行2009(4)

2009年10月14日 21時47分14秒 | 風景光景

霧と雨にけむる、何とロマンチックな天狗高原から降りて、伊野のかんぽセンターの大浴場で手足を伸ばしたのは、9月27日の夜の事。
シルバー世代で混雑する大浴場から部屋に戻ると、TVでは、無情にも、四国地方の翌日の天気が下り坂であることを告げていた。

ワタクシが翌日通過して岐路に向かう予定の高知県から徳島県にかけての降水確率は、なんと、50~80%。
その上、大雨注意報、強風注意報、雷注意報まで発令されている。
ご丁寧に、ところにより一時激しい雨が降りそうだという解説までなされている、、、、、、、

ワタクシが忘れたころに何度も四国へ来たくなるのは、四国、それも特に徳島県の海岸沿いをクルマで走る事が、ものすご~く気持ち良いからである。
ワタクシが居住する和歌山県でも、海も山もその風景を楽しませてくれるが、いかんせん平野部が狭くてせせこましくてならない。
その点、四国は、海も平野部も広く見通せて、大陸的な風景を感じてしまう。
どこへ行くというあてが無くても、その大陸的な風景の中を走っているのはとても気持ちいいのだ。

楽しみにしていた徳島県の海岸沿いとはいえ、大雨注意報、強風注意報、雷注意報が出ていて、所により一時激しい雨が降るなどと予告されていては、ちょっと困ったことになってきた。
一時的に激しい雨、、、、、って?
どんなに激しい雨が降るのだろうか?
と、悪いほう悪いほうにどんどん想像が働いてしまう。
景色を感じることもできず、クルマの前方視界さえ利かないほどの激しい雨の中を走り続けるのもくたびれてしまう。

それなら、次回の四国巡行の機会に期待して、翌日は、高知自動車道、徳島自動車道を乗り継いで、一気に徳島港まで行ってしまおうか?
一気に徳島まで行けば、予定よりも1本でも2本でも早いフェリーに余裕を持って乗れるだろう。
いやいや、それではあっけなさ過ぎる。
いったい、そんなに早く帰ってどうするんだ?
雨の中、予定通り、55号線を通って徳島の海岸線を走って帰るか?
だが、天気予報はメチャクチャ悪い、、、、、、

いやいや、天気予報といったって、たかが予報でしかない。
明日になればどう変化するものやら、わからないではないか。

ガイドブックをパラパラめくっていると、高知では、それまであんまり興味を持っていなかったが、まだ訪問していない場所がかなりあることを発見した。
んで、翌日の午前中は、とにかく高知市内でちょっと時間をつぶしながら空模様のご機嫌をうかがってみようと、極めてあやふやな玉虫色の政治家的な結論に達した。

予約しているフェリーは徳島港16:35発。
高知市から55号線経由で徳島港まで、200kmあまりあるので、あんまり高知でのんびりしていてはその便に乗れない可能性もある。
そうなると次の便は19:00発か、、、、、?
徳島19:00発ならば、フェリーに乗らずに陸路淡路島を通った方が早そうだなぁ。

これ以上プランを立てるのがめんどくさくなってきて、そういう諸問題は全て先送りにして、玉虫色に政治的決着をつけて寝てしまうことにした。

さて、翌9月28日朝。
ワタクシは目覚めるとすぐに、かんぽの宿の和室から、おそるおそるそーっと外の様子をのぞいてみた。
仁淀川方面上空の空模様はというと、ちょっと厚めの雲が垂れ込めているようだが、よ~く見るとその向こうに青っぽい空が透けて見えるような気がしないでもない。
さらに、エレベーターで降りて、かんぽセンターの玄関前エントランスまで偵察に出てみた。
玄関方向の空は、ずっと明るい。
そして、今のところ、雨は降っていない。
どうやら、天気のほうも玉虫色の政治的決着に逃げ込んだ模様だ。

          


8時過ぎ、伊野を出て、路面電車に追いかけられながら、高知市内を走る。
普段、路面電車と一緒に走る機会が無いから、こういう時はドギマギしてしまう。
手馴れた地元の人は、路面電車の軌道敷内をぶっ飛ばして追い越して行く。
その行為が交通違反なのか違反でないのかがわからないので、追い越されても全然腹が立たない。
ワタクシは、ひたすらキープレフトの人となる。
時々、雨が降ってくるが、間欠ワイパーで十分な雨量なので、さほど心配はしない。
もちろん、赤信号で停車した時にタイミングを計ってシャッターを押した写真である。

          

          
高知市内に入ったとたん、道路は混雑したが、坂本龍馬記念館へやって来た。
昔、この隣の国民宿舎には、なんかの会合で泊まった事があった。
その会合が行われている時間、ワタクシは、ず~っと机に突っ伏して居眠りしていた。
あの時、ついそこまでやって来ておきながら、龍馬記念館を見落としていたとは。

          


龍馬像の右側、龍馬記念館の玄関ガラスに貼られたポスター。
なにっ?
大河ドラマで、福山雅治が龍馬を演じるのか?
ぜんぜん知らなかった、、、、、
シンガー福山よりも、ギタリスト布袋の方が写真で見る龍馬に似ているように思うのだが。


幕末物のドラマはこれまで何度も観てきたが、いまだに登場人物の関連性が理解できていない。
記念館へ来たおかげで、そのあたりをちょっとは整理できたような気がする。
それよりも、クルマも原チャリも無かったこの時代の人達が人力で移動した範囲の広さにはびっくりだ。


龍馬が暗殺された近江屋の部屋を再現したセット。
暗殺犯は、いまだにとっつかまっていないらしい。
これも、勉強になった。


記念館屋上から、桂浜を臨む。

桂浜側から龍馬記念館を見ると、どうにも変てこな形状の建物だと思っていたら、船の形を模しているようだ。
太平洋に向けて舳先を向けているわけか。
モデルになったのは、沈没した、海援隊の船『いろは丸』だろうか?

10:20頃、龍馬記念館を出て、徳島の55号線へと向かう。
記念館を出たとたんにパラパラっと雨が。
空は青く、雨はすぐにやんだが、
「早く帰れ」
と言われているのか、それとも
「もちょっとゆっくりしていけ」
と言われているのか、、、、、、?

四国巡行最終日の様子はもう少し続くのだが、夜も更けてきたので、この辺で一旦区切ってアップしておこうっと