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だらだらぼちぼち

渡辺貞夫クインテット2006

2006年03月16日 21時55分28秒 | 音楽

渡辺貞夫クインテット2006 

2006年3月15日和歌の浦アートキューブ


渡辺貞夫 アルトサックス、フルート
小野塚晃 ピアノ
吉野弘志 ベース
石川雅春 ドラムス
ンジャセ・ニャン  パーカッション

ナルニア国物語を観た後、会場の近くの片男波公園の海岸をデジカメ片手に散策。
公園内のレストランで食事すると(800円以上)公園の有料駐車場が無料になるので、そのレストランで早めの夕食にする事にした。
入り口のショーケースの料理見本を見て、適当に「ランチ」を注文すると、これがまた、意外なボリュームのランチで驚いた。
スープとライスと小さめのステーキとエビフライのコンビネーション、、、、、、、、
ショーケースの見本では、ごく普通のランチセットに見えたのだ。
が、出てきた皿を見ると、ステーキは見本どおりに小さめだったものの、18センチくらいはある巨大なエビフライが乗っかっていた、、、、、
イセエビ料理じゃあるまいし、馬鹿でかいエビフライを一見しただけで満腹になってしまった
サンドイッチとコーヒーの昼食だったとは言え、まだまだ午後4時40分。
元々、夕食の時間には早過ぎたのだが、これにはちょっとばかり理由があった。

その理由というのは、、、、、、、、、、と、切り出すと少々大げさになるのだが。

この日のライヴの開場時刻が午後6時で、開演時刻は6時半、というよくある時刻設定だった。
が、この日の座席は全て自由席だったので、少しでも良い席を確保するためには開場時刻よりも早めに行って、入り口で並ばなければならなかった。
遅くとも5時半頃には会場の入り口に並ぶ必要があるという判断を下し、逆算してみると、夕食にはこれくらいの早めの時刻に何かを胃袋に入れておかなければならなかった。
昼食にサンドイッチを食べていたので、
「ここで軽くパンでも」
とはいかなかった。
どっか近くで、うどん屋かラーメン屋でも探しておけばよかったなぁ。

まあ、これも木村充揮のNHKホールでのライヴの時の行き倒れ寸前の体験がトラウマになっていたのかも知れない。

とにかくいつもより早い時刻に満腹となってしまい、ずつない(これは方言なのだろうか?)胃袋を抱えて、予定通りに5時半に会場の和歌の浦アートキューブまでやってきたらば、またまた驚いた


なんという事だ、会場を取り囲む勢いで、既に30人ほどが並んでいるではないか

ここは、音楽ホール専門の施設ではない。
キャパシティも、せいぜい詰め込んでも200人くらいの物だろう。
かくなる事態においては、最前列を確保する事は至難の技、、、、、、、、、
と、一度はあきらめたが、30分後に入場が始まり、運良く見晴らしの良い前から2列目の席を取ることができた。
とりあえず、めでたしめでたし。

過去に体験させてもらった渡辺貞夫のライヴというと、大ホールでの物ばかりだった。
何しろ、日本トップクラスのジャズサックス奏者なのだから集客力は抜群なので、興業する方としては、どうしても大きなキャパの箱を求めるのだろうか?
だが、意外と、小さめのキャパというか、ライヴハウスだけのツアーを組む事も多いようで、ワタクシとしては、かねてから、是非ともこうした小規模の会場での渡辺貞夫のライヴを体験したい、と切に願っていたのだ。
願ってはいても、ワタクシの場合、酒を飲めないという悲しい定め、、、、、、、
ライヴハウスという場所が、とても遠く感じてしまう。
ウーロン茶しか飲まない客は、悲しいくらいに居心地が悪いから、、、、、

この会場は、およそ15メートル四方の正方形となっている。
パイプ椅子を並べて、さらに後方の壁沿いにロープで仕切った立見席を設けていたが、この距離ならば、立ち見席からでも十分に楽しめたのではなかろうか?

演奏中に、ミュージシャン同士がアイコンタクトを取り合ったり、ドラムスやパーカッションのソロ交換の時には、お互い笑顔を交わしたり、はたまたリーダーが次に演奏する曲をピアニストの耳元で囁いている声がかすかに聞こえてきたり(厳密な曲順は決めていなかったようだ)、、、、、、、
こういうったシーンを目のあたりに出来る事など、そうしょっちゅう経験出来るものではない。
それを体験できた事、しかも、渡辺貞夫というビッグネームがこんなイナカの県庁所在地にやってきてくれたという事。
なんというシアワセなのだろう

ライヴも終盤近くで、パーカッションのンジャセ・ニャン がジャンベのソロを始めた時、ンジャセが叩く最初のジャンベの一撃で、後ろに座っていたオジサンが
「ほほぉ~~~」と、うなっていた。

そのンジャセ・ニャン は、アフリカのセネガル出身で、日本人と結婚して、現在は日本に住んでいるそうだ。
ンジャセという名前もそうだが、アフリカの人名や地名には「ン」から始める単語が多い。
という事は、アフリカの言語でしりとり遊びを始めると、「ン」で終わっても誰も負けずに、永遠に続くのに違いない。