黒岩涙香の「妾(わらは)の罪」を第十五回まで掲載しました。
黒岩涙香の作品の六作目の連載です。
前半はバアサ・エム・クレイの「取り付かれた人生」の小説の翻案だと言うことです。
後半は涙香自身の書き下ろしだと思われる。
1890年 都新聞に連載された。
内容;
前半は厳格な父を恐れた古池侯爵家の一人娘、華藻嬢(妾(わらわ))が一寸したはずみで秘密の夫婦になった若い医師村上達雄を古池に落としてしまい、殺人者になったと思い込み熱を出して寝込んでしまう。
殺人の罪が恐ろしくなった華藻嬢はベルギーに逃げようとするが、従弟であり、父が華藻の婿にしようとしている古山男爵が追い付いて来て、逃げるのを手伝うと言う。
一緒の宿に泊ったあくる朝、古山は華藻嬢が第二の殺人を行ったことを報じる新聞を買って来る。
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