植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

美術館

2009年01月15日 18時32分13秒 | 個人的体験・雑感
休診日だったので美術館を回った。写真は泉屋博古館(六本木)。

始めは泉屋博古館(せんおくはくこかん)。住友家の旧蔵品を蒐集する(財)泉屋博古館(京都)が東京、関東近県の人に鑑賞できるように平成14年に開設した美術館(ぐるっとパスの案内文より)

鳥好きな僕には望月玉渓(もちづき・ぎょくけい)の「夏冬之図」という二つの屏風絵が良かった。オシドリ、マガモ、コガモ(?)が雪の積もった松の木の下で寛いでいる冬の図と、瀑布を背景に藤が絡まった檜(?)の枝先で獲物に狙いを定めているかの鷹を描いた夏の図、ともに精緻な描写が凄かった。あの精密さであれだけの大きさ(縦横1.8mくらいはあるか)を描く集中力…人はすごいことを成すものだと思う。さいきん浮世絵の美人画が好きになってきたのでそれもあればいいなと思ったが、ここにはなかった。

次に近くの大倉集古館へ。ここは明治~昭和にかけて活躍した実業家大倉喜八郎が収集した多くの文化財を元に対象6年(1917年)にわが国初の私立美術館として誕生したとか。
 ここでは竹内栖鳳(たけうち・せいほう)の「蹴合」、川合玉堂(かわい・ぎょくどう)の「暮るる山家」などがあった。とくに小林古径(こばやし・こけい)の「みみずく」が良かった。やっぱり鳥か(苦笑)。

最後に半蔵門まで移動して山種美術館へ。ここは1966年に近代・現代日本画専門の美術館として開館したところ。毎年春には隣接の千鳥ヶ淵の桜に合わせて「桜」展を開催していて、本年の桜展が美術館の広尾への移転のため最後になるとか。

 ここでは鏑木清方(かぶらき・きよかた)の「伽羅」という美人画が良かった。上村松園のちょっと可愛い可愛いしている画風より鏑木の絵のほうが僕には好ましい。最近美人画を観るのが楽しみになっている。藤沢周平の時代小説を読みだしてからは浮世絵の美人画もいい。

 そんなわけで美術館のショップでは葉書をいろいろ探したんだけど「伽羅」は無くて残念。代わりに上村松園(うえむら・しょうえん)の絵葉書を10枚ほど買い求めて帰ってきた。

 今日は美輪明宏氏が『美輪明宏 天声美語』(講談社)の巻末で紹介している「観ておくべき日本画」の画家たちの作品を幾つか見れたのでよかった。
コメント
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