雨のオランダ坂  

2024-05-05 21:59:39 | 懐かしのメロディー
渡辺はま子 


こぬか雨ふる 港の町の
青いガス灯の オランダ坂で
泣いて別れた マドロスさんは
しまのジャケツに オイルのコート
けむにむせてか 泣いていた
泣いていた

雨のふる日の 日ぐれの頃に
思い出します オランダ坂を
遠いあの日を わすれもせずに
ぬれて歩けば 出船の汽笛
港こいしと 泣いている
泣いている

異人屋敷の 窓の灯りで
ぬれてさまよう マドロスさんを
恋しい人かと のぞいて見れば
遠いお国の 見知らぬお人
オランダ坂の 雨の日よ
雨の日よ





この曲は、 昭和22年(1947)の松竹映画『地獄の顔』の主題歌で、渡辺はま子さんが歌っていました。

この映画では、「雨のオランダ坂」のほかに、「夜霧のブルース」「長崎エレジー」「夜更けの街」と計4つの挿入歌が作られています。

いずれもヒットしましたが、とりわけ、「雨のオランダ坂」と「夜霧のブルース」は懐メロ番組で繰り返し歌われ、ロングヒットとなりました。
 
歌詞にあります「マドロス」ですが、オランダ語のmatroosが語源で、水夫とか船員を意味します。

昭和30年代半ばごろまでは、「ひばりのマドロスさん」など、歌謡曲によく出てきましたが、その後はさっぱり見かけなくなりました。

一般の言葉としても、死語に近いといってよいかもしれません。

オランダ坂は長崎市の観光名所、だれでも知っていると思いますが、念のため。(笑)


















































































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