夜風の中から 

2024-06-13 22:41:10 | 中島みゆき
中島みゆき



夜風の中から お前の声が
おいらの部屋まで 飛んでくる
忘れてしまった 証拠のように
笑っているわと 見せつける

※浮気でやくざな 女が今夜どこで
どうしていようと 知った事じゃないが
けれどそこいらは おいらが遠い昔
住んでた路地だと お前は知らぬ※

そこにはお前を そんなにいつも
笑わす何かが 落ちているか
おいらの顔など 見たくもないと
夜風に手紙を 書いてくる

(※くり返し)

うらぶれ通りで お前が雨に
ふるえているから 眠れない
そこから曲がって 歩いた右に
朝までやってる 店があるぜ

(※くり返し)

けれどそこいらは おいらが遠い昔
 住んでた路地だと お前は知らぬ




青春とは、青い春と書きます。

そしてこの2文字から浮かぶイメージは、若葉の芽吹き(青)、生命の躍動(春)、まさに人生においての春の季節、若く元気な時代と言ったところでしょうか。

しかし、反面、青春は、挫折と失意を、繰り返す時代だったと振り返る方もおられるかも知れません。

 たしかに、振り返れば、恋人に振られたとか、志望校に落ちたとか、就職がなかなか決まらなかったとか、そんな「初めての失敗」の体験が、

以後、立ち向かえないほどの挫折と失意として、感じ取ってしまったことがあったかも知れません。

でも、また、思いを巡らせば、・・・そう、青春時代ゆえに、その失敗が乗り越えられたということを、そんな体験を繰り返し重ねて来たわたし達は

自然に学び取ってきたことも事実です。

ただ、青春(せいしゅん)から、朱夏(しゅか)、白秋(はくしゅう)、玄冬(げんとう)という、めぐり行く季節と同じように、齢を重ねて来た世代にとっては、

残された時間を意識する分、その失敗に対する思いが、青春時代より深刻に、複雑に、挫折と失意を感じ取ることになります。

そして、これがストレスの多い現代社会において増幅され、中高年のうつの発症や自殺などが多発する一因ではないかと考えられてもいます。

しかし、よく、考えてみてください。
 
少なくとも、私たちの失敗は、それがどんな失敗だとしても、とても日本の将来を絶望の淵に追いやるとか、未来の地球の滅亡につながるとかいうほどのことは

ありません。

比べて、頂点を極め指導的地位に立っている人が、人のいのちを奪ってしまうような失敗をしていながら、のうのうと厚顔にも生き抜いていることもありますよね。

そう、そのような極悪非道な人達と比べるまでもなく、地上の星、いや地上の星にもなれなかった、地上の星屑のような「わたし達が犯す失敗」は、

しょせん、たかがしれている失敗なのです。

いつでも、やりなおせばいいほどの失敗です。

失敗を得意がる必要はありませんが、そうそうに、失意にうちひしがれるほどのことはないのです。

僕がだめになったのか、あるいは周囲が、環境が、時代が、だめになったのか、あるいは、もともとから、わたしがだめだったのか、これがほんとのダメモト。(笑)

冗談はともかく、だから、失敗をおそれず、また、失敗しても思い悩まずに、ぼちぼちと、歩いていきましょう。

ほら、中高年のみなさん、思い悩まずとも、そう、彼岸のお花畑だって、もう、そんなに遠い道のりじゃないのですから・・・

えっ、┐(´∀`)┌ハイハイこれは失礼、マスターの失敗、いや失言でした。(笑)















































































































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黄昏

2024-06-13 13:25:18 | 松山千春
松山千春


黄昏せまる頃ため息ひとつ
私の人生に灯りをともす
生きてゆくこととはただそれだけで
悲しいことだと誰かが唄う

幸せ不幸せ振りむくたびに
私のささやかな青春の日よ
なげすててゆくほど心の中は
すさんじゃいないと涙が笑う

移りゆく季節を見送るために
生まれてきたわけじゃないことだけは
やり場ない悲しみかみしめながら
いつかはこの夢かなえてやろう

やり場ない悲しみかみしめながら
 いつかはこの夢かなえてやろう 




黄昏は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことです。

たそがれ、たそかれ、コウコンとも読みます。

黄昏は、江戸時代になるまでは「誰そ彼」、つまり、夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると、誰かれとなくそこにいるのは誰ですかと訊ねる、

その様子言葉だったようです。

この風習は広く日本で行われていました。

「おはようさんです、これからですか」「お晩でございます、いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェック出来る、

そうすることで、ヨソ者を排除する意図があったとか。

























































































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麗人草の唄 

2024-06-13 07:55:31 | 懐かしのメロディー
倍賞千恵子


愛の涙に やさしく濡れて
咲くが女の 命なら
なぜに散らした あの夜の風よ
いまはかえらぬ 夢哀し

月のテラスで やさしく肩を
抱いたあの夜の あの人が
きょうも呼ぶ呼ぶ 嘆きの窓に
強く生きよと 夢に呼ぶ

涙々の いくとせ越えて
かえるこの春 花の春
咲いて香れよ 麗人草の
 花は紅(くれない) あの丘に




昭和24年(1949)の松竹映画『麗人草』(原研吉監督)の主題歌で、レコードはキングから発売されました。

主演は初代水谷八重子さん。


林伊佐緒





 
ところで、麗人草という植物は実際にあるのでしょうか?

伶人草という同音の草本はありますが、花は美しいものの、トリカブトの一種で、毒があり、麗人草のイメージには合いません。
 
伶人は雅楽の演奏者のことで、花の形が伶人のかぶる帽子に似ていることからこの名前がついたと言われたいます。
 
美人草という草花があります。

麗人とは美人のことですから、映画制作者と作詞者は、美人草を雅語的な麗人草に言い換えたのかも知れません。

ところで、麗人草ってどんな植物なんでしょう?

 調べてみますと、レイジンソウと発音が同じ草本はあるのですが、文字は伶人草、花は美しいものの、トリカブトの一種で、毒があり、麗人草のイメージには

合いません。
 
では、と考えてみますと、ありました。

とは言っても、こちらは美人草、ひなげしの別名とあります。

さらに、容貌・容姿の優れた女性を表す言葉として麗人と言うのもありました。

また、容貌・容姿の優れた女性を表す言葉としては、美人、美女、麗人、佳人、美形、名花、別嬪(べっぴん)、古い言い方では手弱女(たおやめ)、

知性や教養が備わった美人は閨秀(けいしゅう)、少し品下れる表現では色女、グラマーなどもあります。

 
 
























































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月の夜汽車

2024-06-13 03:15:00 | フォーク&ニュー・ミュージック
美空ひばり


天童よしみ


岡林信康


いつも二人で 遊んだ小川
月の光に 照らされて
消えてゆきます 夜汽車の窓で
ひとり見つめて ゆく私
ああ月の光を ひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く

いくら遠くへ 逃れてみても
消えぬ痛みと 知りながら
ひとり夜汽車で 出てゆく私
どこへ行きましょ 夜の風
ああ月の光を ひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く

空ゆく鳥も 野に咲く花も
いつか姿を 消すものと
回り舞台か 夜汽車の窓よ
抱いてゆきます あなたを胸に
ああ月の光を ひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く





この曲「月の夜汽車(つきのよぎしゃ)」は、美空ひばりさんのシングルで、1975年9月1日に日本コロムビアから発売されています。

A面『月の夜汽車』とB面『風の流れに』は共に岡林信康作詞・作曲の作品であり、岡林が同年12月16日に中野サンプラザで開いた約4年半ぶりとなる

単独コンサートでは、リサイタル終盤にひばりさんが客席から飛び入り参加して1曲まるごと歌ったとか。

岡林がレコーディングに立ち会った際、ひばりは譜面ではなく歌詞の紙に矢印を書き込んでいました。

岡林が「どうして」と尋ねると、ひばりは恥ずかしげに「楽譜が読めないから、こうして読んでるの」と返した。

岡林が「僕も楽譜を読めないんだ」と言ったところ、ひばりは「ウソー!私と一緒ね」と笑顔になった、そんなエピソードも。

それにしてもタイトルの「月の夜汽車」、素晴らしいタイトルですねぇ。

さすが、岡林さん。























































































































































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