ふたりの部屋~さだまさし とともに 第一話 檸檬
或の日湯島聖堂の白い
石の階段に腰かけて
君は陽溜まりの中へ盗んだ
檸檬細い手でかざす
それを暫くみつめた後で
きれいねと云った後で齧る
指のすきまから蒼い空に
金糸雀色の風が舞う
喰べかけの檸檬聖橋から放る
快速電車の赤い色がそれとすれ違う
川面に波紋の拡がり数えたあと
小さな溜息混じりに振り返り
捨て去る時には こうして出来るだけ
遠くへ投げ上げるものよ
君はスクランブル交差点斜めに
渡り乍ら不意に涙ぐんで
まるでこの町は青春達の
姥捨山みたいだという
ねェほらそこにもここにもかつて
使い棄てられた愛が落ちてる
時の流れという名の鳩が
舞い下りてそれをついばんでいる
喰べかけの夢を聖橋 から放る
各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく
二人の波紋の拡がり数えたあと
小さな溜息混じりに振り返り
消え去る時には こうしてあっけなく
静かに堕ちてゆくものよ
梶井基次郎の小説「檸檬」の舞台となった丸善京都店は、書かれた当時は、三条通麩屋町にあり、その後移転して、河原町通蛸薬師上ルにありましたが、2005年(平成17年)10月に、閉店しました。
書籍の流通形態や販売状況が、時代とともに、大きく変わる中では、丸善京都店のような中途半端な規模の店は、消え去る以外に道はなかったのかもしれませんが、なんとも寂しい限りです。
この曲は、1978年(昭和53年)リリースされた「私花集(アンソロジィ)」というアルバムに収録されていますが、このアルバムは、「案山子」「秋桜」「主人公」などさだまさしさんの全盛期を語る上で、欠かせない名曲がそろっているアルバムです。
或の日湯島聖堂の白い
石の階段に腰かけて
君は陽溜まりの中へ盗んだ
檸檬細い手でかざす
それを暫くみつめた後で
きれいねと云った後で齧る
指のすきまから蒼い空に
金糸雀色の風が舞う
喰べかけの檸檬聖橋から放る
快速電車の赤い色がそれとすれ違う
川面に波紋の拡がり数えたあと
小さな溜息混じりに振り返り
捨て去る時には こうして出来るだけ
遠くへ投げ上げるものよ
君はスクランブル交差点斜めに
渡り乍ら不意に涙ぐんで
まるでこの町は青春達の
姥捨山みたいだという
ねェほらそこにもここにもかつて
使い棄てられた愛が落ちてる
時の流れという名の鳩が
舞い下りてそれをついばんでいる
喰べかけの夢を聖橋 から放る
各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく
二人の波紋の拡がり数えたあと
小さな溜息混じりに振り返り
消え去る時には こうしてあっけなく
静かに堕ちてゆくものよ
梶井基次郎の小説「檸檬」の舞台となった丸善京都店は、書かれた当時は、三条通麩屋町にあり、その後移転して、河原町通蛸薬師上ルにありましたが、2005年(平成17年)10月に、閉店しました。
書籍の流通形態や販売状況が、時代とともに、大きく変わる中では、丸善京都店のような中途半端な規模の店は、消え去る以外に道はなかったのかもしれませんが、なんとも寂しい限りです。
この曲は、1978年(昭和53年)リリースされた「私花集(アンソロジィ)」というアルバムに収録されていますが、このアルバムは、「案山子」「秋桜」「主人公」などさだまさしさんの全盛期を語る上で、欠かせない名曲がそろっているアルバムです。






