若者たち

2024-06-17 13:57:06 | フォーク&ニュー・ミュージック
ザ・ブロードサイド・フォー



君のゆく道は はてしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君はゆくのか そんなにしてまで

君のあのひとは 今はもういない
だのになぜ なにを探して
君はゆくのか あてもないのに

君のゆく道は 希望へとつづく

※空にまた 陽が昇るとき
若者はまた 歩きはじめる※

 (※くりかえし)




「若者たち」、タイトルは「たち」で複数形ですが、詞の内容は「君」のひとり旅です。

「歯をくいしばり」ながらひとりでたどる「果てしなく遠い」青春の旅路を歌ったものですよね。
 
日本語の「若者」は、単数形なら、通常、青年期の男を指しています。

複数形になっても、あくまで男中心の集合、男たちの中に女もいるかもしれない、

というのが「若者たち」です。

詞は、「歯をくいしばり」ながら歩く旅路の苦しさを強調し、愛する「あの人」も失われた「あて=目的」もなさを述べますが、

最後に「空にまた陽がのぼるとき」と、「希望」と再起への励ましをくりかえして結びます。

歌ったザ・ブロード・サイド・フォーは黒澤久雄さんが結成したフォークグループ。

黒澤久雄さんは黒澤明監督の息子さん。




































































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Again 

2024-06-17 01:14:29 | ちあきなおみ
ちあきなおみ




迷いながら愛をくちずさめてた
痛い日々でも足を運びたくて… もいちど

馬車道ににじむ夕陽が
愁いのドレス 掃ってくれるわ
貴方という名のぬくもりに
今なら甘えられる無邪気に

古い駅に そっと降り立つように
熱い 涙を 胸で止めて歩き出したい

傷つきあう度あの頃
まどろんでいたさびれたカフェが
懐かしい灯りともしてる
逃げ出すように去った街なのに

馬車道ににじむ夕陽が私の涙を急がせる
今なら甘えられるでしょう無邪気に

震えながら愛にもたれていたわ
痛い日々でも生きて歩きたくて… もいちど





東京・大井で骨董屋「時代屋」を営む35歳独身の男性・安さんのところへ、日傘をさして野良猫を抱いた若い女性・真弓がやってきます。

真弓は安さんと関係を結ぶと、そのまま時代屋に居つきます、まるで野良猫のように。

しかしある時、来た時と同じように突然、真弓がいなくなり、かと思うと戻ってきたりします。

何度か家を出たり戻ったりを繰り返した後、真弓は本格的にいなくなりました。

骨董屋・時代屋は名前の通り「時代を売る」と安さんは考えています。

安さんを取り巻く人間関係は、安さんと真弓のように、曖昧でかつさまざまなものでした。

飲み屋「トン吉」のおかみとおやじは、おやじがおかみに惚れ込んで結婚しました。

昔は女子プロレスラーだったおかみは、よくおやじにプロレスの技をかけますが、おやじは幸福そうです。

クリーニング店の奥さんがトランクを時代屋に持ちこんだところ、昭和11年2月26日の日づけの切符が出てきました。

「二・二六事件」の日のものです。

47年前当時、クリーニング店の今井さんが、好きになった年上の人妻と駈け落ちしようとして買った切符でした。

喫茶店「サンライズ」のマスターはウェイトレスのユキちゃんと肉体関係ですが、ユキちゃんは同じ店のバーテンダー・渡辺クンと両天秤をかけており、

渡辺クンの方が本命でした。

安さんは真弓を待つ間、真弓にそっくりな女性・美郷と知り合いました。

美郷は東京から故郷・東北に戻って結婚する予定です。

一夜の関係を結んだ美郷は、安さんに「自分の乗る電車をホームの端まで追いかけてほしい」と頼みます。

故郷に戻る前に、東京に恋人がいたという感傷に浸りたいという美郷の願いでした。

マスターは赤字の店をたたみ、小樽の友人の所へ行きました。店は渡辺クンとユキちゃんが買い取って再開させます。

マスターについて、安さんも真弓を探す旅に出ました。

マスターは安さんに、安さんがずっと欲しがっていた「覗きからくり」の情報を知らせますが、実はこの情報は真弓から得たものでした。

覗きからくりは、覗き穴のある箱の中に、ストーリー仕立てにした絵(名所の風景や絵)が何枚も仕掛けられていて、 

口上(こうじょう 説明)する人の話に合わせて、その立体的で写実的な絵が入れ替わって行く見世物の道具です。

安さんは東北へ行き、覗きからくりを買いましたが、真弓には会えずじまいでした。

真弓は、がんで母を亡くして自殺を考える若者を思い止まらせるために、若者に付き添っていました。若者が気を持ち直したあと、真弓は若者の元を去ります。

真弓を見つけられず大井に戻った安さんの元へ、また日傘をさして野良猫を抱いた真弓が戻ってきました。安さんが手に入れられなかった南部鉄瓶を持って。

キャスト
安さん:渡瀬恒彦
真弓、美郷:夏目雅子
若者:沖田浩之
サンライズ・ユキちゃん:中山貴美子
サンライズ・渡辺クン:趙方豪
鈴木健一:平田満
トン吉・おかみ:藤田弓子
トン吉・おやじ:藤木悠
クリーニング店・今井さん:大坂志郎
クリーニング店・奥さん:初井言栄
平野旅館主人:名古屋章
菊池松江:朝丘雪路
サンライズ・マスター:津川雅彦

東京・大井で骨董屋「時代屋」を営む安さんと呼ばれている35歳で独身の男性と、そこへやってきた真弓という女性が繰り広げる恋物語。

この曲は、その主題歌。










































































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