誰か夢なき

2024-06-16 14:31:07 | 懐かしのメロディー
フランク永井




想いあふれて 花摘めば
白い指さき 入日がにじむ
あざみなぜなぜ 棘持つ花か
たとえささりょと
ああ… 誰か夢なき

森の梢に 照る月も
くもれ男の 切ない涙
つよくあきらめ 忘りょとすれば
声がまたよぶ
ああ… 誰か夢なき

あわれ彼の君 いま在(ま)さば
なんで離りょう 離されましょか
伊豆の紅バラ 湯槽(ゆぶね)に散らし
すがるおもかげ
ああ… 誰か夢なき

愛がまことの 愛ならば
慕うこの花 あの花二つ
結ぶ都の 優(やさ)糸柳
春よ輝け
ああ… 誰か夢なき





敗戦の翌年1946年11月公布された「新憲法」は1947年5月3日に施行されました。

この新憲法の三本柱のひとつが「平和主義」、戦争に苦しんだ国民にとっては「夢」そのものだったのではないでしょうか。

 施行前の3月、戦後初の総選挙に立った田中角栄の夢物語のような演説に込められたのは「庶民の生活向上」、やがて、首相になった角栄は日本列島改造で

「豊かさ」を実行して行きます。

あれから70年余、平和と豊かさがもたらされた今、また時代は戦前に戻ろうとしているように思うのはマスターだけでしょうか。

平和は「積極的平和」になり、庶民の豊かさは「国の豊かさ」に、いわゆる「富国強兵」へと。

あぁ、誰か夢なき・・・ 誰も夢なき。(笑)


この曲は1947年8月公開の新東宝映画『誰か夢なき(前・後編)』(渡辺邦男監督)の主題歌です。

恋愛ドラマで、藤田進、中村彰、黒川弥太郎、野上千鶴子、大河内伝次郎、入江たか子などが出演しました。

 時代劇スターの黒川弥太郎、大河内伝次郎の出演しているのが目を引きますが、敗戦後の被占領時代、GHQ(占領軍総司令部)により、時代劇は封建的だとして

公開が禁止されていて、出番がなくなった時代劇スターたちは、やむなく現代劇に出演していたのです。











































































































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