別れの一本杉

2024-06-03 19:18:17 | 懐かしのメロディー
春日八郎



泣けた 泣けた
こらえきれずに泣けたっけ
あの娘と別れた哀しさに
山のかけすも鳴いていた
一本杉の石の地蔵さんのよ
村はずれ

遠い 遠い
想い出しても 遠い空
必ず東京へついたなら
便りおくれと云った娘
りんごの様な赤い頬っぺたのよ
あの泪

呼んで 呼んで
そっと月夜にゃ呼んでみた
嫁にもゆかずにこの俺の
帰りひたすら待っている
あの娘はいくつとうに二十はよ
 過ぎたろに





この曲「別れの一本杉」は、1955年12月にリリースされた春日八郎のシングルレコードです。

作詞は高野公男、作曲は船村徹。

二人は大学在学中に知り合い、コンビを組んで活動していました。
 
当時二人は新人でこれといったヒットに恵まれず苦しい時代を過ごしていましたが、そのような中でいくつかの曲をキングレコードの春日のもとに

売り込みにいきます。

その中で目に留められた曲がこの「別れの一本杉」でした。

曲は、ビゼーの歌劇「カルメン」のハバネラのリズムをヒントに書かれたものだそうです。

この曲は当時50万枚のセールスを記録し、当時としては爆発的な人気となっています。

これにより、春日八郎の演歌歌手としての地位は確固たるものになり、また船村徹と高野公男の活動も本格化したが、この曲がヒットした矢先、

作詞家の高野公男は結核に罹り、「別れの一本杉」が発表された翌1956年に26歳にて死去しました。

まさに、「別れの一本杉」となってしまいました。












































































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