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あざやかな微笑

2025-03-31 03:22:05 | 石川ひとみ
石川ひとみ


春の街を 泳ぐ恋人達が
得意そうに 私を追い越してゆく
まるであの日の私 まねする様に
彼女の肩は 彼にやさしく抱かれてる

あああ 突然 想い出の待ち伏せ
かわしきれず胸に こみあげる哀しみ

でも止まれ! 止まれ 止まれ
涙止まれ! 止まれ 止まれ 止まれ
目頭から 1cm
さあ止まれ! 止まれ 止まれ
涙止まれ! 止まれ 止まれ 止まれ
愛したこと 悔まない

あざやかな微笑みを あざやかな微笑みを
あなたに みせてあげる

肩に降りた桜の花びら そっと
カップに浮かす 昼下りのティー・ハウス
甘いまなざしくれた あなたの席に
今は帽子がひとつ 無口にすわります

あああ ここにも さよならの切れはし
目線そむけ だけど 隠せないとまどい

でも止まれ! 止まれ 止まれ
涙止まれ! 止まれ 止まれ 止まれ
目頭から 1cm
さあ止まれ! 止まれ 止まれ
涙止まれ! 止まれ 止まれ 止まれ
愛したこと 悔まない

あざやかな微笑みを あざやかな微笑みを
あなたに みせてあげる 





都会的なテイストを持った、じっくりしみじみ聞ける曲、哀しい曲作りが得意な西島三重子さんの作曲です。
 
勿論ですが、作詞の森雪之丞の詩も印象的です。

例えるならモノクロの報道写真かも知れません。
 
目頭から1センチ、涙が流れるか流れないかギリギリのところで、涙よとまれという気持ちをシャッターがとらえた、そういう詩です。









































































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ひとりぼっちのサーカス

2024-05-17 04:15:02 | 石川ひとみ
石川ひとみ 


あなたが帰ったあとの
私の部屋には
飲みかけワインと
散らかしたままのトランプ

ごめんねと言って帰った
ごめんねと言ってあなた
しんと静かな真夜中は
いつも決まって ひとりぼっち

さあ目をさませ 人形たち
さあ目をさませ ナイフに鏡
さあ目をさませ ひとり の部屋の
午前零時のお祭りに

あなたを乗せた終電車
ホームを離れる頃
ぽつんと座って
私 涙こらえてる

ごめんねと言って帰った
ごめんねと言ってあなた
今夜はどんな嘘つくの
何も知らないやさしい人に

さあ目をさませ 人形たち
くだけた心つつんでおくれ
ひとり の部屋の ひとりサーカス
 朝が来るまで踊らせて





この曲は1979年発売された石川ひとみさんの4枚目のシングルです。

作詞・作曲は谷山浩子さん。

正統派アイドル的なルックスと高い歌唱力の割に売れなかった石川ひとみさん、どうしてだったんでしょう。

まぁ、歌手の世界ではよくあることで、山口・森・桜田の時代と天地・小柳・南の時代の狭間に埋もれてしまったということかも知れません。

しかし、今あらためて彼女の歌を聴くたびに、その歌唱力の高さに反比例した活躍ぶりが残念です。

ちなみに、詩中の散らかしたままのトランプ・・・

元アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏ではありません。(笑)











































































































 






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冬のかもめ

2023-09-25 01:33:48 | 石川ひとみ
石川ひとみ 


あなたがくれた桜貝は
あなたが眠る冬の海に
返して来るのが一番いいと
みんな言うのです

バスを乗り継ぎ 小雨に濡れて
ひとり砂浜 歩いてみれば
無邪気に遊んだ 夏の日のこと
見えるようです

冬のかもめ 冬のかもめよ
伝えてよ あの人に
いつか涙が かわいても
忘れはしないと...

あいつが誰より愛していた
君がひとりで冬の海へ
たずねて行くのが一番いいと
みんな言うのです

悲しみ束ねた この花束を
波打ち際に 置いてゆきます
あなたのそばに ひと足早い
春が来るように

冬のかもめ 冬のかもめよ
伝えてよ あの人に
どんなに時が 流れても
忘れはしないと...

冬のかもめ 冬のかもめよ
伝えてよ あの人に
どんなに時が 流れても
 忘れはしないと... 





マスター、ひさしぶり。

もう旅先で模造刀を買うクセは治りましたか?

修学旅行の貴重なおみやげ代を模造刀に注ぎ込んだマスターを思い出すと笑ってしまいます。

マスターに私が「何かドキドキしないのよね、最初からだけど」と冷たく言ってお別れすることになったあの日から、

もう50年(半世紀)が経ったのですね。(笑)

月日が流れるのは早いものです。
 
お手紙を書いたのは、とくに意味があってのことではないんです。

ただふと思い出して懐かしかったので、思いつくままに手紙に書こうと思いました。

ふふ。驚いたかな?

思い返してみると、あのころはマスターはとても優しくて、大人びていたなぁと思います。

私は素直になれなかったから、平気で「マスターはどうせ胸さえ大きければいいんだよね!」なんて責めるようなことを言ったけど、

マスターは「そんなことはないよ。カラダ全体が大事だよ」って優しく諭してくれたのを覚えています。

少しヒドイと思ったけれど今でも心に響いています。

あのときマスターにとって初恋の相手が私かな?

私にとっては8人目の彼氏だったかと思います。

あ、そうそう、マスターは最初からキスが濃厚で少し気持ち悪かったなぁ(苦笑)。

でも何かの雑誌で読んでキスの練習してきたって言うから、黙っているしかなかったんですけどね、私。

告白するときのマスターは、必死で「一生大事にするから」とか酔っ払ったことを言っていましたね。

とても嬉しかったのですが、お別れしたときには、やっぱり詐欺だったなぁと思ったものです。

後先考えないところはマスターらしいとも思いました。

恋愛を総合的に考えれば、私はマスターと付き合えてよかったなぁと思います。

当時は少し恥ずかしかったし疲れたけれど、私が男性のように強くなれたのも、マスターがどこか頼りなかったおかげだと思っています。

いろいろ書きましたが、私はマスターが大好きでした。

これからもマスターらしさを大切に、夢のドS女性を探しながら(笑)、いつか幸せになってください。

またいつか会いましょう。では。

(追伸)わたしが、幸せにしてあげ・・・・たい。!!



追伸というのは、手紙の本文を書き終えたあとで、書き忘れた文章などを、末尾に書き足すときに使います。

本来は、本文を書き直すほどでもない些細なことを、書き足す程度のものを言うのですが、ときとして、

この追伸で、あらためて手紙の趣旨や本音を告げる手法としても使われます。

行間に見え隠れさせた文字を、書いては消してとうとう書けなかった文を、追伸に忍ばせて・・・。






































































































































































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石川ひとみ ひとりじめ

2023-06-14 06:53:00 | 石川ひとみ
石川ひとみ ひとりじめ



もっと見つめて あなたの瞳で
もっと愛して 私だけの心

薄紅のア・ネ・モ・ネは
窓辺に咲いたけど
あの人と私は 春がまだ浅い

陽を浴びている場所が
そこにある時は
どこかしら陰になる場所が
あるのでしょう

初めて口づけは何時だったかしら?
ふたりはあの頃と
変わってないかしら?

そばで話して あなたの出来事
そばで笑って 私だけのために

云わなくてわかるけど
確かめたいのよ
揺れ動く心には 言葉が必要

友達が集まると
黙ってしまうのね
この人が恋人と
紹介して欲しい

ふたりなら生きて行く事はできても
あなたのぬくもりが
まだまだ足りない

そばで見つめて あなたの瞳で
そばで愛して 私だけの心

もっと見つめて あなたの瞳で
もっと愛して 私だけの心

そばで話して あなたの出来事
そばで笑って 私だけのために・・・



私だけのあなたでいてほしい・・・

ひとりじめ(独占欲)の心理は、気になる人の全てを知り尽くしたくなり、自分の思い通りに相手を束縛したい、そういった気持ちです。

しかし思いが強すぎてしまうと、抑えられない独占欲の心理が相手だけではなく自分をも苦しめてしまうことになります。

気持ちを繋ぎ留めておきたい思いは、人間関係を大切にしたい気持ちの表れですが、感情を押し付けてばかりでは相手の気持ちが見えないもの。

もしかしたら、「ひとりじめ心理」は「こころの貧乏」なのかも知れません。

 でも、それが人の本音。









































































































































































































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石川ひとみ くるみ割り人形

2020-03-19 05:02:43 | 石川ひとみ
石川ひとみ くるみ割り人形


この曲「くるみ割り人形」は石川ひとみさんのシングル第2弾として、1978年9月5日に発売された楽曲です。

彼女にはひっちゃんというニックネームがありますので、ここから先はそのように呼ばせていただくことに・・・..モチ親しみを込めてネ。(笑)

ひっちゃんと言えば「まちぶせ」のリメイクヒットにより認知される方であり、そして今でも歌手活動を継続してらっしゃる、彼女の歌声は若い頃のソレとまったく遜色のない、どこまでも澄んだ美しい響きが特長です。

そしてご風貌も全く衰えを見せず今でも愛らしさを保たれたまま、・・・彼女を支えるファンの数がとても多いのも特筆すべきお事柄かと。

そんな彼女はTVのオーディション番組「君こそスターだ!」のご出身で、1978年5月25日にキャニオンレコードから「右向け右」で颯爽とデビューしました。

そのデビュー曲ですが最高位66位、1.7万枚を記録し、そこそこ好調なスタートを切りました。

ここで「そこそこ」と書いた意はもちろん良き意味のソレということです。

なぜなら70年代はアイドル歌手にとっては非常にテキビしい時代であり、よほどの良曲や確実な人気を得られなければヒットチャートの上位に躍り出ることは叶わないといういばら道、知名度だけあってもダメ、グラビア人気だけあってもダメ、その他ダメよ~ダメダメ。

それこそすべての要素が揃いブミとならなければ名実ともにトップアイドルとして君臨することはできないという状態。

だからこそデビュー曲をいきなりチャートインさせてきたひっちゃんは、そこそこのご健闘モードだったと言えるのです。

そしてこの好調の波に更に乗ろうゼ!と放ってきたのが、表題の「くるみ割り人形」だったのでゴザイマス。

発売日を見てお察しがつくとおり、本曲は新人賞レースを意識したものだったのでしょうね。

ひっちゃんが所属していたのは業界の雄(当時)とも言われた渡辺プロダクション。

しかしソコにはすでにトライアングルというイチオシユニット(キャンディーズの妹分)がすでに存在。

が、そのユニットが思わぬ誤算による大失速を招いたことにより、慌てふためいた同事務所はひっちゃんプッシュ体制へと完全シフト。

このヤバイ状況下だもの...そりゃ気合いを入れまくらないと、なんせプロダクションも雄としてのメンツがかかっていましたし、・・・ってことで作詞は好評だったデビュー曲から連投となった三浦徳子氏が担当、作曲はヒットメーカーの馬飼野康二氏が、編曲は大村雅朗氏が手がけるというラインナップ。

デビュー曲と異なる点は作詞以外の部分ということになるのですが、おそらくはよりアイドルポップスらしく、より覚えやすくて親しみやすい曲調で・・・という企てからの起用だったのではないかとスイソク。

なんせデビュー曲はやや固めの作風だったものネ...しかもタイトルが「右向け右」って。ヘタすると軍のお唄かしらん、ナゾ・・・みたいな懸念もチラホラ?そりゃ、ないですか。(笑) 

そのような懸念を払拭するかのように?本曲ではヨーロッパのかほり芳しきハープシコードの音色をあしらわれました。

ソレはあたかもトウ・シューズを穿いたプリマドンナが軽やかで優雅なステップでも踏んでいるかのような上品な響き、そしてひっちゃんはこのように唄いはじめます。

瑠璃色風吹く アスファルト
飛びはねる赤い靴 虹を描く
ガラスの瞳に映る街
誰かと腕を組み あなたが消えた...


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石川ひとみ 君は輝いて天使にみえた(New Version)

2019-09-22 06:23:39 | 石川ひとみ
石川ひとみ 君は輝いて天使にみえた(New Version)



ソロのアイドル歌手がひしめいていた1980年代前半、石川ひとみはルックス、美声、歌唱力の三拍子揃った存在としてマスターの記憶に刻まれています。

当時人気があったアイドルで「石川」といったら、後輩の「秀美」の方を思い浮かべる人も多いと思いますが、マスターは断然「ひとみ」派です。(笑)

作詞/曲 天野滋 編曲/若草恵。


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石川ひとみ 夢見るシャンソン人形

2019-02-02 06:30:37 | 石川ひとみ
石川ひとみ 夢見るシャンソン人形




私は夢見るシャンソン人形
心にいつもシャンソン溢れる人形
私はきれいなシャンソン人形
この世はバラ色のボンボンみたいね
私の歌は誰でも聞けるわ
みんな私の姿も見えるわ
誰でもいつでも笑いながら
私の歌うシャンソン聴いて踊りだす
みんな楽しそうにしているけど
本当の愛なんて歌だけよ

私は時々ため息つく
男の子一人も知りもしないのに
愛の歌、歌うその寂しさ
私はただの人形
それでもいつかは
思いをこめたシャンソン歌ってどこかの
素敵な誰かさんと口づけしたいわ



夢がほんとでほんとが夢なら、
よかろうな。
夢じゃなんにも決まってないから、
よかろうな。

ひるまの次は、夜だってことも、
私が王女でないってことも、
...
お月さんは手では採れないってことも、
百合の中へははいれないってことも、

時計の針は右へゆくってことも、
死んだ人たちいないってことも。

ほんとになんにも決まってないから、
よかろうな。
ときどきほんとを夢にみたら、
よかろうな。  
       

長門が生んだ童謡詩人、金子みすゞの「夢と現(うつつ)」です。

今年は亥年の選挙イヤー、どんな夢を話し、どんな現実が語られるのか・・・。(笑)


































































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石川ひとみ 私はかもめ

2019-01-30 15:30:32 | 石川ひとみ
石川ひとみ 私はかもめ(New Version)


http://blog-imgs-75.fc2.com/t/o/s/toshiichi/20150604134920fc2.mp3

海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。

だのに、今見る、この海も、
かもめの羽も、ねずみ色。

みな知ってるとおもってた。
だけどもそれはうそでした。

空は青いと知ってます。
雲は白いと知ってます。

みんな見てます、知ってます、
けれどもそれもうそか知しら。



これは、金子みすゞさんの「海とかもめ」という詩です。

味わい深い詩ですよね。

行間からは幾通りもの解釈を引き出すことができます。

空と言えば「青い」、雪と言えば「白い」、・・・この種の紋切型の常套句には気をつける必要があります。

物事を概念で判断していると、やはり感性が鈍くなるからです。

実のところ、わたしたちはあまり真剣にモノを見てはいない、それで生活に支障はないからです。

美術館で絵画の前に立っても、すぐに飽きてしまう人は多いと思います。

しかし、絵画の観賞方法にも一定のコツがあり、主題の選び方や構図、タイトルの付け方、歴史的背景や画家の人生との重なり具合など、一定の補助線を引いてみると、非常に面白い世界が広がります。

まっとうな大人であれば、金子みすゞさんの「みんな見てます、知ってます」という言葉が刺さるのではないでしょうか。

「何か勘違いしていないか?」という無言の問いかけが迫っているようです。

おそらく、わたしたちの日々の生活の中にも、「青いと思っている海」があり、「白いと思っているかもめ」がいる、そのことを自覚しておきたいものです。

どうしても、石川ひとみさんの「私はかもめ」の歌詞が見つからず、金子みすゞさんの「海とかもめ」で代用してしまいました。

これって、ダメかもめ。(笑)




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