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宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2009/08/14
(続き)
駅前酒蔵を出て、灼熱の甲府の街に戻ります。次に狙っていたお店は丸八やきとり店というお店。ところがここは17時が口開けのようで、1時間半以上も時間を潰さなければならず、しかも外から見た感じ営業準備の気配が感じられません。仕方なく大通りを駅の方へ戻り、久しぶりにほうとうでも食べようかということで小作にはいることにしました。



甲府で有名なほうとうのチェーン店。実は蓼科へ行った時に諏訪インターのお店へよく寄った、なぜかボクにとっては蓼科の味だったりします。そんな懐かしの味を楽しもうとお店に入り、1人と告げると奥のテーブル席に案内されました。15:30といえばいちばん空いている時間帯なんでしょう、座敷はお客さんはいらっしゃらず、テーブル席は半分ほどの入り。そして壁のメニューを見てびっくり。



「タコポン」(650円)や「しらすおろし」(300円)、「とろーり新ジャガチーズ」(500円)などといったまさに居酒屋メニューがぎっしりと書かれていてます。メニューの中から飲み物を「酎ハイ」(300円)を頼んで、アテを頼んでここでじっくり呑もうかと迷いますが振り切って「かぼちゃほうとう」(1,100円)を頼むことにしました。



やってきた酎ハイ。大きめのタンブラーといった感じですが、それにしても300円はリーズナブル。酎ハイをちびちびとやりながら、それにしてもここは居酒屋かと思いながらも、さすがに周りには居酒屋使いをしているお客さんはひとりもいらっしゃらず、ほうとうでお食事といった感じでした。8分ほどでボクのところにもほうとうがやってきます。



モチモチとした太い麺。名古屋の味噌煮込みうどんのように、半煮えの状態ではなくしっかりと煮えた感じです。そしてごろごろと入った野菜の量にビックリ。



大きなカボチャをはじめ、いろんな野菜がたくさん入っています。これは納得の1,100円ですね。メニューには「すっぽんほうとう」(4,000円)などといった変わりメニューもありますが、やはりオーソドックスなかぼちゃほうとうがお気に入りです。それにしても食べ応えたっぷり。30分ほどほうとう鍋と格闘し、ようやくごちそうさまをします。酎ハイとほうとうでお会計は1,400円。お腹をさすりながら、これはしばらくクールダウンとばかりに丸八やきとり店を諦め、中央線に乗り込むことにします。



中央線の車内は、長野方面から帰京するお客さんなどで予想外の混雑具合。呑み鉄はできず、お腹も復活してきた途中の急行通過駅で、さて次はどこで呑もうかと考えながら発車前の電車に乗り込んだのでした。
(つづく)

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2009/08/14
(続き)
13:30頃に甲府駅に到着し、南口へ降り立ちます。さすが暑さの厳しい甲府盆地。ピーカンのこの日は、40度はあるんじゃなかろうかというくらいの暑さです。そんななか、武田信玄の銅像が迎えてくれました。



目指すお店は14時口開け。少し時間があるので、2軒目に行こうかと思っているお店を確認しにいったりして時間を潰します。14時になって駅前に再び戻り、目指すお店のある路地に入り込みます。



駅のロータリーの1本裏という、駅から至近の場所に何ともいい感じの路地があります。ここを進んでいくと目指すお店がありました。



駅前酒蔵。大徳寺さんの記事で見て、甲府で呑むならここだなと決めていたお店です。お店の前にはおとうさんがおひとり、お店の様子を窺っているようでした。ボクが写真を撮っていることに気がつくと、「ここはとてもいいお店だよ、前に入ったんだ」と教えてくださいました。どうやらこの日は入る予定ではないらしく、それだけおっしゃって立ち去ります。入れ替わるようにボクが入り口の前に立ち、ガラガラと引き戸を開けるとお客さんはいらっしゃらず、ここでも口開けの客となってカウンター席に着席。



瓶ビール(中瓶、470円)をもらって、壁に貼られたメニューを眺めます。洗濯ばさみで挟まれたメニュー、恐らく品切れになると外しやすいようにしてあるということは、すぐに品切れになるのでしょう。その中から「馬肉タタキ」(300円)をお願いすることにしました。



時刻表のポスターの横には、19時頃以降の甲府駅からの発車時刻が中央線、そして身延線と貼られています。電車の本数の少ない身延線で帰る場合など、待ち時間を気にしながら呑めるようにとお店の配慮ですね。馬肉タタキがやってきました。



周りが炙られた馬肉。小ぶりですが、味がぎゅっと詰まっています。テレビのチャンネルは高校野球に変わり、ちょうど山梨県代表の試合となりました。そんな様子を見ていると、お店の戸が開き「ざる蕎麦下さい」と元気よくお客さんが入ってきます。すると店主さんが申し訳なさそうに「すみません、今ざる蕎麦やってないんです」と。時間帯でやってたり、やってなかったりなんでしょうか。ビールが空いて、2杯目はレモンハイ(320円)をもらうことにします。



「こうね刺し」(500円)は馬のたてがみ。常温で溶けてしまうので、氷の上に載せられています。口に入れるととろっととろける逸品。コクがあって美味しいです。高校野球を観ながら、レモンハイをゆるゆると呑みます。居心地が良くて、1時間ちょっとの長っ尻をしてしまいました。この間、呑みのお客さんはボクのあとに1人のみ。



これから忙しくなるんだろうなあと思いながら、入ってきた路地を戻っていったのでした。
(つづく)

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2009/08/14
夏休みも後半に入り、そろそろ東京に戻ろうかというこの日。ただ真っ直ぐ東海道線で帰るのは面白くないので、青春18きっぷを使って身延線からぐるっと東京へ帰ることにします。富士駅から7:43始発の甲府行き鈍行に乗り込みます。



富士宮からは単線区間、何回か入れ違いの電車を待つなど、のんびりと電車は進み1時間15分ほどで身延に到着します。



ぷらっと身延山にでも行ってみようかと途中下車します。身延山行きのバスに乗り込むと、なかなかレトロなバスの車内。



油の染み込んだ板張りの床。子供の頃を思い出します。15分ほどで参道中間当たりのバス終点に到着し、ここから歩いて向かいます。



入り口に堂々と佇む三門は、日本三大門のひとつだそうです。門をくぐり杉並木を進むと、目の前に長い階段が立ちはだかりました。



菩提梯というそうです。104mの標高差を287段の階段で一気に上るというもの。息を切らせながら何とか上まで登り切りました。



杉並木から見える下の景色がぐんぐんと高くなり、あっという間に高いところまで登ったという感じ。久遠寺の建物を見物し、奥にあるロープウェー乗り場へ移動します。



運賃は往復で1,250円。1時間に3本運転されています。乗車すると、添乗員さんのほのぼのとしたガイドと、録音された鳥の鳴き声が聞こえます。



富士川の流域が分かりますが、その先にあるはずの富士山はあいにく見えませんでした。山頂の駅に着いて、杉並木の中を少し歩くとすぐに山頂があります。



甲府盆地側、向こう側には南アルプスがあるはずなのですが、こちらも残念ながら見えず。



売店だ買ったビールを呑みながら、目の前に広がる山並みの緑を眺めます。しばらく佇んで、下りのロープウェイに乗って下山。



のんびりとした参道の風景は、人通りは少なく少し寂しい感じでした。身延駅へ戻る車内も乗客はボクともう1人の2人だけ。身延駅に戻って駅前でビールを買い、再び身延線の甲府行き鈍行に乗り込みます。



ワイドビュー富士川を先行させるために結構停車してました。



富士川を離れ甲府盆地に入るまでに、車窓の緑を見ながらビールで呑み鉄。身延線で甲府まで向かうのは高校生の頃以来だなあと思いながら、電車に揺られたのでした。
(つづく)

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