今年の桜が間も無く開花する。JR駒込駅付近に先日散歩していた時ソメイヨシノの記念公園がある。桜には多くの種類と地方品種があって、それぞれの咲く時期は一定していない。江戸時代の参勤交代で、江戸の植木文化が地方に伝搬して、ソメイヨシノの美しさと花の散り方が武士好みと桜となったようだ。多くの江戸歌舞伎には桜が出て来る。またソメイヨシノの品種は一斉に同期して咲く。冬の枯れた風景は一気に春となり、桜が散って花に隠れた葉が現れ、ピンクから緑に変わる。
東京の桜の開花の標準木は九段の靖国神社境内にある。木に桜の標準木と書いてある木札を下げていて、周りはロープで囲っている。古木という様子が見える。ソメイヨシノの寿命が短いので、いずれ他の木に変わる。
歴史の記憶にある鎌倉鶴岡八幡宮の参道わきの銀杏の木も自分の生きている時に倒れた。桜散歩で多くの老桜木を見ている。倒木を避けるためこれから伐採が進み、切り株が増える気がする。跡の用途の有効活用が見えない。朽ちるしかないのだろうか。