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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場大物業界40周年記念講演会 1

2008年08月09日 | 築地市場にて
築地市場大物業界40周年記念講演会 1
8月8日築地市場東京都講堂にて午後12時半から築地市場マグロを扱っている業者の団体(大物業界)の40周年記念行事としてグジラ博士と知られている小松正之氏(政策研究大学院教授)の『これからのマグロ・現在と将来』の講演会があった。
 大物業界の会長の挨拶によると30周年記念行事に小松氏の講演会があってその時の講演内容が今マグロ業界の現実になっていて驚くほど先見の明があったため、今日の講演会の内容は築地市場で働いているマグロを扱っている仲卸で働いている若い人達のために講演していただくとのことだった。
 午前2時から3時頃から起きて働いているマグロの仲卸の人達が約200人集まっていて、居眠りする人が殆どなく静粛に聴いていたのは講演の内容がすばらしく、部外者である筆者も知られていない日本漁業の現実を知って深く落ち込んだ。いずれ40周年記念集としてこの講演会の内容が出ると思われるがその時この講演を聴いたことが築地で働いていてマグロのことを聞かれても少しは薀蓄を語れそうである。
 講演の内容は1950年代は漁獲高は二千万トンであったが今は一億トンを越えている。しかし漁獲高が増えることはもう限界まで来ているという。
さらに天然魚が限界であったとしても養殖があるというが魚を養殖するには餌となるのが魚であって基本的には魚資源はあまり増えないと言う。
日本人や韓国人が一人当たり年間57キロ位魚を消費しているが中国人が最近一人当たり魚の消費量が5キロとなったが人口比を考えると膨大な魚消費量となる。従って中国が発展して行き魚食が増えるのに従って価格が上昇するのは必至である。
 日本の漁民は今約20万人であるが高齢化しており毎年1万人ほど減っていて新規漁業従事者は年間1千人にも満たないと言う。このまま推移すると20年後は日本人の漁民はいなくなり全部外国人となるだろうという。
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