参議院本会議

　本日正午より参議院本会議が開かれ、道路財源特例法案を反対多数で否決しました。この法案は、明日の衆議院本会議で再可決される見込みです。政府・与党合意がなされている一般財源化の骨抜きを監視していくことが必要です。
　午後は、決算委員会が開催され、農林水産省などの決算に関する質疑を行いました。

道路特例法案、財政金融委員会で否決

　財政金融委員会と国土交通委員会の連合審査で、道路特例法案を審議し、その後に開かれた財政金融委員会で同法案を採決し、反対多数で否決しました。
　福田首相も連合審査に出席し、答弁されましたが、中国胡錦涛中国主席との会談疲れのためか精彩を欠くものでした。
　首相の道路特定財源の一般財源化に明らかに矛盾する同法案をどうして成立させるか納得できる説明は最後まで聞くことができませんでした。「すでに平成２０年度に入っているのに道路整備特措法案に関する部分だけ予算執行できないんです。廃案にしたら混乱をもたらすだけ。地方に迷惑をかける」と理由を上げるが、同法案を衆議院で再議決するには余りにもお粗末な政権運営といえます。早急に具体的な修正法案を提示すべきです。　
　道路特例法案は、来週月曜日参議院本会議で採決される運びです。来週新たな展開が見られることを期待したいと思います。

金融商品取引法の勉強会

　本日朝８時からの民主党財政金融部門会議で、現在衆議院で審議中の金融商品取引法改正法に関する勉強会を行いました。ＮＩＲＡ主任研究員犬飼重仁氏を講師に迎えて、金融実務家及びに研究者の立場から非常に有意義な講義を受けました。諸外国の株式・債券市場、市場インフラ整備、ＡＤＲ、規制監督機関のあり方など様々な論点の整理が手際よくなされました。
　これまで銀行、証券、保険、その他の金融商品が分野別に業法で縛られていた金融商品が、より包括的・横断的な市場法制として金融商品取引法が２年前に制定され、今回はさらに一歩進んだ改正がなされる予定です。
　今回の改正案に関して、方向としては望ましいものでありますが、銀行法、保険業法との調整や金融庁、経産省、農水省などの縦割り行政の弊害を十分にはまだ解決していないという意見もあります。この当たりが今後の参議院委員会での審議のポイントだと思います。

税理士政治連盟との勉強会

　ＧＷも終了し、国会日程も本日から平常に戻りました。民主党道路対策本部会議や財政金融委員会理事懇談会の合間にテレビ局や新聞記者の取材が入るなど、分刻みのスケジュールに戻りました。
　参議院のあり方に関する勉強会の第一回会議が開催され、成田憲彦先生の講演を聴きました。ねじれ国会の中で参議院のあり方に関して、憲法の規定、先進他国との比較などを交え、非常に建設的な議論ができました。
　また税理士政治連盟との勉強会では、「行政不服審査法と国税通則法の改正に向けて」というテーマで講演を聴きました。写真は、党本部での勉強会の一場面です。