Gooch OECD広報局長の訪問を参議院経済産業委員会を代表して受けました。来年日本がOECDに加盟して50周年を迎えます。その50周年記念行事の打ち合わせ等を行いました。来年の4月にOECD事務総長が来日され、またゴールデンウイークには、OECDと国会等との関連行事が企画されています。是非とも成功に導きたいものです。
今日の会合では、G20や国連、IMF等の様々な国際会議や国際機関がある中で、OECDの果たす役割に関して意見交換もしました。OECDには、1200名の職員を要する世界屈指のシンクタンクです。日本は、米国に次ぐ拠出金提供国であります。日本からは、玉木林太郎元財務官が事務次官に就任するなど、官僚出身者、民間出身者、OECDプロパーなど約60名の日本人が働いております。日本の拠出比率に比べて、日本人の人的貢献がまだ少ないとの認識をOECD幹部と共有することができました。OECDの採用担当を日本の有力大学に派遣することなどを提案して、日本の人的分野での貢献の拡大を表明しました。ちなみに同席されたOECD東京所長は、ゴールドマンサックス証券から転職された日本人女性でした。私たち政治家の役割の一つとして、大学で専門分野を研鑽したり、行政、経済、金融、NGOなどさまざまな分野でキャリアを積んだ日本人が、次のステップとしてOECDのような国際機関で活躍する機会を広げることだと思います。日本の今後の財政事情を考えると、資金面だけで国際社会に影響力を与え続けることは困難です。そのため今のうちから、国際機関で活躍できる人材育成や日本人の国際機関でのポスト獲得を行っておくことが必要と考えています。
Gooch OECD広報局長と予定の30分の時間を超えて、有益な意見交換をすることができました。