前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

白鳥の湖(ロシア出張追記)

2012年05月06日 | Weblog
 写真は、世界遺産に登録されているノヴォデヴィチ修道院です。チャイコフスキーが湖の回りの公園を散策して、「白鳥の湖」の構想を練ったと言われています。

 モスクワ市内には、このように史跡や文化遺産が散りばめられていますが、一等地のビルの屋上には、サムスン、LGエレクトロニクス、現代自動車など韓国企業の広告が目に付きました。ソニーやパナソニック、シャープなどの巨額の赤字決算が今年に入って発表されましたが、ロシアにおいても韓国企業に日系企業が押されている様子で少し淋しい気がしました。この現象は、決してロシアに限らず東南アジアや他の新興国において共通の現象であります。
 一方、超円高、大震災による日本製品の競争力の減退はあるものの、日系企業も復活のチャンスを虎視眈々と狙っている気がします。ロシアは、いわゆるハードシップ(途上国等日常生活に困難さを伴う地域)国ということで厳しい労働環境にも関わらず日の丸企業戦士は現地に根付いた企業活動を着実にこなしていました。
 前述した東京銀行一年後輩の稲永さんのケースを紹介すると、モスクワ駐在の前がインド駐在ということで日本に帰国することなくハードシップを国を渡り歩いているとのことです。これまで米国駐在、英国駐在を経験しており、おそらく日本にいるより海外駐在が長いという状況でしょう。
 リーマンショック、欧州債務危機以降先進国経済に陰りが出て、途上国特にBRICsの存在感が高まって来ています。その中で、稲永さんのみならず伊藤忠商事や双日等の商社マン、世界に工場があるコマツ等のメーカーの皆さんが、日本と日本文化から遠く離れて不便を感じながらも、がむしゃらに働いている姿に敬意を表したいと思います。
 政府与党では、日本の新成長戦略を実現するために様々な政策を議論し、実行しています。これらの議論の中心は、国内の企業や雇用が中心ですが、強い日本企業が復活するためにも海外、特に急成長しつつある新興国に進出した日系企業やその企業で働く人々を支援することも忘れるべきではないと思います。

 下の写真は、双日、伊藤忠商事、コマツ、日航、三菱東京UFJの現地トップとの意見交換の様子です。


最新の画像もっと見る