福岡県水産会館で県漁連による漁民大会が開催されました。急激な円安により燃油高騰による漁民の生活の困窮と政府によるその救済措置を要求するための決起集会でした。約400人の漁民を前に、佐藤福岡県漁協会長が挨拶を行い、その後4名の漁師による窮状を訴える報告がありました。漁民大会には、地元選出の衆参国会議員、県議会議員が多数出席していました。私は、アベノミクスのよる円安が消費税5%引き上げと同程度のコスト負担を日本経済にもたらし、農林水産価格やその他製品価格に転嫁できない漁業者、農業者、中小企業等の手取りを減らす効果となっている点を指摘しました。早急な対策が必要です。
下の写真は、午後に海江田民主党代表と視察した鐘崎漁港の様子です。鐘崎漁協に所属する250隻の漁船が燃油高騰のためこの日は出漁せず、港に停泊していました。地球温暖化の影響により海水温度が上昇し、より沖の方まで漁に出かけるようになり、ここの所の燃油の高騰は手取りを大きく減らしているということです。特にイカ釣り船は、夜に灯光器を灯すためにより多くの燃油を消費するため事態はより深刻です。
組合長の案内で漁港を見て回った後に、若手の漁師たちとの意見交換会を開きました。燃油が上がる一方、魚価は市場のセリや大手小売店の買い取り価格で決まるので、コスト増を転嫁することが非常に困難であるとの指摘がありました。また漁業後継者の問題も深刻であるとのことでした。視察には、多くの報道陣が同行しました。下の写真は、組合長が漁港を案内している様子です。