前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

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資産負債管理庁(ALM Agency)構想

2005年02月10日 | Weblog
 一昨日に続き、国債管理庁の構想に関して書きます。国の債務を管理するために国債管理庁を作るべきだという考えを一歩進めて、国全体のALM(資産負債管理)を集中的に行う独立行政法人構想の方がより効果的だと主張します。国債発行等国の借金残高が、700兆円を超えておりますが、増税と歳出削減だけで行うことは片手落ちです。企業財務同様に国の資産・負債(バランスシート)を一元的に管理していくことが必要です。
 具体的には、国の有休資産を洗い出し、売却、証券化したり、また不動産、株式、貸付金などすべての資産の効率的な運用状況を精査することが必要です。例えば、財政投融資制度もALM庁へ移管し、融資の貸出先の資産査定を厳格に行い、また国のすべての保証に手数料を取り一元的に管理します。また国所有の不動産に関しても適切な賃貸料を徴求するといったことが上げられます。
 現在民間企業は、過剰な設備・人・債務を見直すことにより、財務の健全化を達成しました。国も過剰な資産・人・債務に手をつけるべきです。3つの過剰の二つ、資産・負債を一元的に管理する組織を設立し、国民にはっきり分かる形で運営することが、ALM庁の構想です。