財務省の実務の第一人者より、国債管理政策に関してレクチャーを受けました。国の財政赤字を一身に担っている部署のブレーンからマン・ツー・マンで、国債管理政策の現状や理財局の改革の試みなど教えて頂きました。毎年百数十兆の国債発行をわずか三十人前後で行っていることに対し、担当者の頑張りも評価しつつも、国の命運を期する戦略的な部門には重点的に人と予算を配置すべきであるという印象を持ちました。優れた人材と優れた組織で、もし新規発行の国債の平均金利を0.1%下げることに成功すれば、国としては一年間だけでも1500億円の節約です。100人の増員でこのことが達成できるとしたら、一人15億円の節約。国の予算ももっとメリハリをつけるべきだと思います。
これまで世界銀行などの国際機関や欧米の政府機関のファイナンス担当者達と仕事をしてきましたが、全員が良く市場のことを勉強していて有能でした。我が国のファイナンス担当者も同様に勤勉で優秀ですが、一つだけ大きな違いがあります。上層部のファイナンスという専門的な分野に対する評価の度合いと担当者の給与水準です。国債管理政策がこれからの10年の我が国の存亡に多大な影響を与える以上、それなりの評価と報酬を惜しむべきではないと思います。
これまで世界銀行などの国際機関や欧米の政府機関のファイナンス担当者達と仕事をしてきましたが、全員が良く市場のことを勉強していて有能でした。我が国のファイナンス担当者も同様に勤勉で優秀ですが、一つだけ大きな違いがあります。上層部のファイナンスという専門的な分野に対する評価の度合いと担当者の給与水準です。国債管理政策がこれからの10年の我が国の存亡に多大な影響を与える以上、それなりの評価と報酬を惜しむべきではないと思います。