1月21日通常国会が開かれ、小泉首相の施政方針演説を聞きました。全体的に抽象的な表現が多く、官僚が書いた作文を朗読しているという印象を否めないものでした。自分の言葉で話しているのは、郵政民営化の必要性を訴える部分だけでした。声の調子が強くなり、内容的にもかなり具体的かつ詳細な説明になっておりました。郵貯簡保の資金が、350兆円と世界に類を見ない公的金融の現状は異常で、日本の構造変革のためには財政投融資制度と特殊法人改革は是非とも必要です。その意味では郵政改革の必要性は理解できます。
しかしながら2005年の日本は大きな転換点に来ております。混迷する社会や将来不安、景気回復とはいえない地方経済、対北朝鮮や対中国などとの多くの国際問題、そして1000兆円を超える公的債務など難問は累積しております。このような時の政府の役割は、厳しい現状を国民に分かり易く説明し、いくつかの問題解決のための選択肢を示し、最後は負担を公平に分かちあう政策を実行することです。首相の施政方針演説には、このようなことを聞き取ることができませんでした。
しかしながら2005年の日本は大きな転換点に来ております。混迷する社会や将来不安、景気回復とはいえない地方経済、対北朝鮮や対中国などとの多くの国際問題、そして1000兆円を超える公的債務など難問は累積しております。このような時の政府の役割は、厳しい現状を国民に分かり易く説明し、いくつかの問題解決のための選択肢を示し、最後は負担を公平に分かちあう政策を実行することです。首相の施政方針演説には、このようなことを聞き取ることができませんでした。