山形の森 保守醒論

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古川貞二郎元官房副長官の「霞が関半生記」を読んで・・・

2010-04-02 12:11:40 | Weblog
官僚のトップとして5人の総理に仕え、在任8年7ヶ月の歴代最長期間にわたり日本の政治に参画してきた古川貞二郎元官房副長官(事務担当、1995.2~2003.9)の「霞が関半生記」を読んだ。
その中で気に留めたフレーズがあった。
古川が副長官在任中に早稲田大学から請われて、大学院公共経営研究科の客員教授として講義に臨んだ初日(2003.4.19)のこととして、「ある学生が、『先生(古川)が今、日本で一番重要と思うことは?』との質問に対して、即座に『権限と責任が乖離している。その結果、言葉が軽くなっているのが一番の問題』と日ごろの考えを述べた。自分が深く心に思い、努力しようという気持ちもなしに、その場に合わせて発言する言葉は軽いということだ。多くの学生が深くうなずいていた。」と記している。
普通目線でみても至極当然にも思えることであるが、政治の中枢にいた古川には、この著しい現状風景の問題として感じとっていたので、とっさに反応するように答えたのであろう。
政治家・官僚共々に及ぶ思いであろうが、国家の最高指導者である鳩山総理の発言を聞くたびに、内閣崩壊、国家沈没とも危惧されよう連日の報道にさらされている。
鳩山周辺に古川のような適任助言者がいないのか。それとも政治主導を旗印に、夢遊病の暴走ハトとして勝手気ままに飛んでいるものなのか。
このままでは鳩山由紀夫が政権退陣、議員辞職したとしても、失われた国政の正常化には相当な時間がかかることだろう。
せめてもこのような愚(マザコン総理)を二度と迎えないためにも、国民は政治史に最低な暗愚首相“ハトヤマ”として永久に語り継ぐことを刻み込むべきではないのか。
5月末の普天間問題の解決期限に際しても自ら決断することもできないだろう。
鈴を着けられるのは、安子ママと妻の幸しかいないのではないのか。
辞め方すらも解からない呆言三昧の“馬鹿凡首相”でしかない。
コメント
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