山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

日本有数のエスタブリッシュメント・鳩山家が育んだ、呆れた『口先兄弟』

2010-02-21 18:43:28 | Weblog
週刊現代(2.27日号)に、鳩山邦夫が兄・由紀夫首相を語る特集記事が掲載されている。
邦夫は「金権政治、派閥政治、密室政治こそが小沢一郎の正体。それを放逐するのが、オレの使命だ」と、小沢のことを死ぬほど嫌っていた兄・由紀夫。総理にしてもらう代わりに、小沢に魂を売り渡した兄はもはや空っぽ、使い物になりませんと、『国民のみなさん、兄はもうダメです』とのタイトルで述べている。
相変わらずの兄弟間の放言バトルであるが、果たして一般国民の目にどう映っているものか。
この中で興味を引く会話が紹介されている。
3年ほど前の(鳩山)家族で会食時のやり取りとして、母安子が「由紀夫さん、あなたは小沢さんが嫌いなのだから、一緒の党にいるのをやめて飛び出したら」と投げかけ、「それも考えているんだよな」と由紀夫は答えたと言う。
(3年前とすれば2007.頃となるが)判明していることだけでも、2002.7から二人(姉和子にも)には、継続して月々1500万円の資金贈与がなされている。
母子三人揃っての政治活動の話題がでれば、資金の話は連動してなされるものではないのか?(飛び出せば、更なる資金が要るようになる。「心配いらないのよ。資金はお母さんが用意してあげるから・・・」)。
さらに、2.12衆院予算委員会での与謝野元財務相質問の中で、2年ほど前の(母安子と邦夫の)電話で「由紀夫さんは子分を養うカネが必要だと(しょっちゅう)言ってくる。あなた(邦夫)は子分が居ないから必要ないわけね。」との会話を披露した。
が、2007.5から邦夫には(1500万から)増額された月々2500万円の資金提供がなされている。
普通に推論すれば、「それじゃ、オレももっと必要だから(月2500万円に)増額してくれよ。」との結果とも取れる。
これらのことから、由紀夫は月1500万円の定額贈与のほかに、不定期(盆・暮のグループ議員手当など)で、さらなる資金提供を受けていたのではないのか?。
邦夫の収支報告書から窺えるのは、(石橋・鳩山両家の資金管理会社)六幸商会からの受領役とされる武田紀念男(邦夫の元政策秘書で「ゼフィルス(蝶の種名)」社長・鳩山ビル9F)の会社と邦夫個人からの借入金として処理されている(返済しないで借入金が膨れるだけの報告処理)。
このことが邦夫が声高に答えている「兄は虚偽記載をしているが、自分は規正法違反などしていない。資金提供もまったく知らなかった。」と、由紀夫との違いを語るアリバイになっている。国民常識から見れば、法律違反をどうすり抜けたかの(脱法の)違いはあっても、知らぬ存ぜぬなど理解できる内容ではない。
子鳩手当問題の発端は、由紀夫が小沢一郎の西松建設事件での引責辞任で民主党代表に就任(09.5.16)したことから、メディアが由紀夫の政治資金報告書を洗っていたなかで判明(6.16)したもので、代表就任(首相の可能性)が無ければ、そのままスルーして脱税時効になっていたものである。
小沢幹事長の資金疑惑問題も、西松建設を解雇された社員の内部告発から東京地検が捜査・事件となったもので、言われる検察の小沢摘発が最初にありきなどではなく、捜査経緯上の派生案件として(偶然に発見され)出てきたものである。
いずれにしても、カネで買える為政者の地位が、いまだにこの日本に現存していることに、深い危惧を持つものである。
現代史有数のエスタブリッシュメントの鳩山家が育んだ、呆れた『口先兄弟』の金権政界劇場に、タダタダ言葉も出てこない。
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保守性向が希薄な谷垣執行部では、自民党支持率は上がらない。

2010-02-21 16:38:33 | Weblog
「民主党のカネ疑惑」、小沢集権・独裁政治に対する国民の批判で民主党支持率は低落傾向にあるが、自民党の支持率上昇には繋がって来ない。保守性向が希薄な谷垣執行部では、民主党と対峙する政策課題で、直ぐにリアクション反応できないところに支持率が上がらない問題があるように思われる。谷垣総裁が定期党大会の挨拶や党のホームページでも触れている「大らかな保守」なる形容表現が、いかにも谷垣のリベラルさを現わしている。1986.11.17に日本共産党が、神奈川県警公安による緒方国際局長宅盗聴事件を公表、神奈川県警本部長と警察庁警備局長の辞任まで発展したいわゆる共産党幹部盗聴事件があった。盗聴は前年(1985)5月の共産党中央常任委員会で「国家機密法対策委員会」を設置、自民党提出の議員立法の国家機密法(スパイ防止法)潰しに動いたことから、公安は中国共産党中央連絡部との接触状況収集として盗聴活動に着手したとされている。この1985.は中曽根首相の靖国神社初の公式参拝の年でもあり、(中共工作紙の)朝日新聞による反対キャンペーン報道が「スパイ防止法・靖国参拝」両面から行われ、野党・労組団体あげての連動した反対運動が展開されて、スパイ防止法は廃案、靖国参拝は翌86年の参拝が見送られることになり、以降、首相の公開参拝は自粛された状況がつくられてしまった。スパイ防止法は翌1986.11にも再提出されるが、自民党内の日弁連に関係する議員の反対で頓挫してしまう。このときの反対派主要議員のひとりが谷垣禎一であった。さように谷垣の保守性向の希薄さを現わしているエピソードである。いまの日本はスパイ天国、他国工作員の跳梁跋扈を許容する異常な国となっている。谷垣総裁が過去の不明を改めて国家の安全保障問題に真剣に取り組む姿勢を発揮することが、結果として自民党支持率の上昇に繋がるものと考える。併せて執行部には、日本人としての明確な国家観・歴史観を持つ議員を登用して、「大らかな」の部類では、保守政党には相応しくない人選だろう。歴史観欠如(サヨク史観)のトロトロオタクを抱えているようでは、自民党は奈落の底に益々沈んでいってしまう。
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参院選山形選挙区の候補者公募、結果は良かったが公募広報に問題あり!

2010-02-21 13:44:04 | Weblog
2.20、山形方式と謳った参院選山形選挙区の自民党県連による新人公募候補者選定(準決勝戦)で、東京財団研究員の大沼瑞穂を選出した。
この結果は良かった思っているが、山形県連が公募広報にどれだけの方法を取ったものかを考えれば、単に県連ホームページのみに掲載しただけである。
ブログ子は自民党本部のメールマガジンに登録しているので、毎週、党活動に関する情報が自動的に送られてくる。
その中には全国都道府県連での候補者公募なども掲載されており、公募県連にリンクされるようになっている。
隣県の宮城県連なども当然ながら掲載されており、全国からアクセスされて20数名の応募があったわけだが、山形県連はこのような基本措置を取っていなかったようだ。
気になって後に確認してみたが、やはりリンク掲載を行っていない。
(最初からアリバイ作りだけの気の引けた公募?)店舗の開業であっても「開店したから、気がついた方はどうぞ」程度のPR不在の姿勢では、千客万来を期待する有為な人材を求める公募広報にはまったくなっていない。
このような無策(?意図したのか)での応募状況に危機感を抱いた加藤紘一会長が、締め切り終盤に「(応募を勧める)個別の情報提供をした」事態となったものであろう。
これが公正な公募選定にあらぬ疑惑をもたらしてしまった。
公募実施を決定した時点から、広汎な広報手段を検討実施し、党員筋には自薦・他薦での応募督励を公開上で発することがなにより必要だった。
県連執行部の広報不策が問われるものだ。
ともあれ、大沼瑞穂嬢が現職岸宏一議員への新人挑戦権を得たことは結果オーライではあるのだが。
ブログ子は過去に大沼保昭教授が帰形した折(年3回ぐらい)に開いていた「大沼教授の会」に参加していたことがある。
応募報道で大沼瑞穂嬢が大沼教授の娘と知り、期待と不安を併せ持った。
教授が関係していた「(1995)アジア女性基金事業」において、国家観・歴史観の差異があり、自民党の保守政策上でも距離のある問題と考えていたので、その思考確認をぜひともしたかった。
2.14山形市での「語る会」で質問の機会を得たので質してみた。
瑞穂嬢の答弁は、「父とは議論し合う。(おまえは)右翼かと言われることも。(わたしは)父より母親似かなと。「武士道」が好きだ。」などだった。
これで自民党の公募に応じた保守性の理念を確認できたことで懸念が払拭され、31歳の彼女に期待するものが湧いてきた。
山形の瑞穂は福島(瑞穂)とは違ってマトモな純粋日本人であった。
由緒ある寿虎屋酒造(山形市)の親戚筋、大沼保吉第10代山形市長の曾孫になる小柄な体躯の挑戦者に『マメトラ(豆虎)』の愛称を送りたい。
小型でも馬力ある「マメトラ」で瑞穂の国を耕し、日本国に大きな果実が収穫できることを期待してやまない。ガンバレ、出羽のミズホ!。
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