山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

小沢一郎の裏資金疑惑を捜索

2010-02-10 18:14:11 | Weblog
小沢一郎の裏資金疑惑を政治資金報告書から捜索してみる。
小沢が年4回の政治資金パーティー「小沢一郎政経フォーラム」を開催する政治団体として、「小沢一郎政経研究会」なるものがある。
平成7.1、小沢が深く関与した政治改革関連3法が施行、企業献金が政治家個人が代表の資金管理団体に限定されてまもなくの、4.25に資金パーティーの第一回フォーラム(全日空ホテル)が開催され、昨年末まで全57回を数える。
提出された収支報告書から見られることは、各回とも2~4000万円の収入(3~400人)の範囲内が大半である。
このたびの裏献金疑惑報道によれば、小沢側は否定しているが、事情聴取されたゼネコンは「天の声(小沢事務所の了承)」による公共事業受注の見返りに、年2000万円分・数年間のパーティー券購入を要求されたことなど、千万円分単位のパーティー券購入に応じた複数の証言がある。
が、これらの購入事情は総額からも収支報告書上からは見えてこない。
そこで推察できることは、(小沢の秘書との)営業交渉で取り決めた現金回収の大口パーティー券分は報告書記載していないのではと考えられる。
(百枚単位などの)まとめて購入要求された業者が、パーティー券と領収書を枚数分授受して、ネズミ講式に下請け、孫請け、その他協力業者に小分けして割り振り、現金で回収して小沢側に(現金で)持ち込めば、足跡は残らず受注大手ゼネコンの名もでてこない。
(事件化して)万が一の時は、「幾ばくかのパーティー券を購入した」と言い逃れられる。
事前に約束の折合いが付いていれば、100%回収分として発券の無駄も無くなる。
口座に振込入金跡が残る分だけ報告書に記載して現金回収分を裏処理したのではないかと疑ってみたい。
それは小沢一郎の複数の政治団体報告書を見ると、西松事件で発覚した「新政治問題研究会」「未来産業研究会」の2団体記載が、所在住所が同じであるためにすぐ目につくのである。
むしろその他の記載団体が容易に推察できる名称であるので、この2団体がどういう政治団体なのかと調べたくなるほどの印象でさえある。
つまり、西松建設は政治団体をつくる手法で、小沢側の献金要求に応じたもので、他の有力ゼネコン業者はどうしたものか?。と考えると、前記の大量パーティー券購入方式で処理していたのではと推測される。
フォーラム関係の印刷業者が横尾印刷(平河町)に限られているから、パーティー券の印刷ロット、振込用紙、領収書など項目ごとの数量調査をすれば、小沢の裏資金獲得が見えてくるように思える。
特捜よりも国税庁が入れば小沢一郎の政治資金疑惑は解明できるのではないか。
なお、一部ネットでフォーラムの講師料が50万円でテレビコメンテーター、評論家などが行っている旨流れているが、報告書による正確さをお知らせすると、身内のような方もいるので、10~120万円の講師料である(多くは50万円程度)。
ただ追記したいのは、報告書上では講師謝礼とされており、領収書を取れなかった項目として記載されている。
税務署に申告してなければ総丸取りとなるわけで、美味しい鼻薬と思われても仕方ないだろう。
目につくところで、寺島実郎・山口二郎・倉田真由美・高野孟・勝谷誠彦・室井佑月・二木啓孝・福岡政行・大谷昭弘・・・など、メディアでの発言内容から、なんとなく小沢シンパの柔らかさを感じてしまう。
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「礼を失する」、加藤紘一の人間性

2010-02-10 12:26:27 | Weblog
2000.11.21、加藤紘一が野党提出の森内閣不信任決議案に同調する動きを見せた、いわゆる「加藤の乱」があった。
結果は同士多数の賛同を得られないままの少数政局はもろくも潰えて、加藤・宏池会は分裂、加藤自身の政治家人生にも回復できない傷跡を残した。
この加藤政局を決した大きな要因に、宮沢喜一前会長の了承を得られなかったうえでの拙速行動とされている。
ブログ子はしばらく後、加藤の近接人に「なぜ、宮沢(前会長)の了承を得られなかったのか。了承ないままに行動したのか。」と問うて見た。
帰ってきた言葉は「(加藤は)礼を失するからだ。」だった。
目配り、気配りなどの根回しは政治の世界では特に必要とされる。 チョッとしたボタンの掛け違いで、成るものも成らなくなる。
このたびの参議院選の県区候補者選考においても、加藤の発言と行動には同様のものを感じ取ってしまう。
現職の岸宏一参院議員に県連会長として二人だけで対面しながら、後進に道をとか自民党再生のための戦略論など、胸襟を開いた政治家同士の本音の意見交換をすべきことが前提であったろう。
5年前の県知事候補者問題でも、手札を持ちしっかりと腰を据えて根回し、戦術をもって取り組んでいたものではない。
最後には時間的余裕も無くして「(非高橋が先行した)この際、誰でも良いからいないものか」の追い込まれたなかでの(自主投票での)斎藤擁立、見切り発車のような選挙戦事情であったのが呆れた真相である。
このことが、県政界全般にいまでも尾を引いている。
政局には果敢に行動すべきことは多いが、併せて状況変化に対処した戦略戦術を持たねばならない。
勉学優等生の加藤でも「礼を失する」人間性では、魑魅魍魎の人間模様に彩られる政局で、またも繰り返される拙劣な「失礼」言行に見えてしまう。
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