稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

続・全員無事脱出

2024年01月05日 | 日々
 羽田の航空機からの脱出について詳しいことがわかってきた。

 衝突してから旅客機を停止させたとき、
機長らのいるコックピットでは火災発生に気づいていなかったという。

 インターホーンは衝突事故で故障しており、
客室乗務員からのコックピットへの連絡は通じなかったようだ。

 が、機長が客室に行ったとき、
すでに2か所で緊急脱出が始まっていたという。

 脱出するうえでの安全な扉の選択を含め、これらは機長の指示でなく、
客室乗務員ら自身の判断と行動によるものだったそうだ。

 ぼくはここのところがスゴいと感心するのだ。

     

 組織というもの、非常時にはよく指示待ちにおちいりやすい。

 訓練でも、「誰が誰に」指示という型どおりの「筋書き」に沿ったものになりがちなのだ。

 この方法では、実際の事故で、
頂点にいる者が不在あるいは指示なしとなれば組織は動かない。

 日航の堤常務執行役員は記者会見で
「乗務員が危険なドアを開けることなく脱出させたことが大きい。
 過去の教訓も生かし、ケーススタディを重ねた成果が出た」(産経)と述べたそうだ。

 そうだとすれば、考えさせる教育や訓練が
思考・判断能力を持った客室乗務員らを育てたことになる。

 今回の最大の教訓となるだろう。
 
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