稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

笙の川水系からのしらせ

2012年06月27日 | トラウト
 釣友 イッセイさんからの便りが届いた。

 ぼくも昨年通った福井の笙の川水系。

 6月に入って、トラウトが高活性になったとのこと。

 雨のなか、アマゴ、イワナが22匹も釣れたというからうらやましい。



 イッセイさんのこと、得意のジョイント・ミノーで追わせているのだろうか?

 南紀は雨が降り続き、ぼくの古座川調査は中断というところ。
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夢想した岸壁の家

2012年06月25日 | 日々
 夕方6時には墓地に向かう。
 灯明をあげる。
 が、この季節、6時は明るい。
 遠くからだと、灯篭の火もわかりにくい。

 明るいので時知らず
 子どもの頃、初夏、竹馬の友 岩公とよく釣りに行った。
 ある日、夕方になって、岩公のお父さんがぼくらを探しに来た。
「お前ら何しやんな。早よう帰れ!」と。
 明るいので気づかなかったが、時刻はもう7時頃。
 ふだんなら5時には帰宅しているはず。



 家に帰ると、ぼくの父はカンカン。
「何時やと思うたあるんな!・・・もう釣りには行くなッ!」と。
「エーッ、そんなァ。明るうて何時かわからなんだんや」などの言い訳をさせる父ではない。
 下を向いてただただ沈黙するのみ。



 再び釣りに
 その禁がとけたのは1週間後だったか。
 さっそく釣りに行ったのはいうまでもない。

 出がけに母がひきだしの奥から取り出し、ぼくに渡したのは腕時計。
 母の女学校時代の年代モノ。
「これを持って行かんし、遅うなったらあかんで」とネジを巻いてくれた。

 これなら安心!とぼくは腕に巻いた。
 
 釣り場では何度も時計をながめた。
 そして気づいた。
『(さっきから針がずっと同じところに・・・)』
 急いで帰ったことはもちろん。



 広がる夢想
 このころ、ぼくは自分の夢想を紙によく描いたことがある。

 海沿いの岸壁に立つ家。
 裏の窓は海に面している。
 ここなら「ごはんやで」と言われるまで釣りができる。
 イヤ、夜でも釣りができるではないか、と。

 そんな父、母とのやりとりや夢想の我が家。

 遠い昔のことになってしまった。
 
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久々のアジング 串本

2012年06月22日 | 
 久しぶりのアジ。

 海面下に小さいのがいっぱいいる。

 1投目から活発なあたり。
 が、相手が小さいからか、なかなかのらない。

 そのたびにズレたワームをさしなおし。

 10cmかそれ以下のサイズ。


 1匹だけ17cm。
 これは外海へ出遅れたのか?

 釣友テラさんが言っていた。
「アジの活発さは群れの密度の高さで決まるんですよ」と。
 今の状況はそういうことか。
 確か、濁りも好影響だと教えてくれた。
 今夜の海は昨日の風雨でか、やや濁っている。

 今夜はアジ12匹、ムツ2匹、サバ1匹。
 ベテランには遠く及ばないが、ぼくとしては上々。
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海辺は楽し 串本のカンパチング

2012年06月20日 | 
 いやあ、昨日は久しぶりに串本の台風を満喫。

 で、今日も夕暮れ、カンパチングへ。

 先日は4匹釣ったところでスレてしまった。
 また、ミノーでは警戒されてしまった。

 今日は小型ミノー(3cm)を準備。

 さっそく元気なシオッコの群れが団体で。
 水面のミノーのまわり、にわかに波立つ。
 ヒット!
 銀色の魚体がヒラを打ってななめに走る。

 18cm。
 やはりミノーは小型のほうがいいようだ。


 (緑色のミノーをくわえて暴れる。写真がとれない。)

 5匹釣ったところで、もうスレるか?
 と思ったが、なかなか勢いはやまない。
 
 うっかり、ミノーを喪失。
 ワームに取り替えて続ける。

 17から20cmのサイズが平均。
 が、27センチというのがヒット!
 これはさすがにデカい。7月サイズだ。

 スレ始めたところで、バーチカル・ジギング風にワームをアクション。
 すると足元近くまで追ってきた群れが上に下に。
 そうしてくわえこむ。
 
 彼らはそういう動きに弱いのだろうか。
 ならば、バーチカル・ジギングというのは理にかなっているのかもしれない。



 それにしても、この「眉」。
 エエ面構え。

海辺は楽しいなあ。
やめられん。

 本日 シオッコ 22匹(17~27cm)
 
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串本 6月のメッキ?

2012年06月18日 | 
 夕方、港へ。

 アジング仕掛けで水面をゆらゆら。
 茶色い影がワームをひったくる。



 カマス君、12cm。
 例年のことながら、今、港内ではこれがいっぱい。
 
 続いて、にわかに10匹くらいの群れ。
 ワームはたちまち取り囲まれ、水中に!

 そうしてプツン。

 『(今のはメッキではないか!まだ6月なのに成長が早い)』

 急いで2ポンドタックルから4ポンドタックルに交換。
(と言っても、家まで急いでそのタックルを取りに帰ったのだが。)

 ミノーをキャスト。
 20匹くらいの群れが束になってミノーを取り巻く。
 が、食わない。警戒しているようだ。

 ワームに代えて、トゥイッチング。
 すぐヒット。

 ヒラを打つ姿。一年ぶりのなつかしさ。

 が、上げてみるとチト違う。


 やや長細い。
 シマアジ?
 いや、カンパチの子ではないか! 


 同じアジの仲間。
 ルアーの前後左右を目まぐるしく泳ぎ回るのはメッキにそっくり。

 海辺はエエなあ。

 本日 シオッコ 4匹(17~21cm)
     カマス  2匹(12~14cm)

 
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 梅雨の晴れ間に

2012年06月17日 | トラウト
 雨かと思っていたら晴れ。

 古座川、前回の谷、さらに奥へ。
 
 道はぬかるんでいるが、陽はさしている。



 増水を心配したが、さほどでもない。

 最初に出たのはこんなところ。



 水が勢いよく流れ込むやや深み。
 この谷、こうしたやや深さのあるポイントの反応がよい。



 さらに進む。
 
 前回まで反応がなかった瀬。



 この谷、瀬で出たのは初めて。



 どんどん奥へ。
 が、渓谷のスケールはだんだん小さくなるとともに、反応するアマゴも小さくなり、バラシの連続。
 
 最後には、砕石が川底を埋めるようなところになった。
 これ以上はルアーでは無理と断念。

 この谷、魚影は薄いか?
 季節やいろいろな状況によってはもっと活性が高くなるかもしれない。

 この日でもって、この谷の調査は終了。
 とてもいい渓谷ながら、本流とは堰堤で分断されているのが残念。

 本日 水温20℃
    あまご 3匹(17~18cm)
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古座川 これって天然アマゴ?

2012年06月15日 | トラウト
 一昨日初めて入ったところ。

 ここはアマゴの姿なし、と判断。

 が、帰宅してから何やら気になっていた。
 その支流、まだまだ奥に続いている。
 ホンマにいないと断言できるか?と。

 で、再び継続調査。

 一昨日断念した地点から入る。

 しばらくさかのぼったところでギュインッとルアーを追って消えた魚影。
 『(ムム!、今のはカワムツの動きではない)』と俄然力が入る。

 そして岩と岩の間に水が勢いよく流れ込むポイント。

 ここで念願のヒット。

 やった。20cmちょうど。
 アマゴはいた。
 
 その後2匹目。
 川の流れがカーブしたえぐれ部分。


 18cm。


 結局、この日は4匹。

 魚影は濃くないながら、とにかくいる。
 
 アマゴが反応するのは超1級ポイントと思われる限られたところろだけ。
 魚影がうすい分、数少ないアマゴはいわば高級住宅を選びほうだいというところか。

 瀬での反応がないのは、ぼくのこれまでの夏アマゴ体験とは少し違うような気がする。

 また、この支流は中流域以下ではアマゴが生息していないようだ。

 古座川ではマイナーな場所だが、これって天然?
 だったらうれしい!

 本日 水温17℃
    あまご 4匹(18~20cm)
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こつぜんと・・・

2012年06月14日 | トラウト
 古座川のアマゴ。

 4月半ばに活発だった場所へ。


 ここはさびしいところ。
 しかし、軽トラックが1台。続いてまた1台。
 なんとアユ師たちだ。

 さて、その上流へ。


 
 ところが釣れない。
 追いすらない。カワムツだけは別として。

 この中流域、約2箇月を経て、アマゴたちはこつぜんと姿を消したようだ。

 どこへ行ったのか。
 この場所に流れ込む小さな支流にも入ってみた。


 が、ここでも追ってきたのはカワムツだけ。

 どうやらここも季節は変わってしまったようだ。

 調査は続く。
  
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再開 古座川アマゴ調査

2012年06月13日 | トラウト
 久々に渓流へ。

 4月に入った支流。
 そのおり、出会った漁協組合員から「去年の出水で全滅やと思う」と言われた場所。



 もっと上流なら・・・と足を伸ばす。
 が、釣れるのはカワムツばかり。
 中にはオレンジ色のペイントをかぶったような派手なのも。

 アマゴは全滅?
 なのに何故カワムツはサバイバルしているのか?と思いつつ敗北を認める。

 次いで初めての場所へ転じる。
 ここは放流なしのエリアながら、とてもいい渓相。
 水量もあり、川幅も手ごろ。



 が、ここもカワムツばかり。

 大昔にはアマゴがいたのだろう。
 それがなぜ消えてしまったのか?
 釣りきられ、その後放流されないから?
 アマゴの自生力はそんなものなのか。

 イヤア、久々の川歩き。
 疲れた。

 本日 水温17℃ カワムツ多数
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戒名考

2012年06月12日 | 日々
 先祖の位牌
 仏壇の前に並ぶ先祖の位牌。

 そこに記された戒名を見ても誰の位牌かわからない。
 裏を見て初めて名前(いわゆる「俗名」)がわかる。

 母の位牌はまだ白木のまま。



 四七日にはホンモノができあがるらしい。

 父が拒んだ戒名そのもの
 戒名については、亡き父のことを思い出す。
 寺の総代もつとめ、仏事には詳しかった父。
 その父は戒名についていろいろ調べた末、ぼくに言い残した。
「ワシには、意味のない戒名などは要らん。ワシの本名を位牌に記してくれ」と。

 8年前、父が他界した日、ぼくは母とともに寺に向かった。
 当時の住職がぼくらにこう尋ねた。
「戒名をつけたいが、父君はどんな方でしたか?」

 ぼくは戒名不要との父の遺志を住職に伝えた。
 住職は当惑した様子で
「??・・・それは・・・できませんよ・・・戒名というのは・・・」
「いえ、亡き父の遺志ですから」

 住職もゆずらない。
 押し問答が始まり、ぼくも次第に熱く。

 そこへかたわらにいた母が割って入り
「では戒名をいただけますか」

 熱くなっていたぼくは一気に拍子抜け。
『(腰くだけかヨ)』と。
 信心深いというか、迷信深い母には戒名がないことに耐えられなかったのかも知れない。

 こうして父の「仕方なし戒名」ができてしまった。

 いわゆる「俗名」こそ
 が、ぼくには父の思いがよくわかる。

 「俗名」といわれる生前の名。
 これこそ、それぞれの両親が願いを込めてつけ、また生前の家族、友人たちが親しく呼び、さらには没後にもしのぶ名ではないのか。

 位牌を見て誰にもわからぬ名。
 そんなものをこれ以上付け加えるなど何の必要があろうか。寺側にはそれなりの理屈があるのは承知しつつも。
 
 そんなゴタゴタを経た今、母の戒名はともかく、ぼく自身は早くから決めている。
 戒名も位牌も、そして僧侶も要らないと。
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