稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

北陸新幹線ルートの綱引きから

2016年10月28日 | 日々
「1900年代の話、『裏日本』といわれのない言い方・・・(そのたびに)怒りがこ
みあげて、いつか見ておれ・・・」と切りだしたのは、昨日の北陸新幹線延伸で
舞鶴ルートを推す決起集会での石破議員。

 そういえば、子どもの頃「表日本・裏日本」という言い方があった。
 なつかしくも、今はすっかり死語として使われなくなったけれど。

 それはともかく、この集会には島根を地盤とする細田議員も。

 いったい急に何が起こったのか?

 その意図は舞鶴を起点に、新幹線をさらに西に伸ばすという遠大な見通しにあるらしい。

     

 いやはや、政治家というもの、当たり前のことながら、その発想が実に政治的だと実
感する。

 が、鉄道をめぐる政治家たちの過去の歴史。
 ドロドロしたイメージはぬぐえない。

 その背景には、観光、建設、土木・・・さまざまな職業にたずさわる人々の思惑。
 それが地元自治体を動かし、さらには議員を動かすという構図なのか。

 寄ってたかって食い物にされるような公共の事業ならゴメンやね。
 庶民へのツケ回しだけはやめといてヨ。
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垣間見る校閲の世界 そのおもしろさ

2016年10月23日 | 日々
 10月5日
 ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」が始まった。

 新聞での事前紹介で、校閲の仕事の分野を土台・・・興味深いとあった。

 もともと、言葉それ自体はぼくの関心事。
 そんなことから、このドラマをみることに。

 主人公の新人 河野悦子が校閲部に配属されたところで示された例示。

「満天の星空」
「満天」も「星空」も空を表す言葉。
 したがって両者を並べた「満天の星空」は重複。
「満天の星」とすべき。

 なるほどなるほど、言われてみれば・・・。

 いや、このドラマはおもしろそうと続けて観ることにした。

     
      ( 校閲部の風景 )

 すでに第3話まで放映された。

 当初ぼくがイメージしていた誤字、脱字、誤植の訂正などの校閲作業。
 実際はそれにとどまらない。
 文章の流れ全体の矛盾点にまで作業の対象は及ぶ。

 校閲者の基本姿勢としては、感情移入せず冷静に等々。

 なるほど、この作業、かなりの知性と教養を要するものと実感する。
 とてもおもしろい。

     
    ( 刷り上がった本の表紙に重大な校閲ミスが発覚 )

 ただ、ドラマのドタバタ風の雰囲気。
 それに新入社員 河野悦子の上司、先輩への歯に衣着せぬ物言い・・・。 

 これって現実にはありえない。
 安物の芝居風の展開はいただけない。
 
 が、そこが人気だというならそれもやむなし。

     
   ( 配送直前 校閲ミス箇所に徹夜でシール張り )

 ともかく、ぼくらには縁のない校閲の世界、それを垣間見たいという思いでいっぱいだ。

 期待!
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再会 琵琶湖のデカネコ

2016年10月21日 | 日々

 ほぼ半年ぶりの本格的な腰痛。

 釣りは自重の禁欲的な日々。

 久々に琵琶湖 近江舞子をブラリ。

 突堤の上にあのデカネコ ゴロウマルがいるではないか。
 昨秋以来一年ぶり。

 そばに座り、「ゴロウマルッ」と呼ぶとニャーン。
 頭をなでるとゴロリと自分でひっくり返った。

     

 ウーン、やっぱりデカい。
 顔がメスのような細面でなく、横に広がっている。

     

 なでるとザラザラ。
 これはやはり飼いネコの毛並ではなさそう。

 若いバサーがやって来た。

「アッツ、こいつ、また居るッ」といまいましそうに言う。
 ネコの頭を軽くピシャリ。

「どうしたんです?」と尋ねると
「先週、ぼくの釣ったバスをくわえて、走ったんですよ。
 釣りバリがついたまま。」

「で、どうしたんですか?」
「仕方ないので、ラインを切りましたんや」
「エッ、するとハリは?
「こいつの腹の中やと思いますヨ」

 いや、ひどいものだ。

 ゴロウマルを見ると、もう寝ている。

     

 大丈夫かな。
 無理をしてでも釣りバリを外してやればよかったのに。

 しばらくバス釣りを眺めていたが、気がつくとゴロウマルはもういなくなっていた。
 やっぱりネコは礼節を欠く。
 
 
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日本の国技でモンゴル人力士が上位を占めていること

2016年10月18日 | 日々
 再び読売テレビ NNNドキュメント。

 今回は横綱白鵬の歴史的な記録と昨今の取り口への批判などがテーマ(10月10日放映)。

 確かにここしばらく日本出身の横綱がいない。

 稀勢の里や琴奨菊の綱取りは大きな話題になってきた。
 けれども黒星とともにあえなく消えていく。

 裏を返せばそこに日本出身力士への期待が渦巻いているということなのだろう。

 かつてぼくの知り合いが
「外国人力士は規制すべきやろ、これは日本の国技なんやから」
 と言っていたことを思いだした。
 
 が、ぼくには『それはどうかな』と疑問だった。
 開かれたものであっていいのではと。

 相撲はあまり見ないが、体が大きければ強いというわけではないのだから。

 この番組でモンゴルでの相撲ファンへのインタビューが入っていた。

     

 この人は次のように評していた。
「日本人はすごいと思う。
 外国人が国技で活躍し、ずっと優勝し続けても認めているのがすごい」と。

 これを聞いたとき、これ以上の賛辞はないと思った。
 そのとおり、スポーツでも国際主義を貫けばいいのだ。

 もっとも八百長、陰惨な弟子いじめで死なせるなど暗い内幕も気になる。
 外部からは見えない不合理なならわしなどがあふれているかのようにもみえる。

 国際主義を貫きつつ、もっと自由でのびのびしたスポーツであってほしいもの。

 いや、それとは別に、このドキュメント。
 深夜時間帯の放送というマイナー番組ながらおもしろい。
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吉永小百合を知らん?

2016年10月16日 | 日々
 今日は義母の入所するホームの祭り。

 例年同様、夫婦連れだって施設を訪れた。

 義母もすっかり足腰が弱くなった。
 車いすまでは要らないが、手を引いて支えなければ歩けない。

 先ずは職員によるハンド・ベル演奏。
 続いて昼食。

 午後からボランティアによる玉すだれ。
 これは毎年見ているので少々退屈。

 が、次に現れたのは皿回し。        

 ボランティアのおばさんが若い職員二人を指名してやらせる。
 これがうまくいかない。

     
       ( 舞台うしろで皿回しに挑戦する若い職員 )

 ぼくら観衆の目はボランティアの皿回しより職員のチャレンジに注目。
 不思議なもので、この二人の素人皿回し挑戦、座が大いに盛り上がった。

 そして偶然に皿が回ったときには大きな拍手。

 ぼくもやってみたくなった。
 あれはどこで売っているんだろう?などと。

 続いて全員で合唱。
 並木路子の「リンゴの唄」

     

 さらに「いつでも夢を」

 二十歳過ぎだろうか、司会の若い男性職員。
「この歌、誰が歌ったか知ってますか?」
 入所者から「吉永小百合ッ」
 
「そのとおりですね。・・・ぼくは知らんのですけど」

 これには「エーッ」

 いやはや、時代は遠くにきたもんだと・・・。 
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タイ プミポン国王の死から

2016年10月14日 | 日々
 13日、タイのプミポン国王が亡くなった。

 聞くところでは、国民から絶大な尊敬を受けてきたという。

 政治的には、政争の多いなか、調停者として混乱をよく治めてきたそうだ。

     

 ところで、聞いたところでは、昔からタイ旅行に行くときは国王に関する言動は要注意だそうだ。

 タイには最高で15年という「不敬罪」による禁固刑があるという。
 国民の国王への敬愛という面と厳しい罪刑というのは表裏をなしてきたのかもしれない。

 観光客にとっての「要注意」は、王政に対する自由な発言を封じる。
 だとすれば、これはタイ国民にも同じように、あるいはそれ以上に働くはずだ。

 プミポン国王の過去の業績はさておく。
 が、「主は民にある」という民主主義の原理に照らせばこれはおかしいのでは。

     
      ( 国王の足元にひれ伏して )

 王政、遠くは18世紀フランスの劇的崩壊、20世紀初頭のロシアも同じ。
 近いところでは2008年、ネパールでの王政廃止。

 欧州各国の王政もすでに「立憲」の冠をかぶっている。

 長い目でみれば王政はその残滓を保ちつつも確実に博物館に入りつつある。

 その意味で、歴史は「主は民にある」という原理を純化させる過程だともいえる。

 いや、日本とて例外ではなかろう。


 
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消えゆく唄をつなぎとめて

2016年10月12日 | 日々
 先日、テレビで歌手 松田美緒さんの活動が紹介された。

 NNNドキュメント
「ニッポンのうた 歌う旅人 松田美緒とたどる日本の記憶」

 ぼくには初めて知る人ながら、民謡や伝承曲などを集めて歌っている人らしい。

      

 この番組でも
長崎市伊王島に伝わる「こびとの歌」
 徳島 祖谷の「木びきの唄」
秋田のマタギや山に生きる人々の「山子歌」などが紹介された。

 なかでも印象的だったのは九州に伝わる「西浦(にしのうら)の子守唄」。

『ねんねしなされ おやすみなされ
 いつがあなたの寝入りやら ヨイヨー

 雨の降る日の 子守は難儀
 よその軒端に 立ちそろう ヨイヨー

 雨の降る日と 日の暮れがたは
 家(うち)の恋しさ 帰りたさ ヨイヨー』

     

 子守唄とはいえ、母親が子どもを寝かせる唄ではない。
 これは昔たくさんいた 守り子の唄なのだ。

 そうだとすれば、この唄は「竹田の子守歌」や「五木の子守歌」そして「赤とんぼ」に通じる。
 その意味で、当時の人々の暮らしぶりを伝える貴重な唄だ。

 「発掘」したのは在野の廣瀬正栄さん(故人)。

     

 氏は「消えていくのは惜しい」と方々を歩いて10年がかりで集めたそうだ。

 それを松田美緒さんが改めて「発掘」したわけだ。
 
 もっとも、伝承曲などはそのままの形ではなかなかなじみにくい。
 いわば磨きをかけ、「洗練」される必要があるといえる。

 松田さんの「山子歌」。
 哀感を漂わせつつも、深い山々にしみわたるような美しさがある。

     

 松田さんは発掘した唄をそのように仕上げている。

 とてもすばらしい。
 
 松田さんに声援を送りたい。
 廣瀬さんの言われたように「消えていくのは惜しい」。
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南紀のビジネスホテル

2016年10月08日 | 日々
 今回の帰省はビジネスホテルとした。

 理由はやっぱり値段。
 
 しかし、ネット予約のシステムなし。
 
 飛び込みでも部屋はあるだろう。
 と思ったが、午前中、念のため電話。

 ところがコールすれども誰も出ない。
 番号を間違えたか?と思ったが、いや間違いないと確認。

 昼過ぎ、再度電話。
 かなりのコールのうえやっとつながった。

「今夜二人、ツインで開いていますか?」
 普通なら「少々お待ちください」となるところ
「ハイ、空いてございます」と二つ返事。
『ウーン、かなりのゆとり?』

 さて、夕刻到着。

 玄関から入ったがフロントはガラーン。

 「ごめんくださあい」
 「ハイハイ」
 と奥からおじいさん風の男性。

 ネクタイ姿を予想していたがバリバリの普段着。

 チェックイン。
 朝食は予約制で500円増しとのこと。

 それは助かると予約。

 奥様か?
 フロント奥から顔を出し、これも普段着で「いらっしゃいませ」。

 夜、ぶらぶらと港を散歩。

 ホテルに戻り、外から見上げると、部屋の明かりがついているのは2室。

     

 正面から見上げるとこちらは1室。

     

 宿泊者は少なそうだが、大丈夫かいな?

 が、ホテルは新しくないものの、清潔で気持ちがいい。
 (もっとも客室内の冷蔵庫、先客か?魚のにおいが充満!これにはまいった。)
 
 朝、ゆっくりめの朝食。

 フロントのおじいさんではなく、中年男性が用意してくれる。
 これもティーシャツ風の普段着。
 家族経営なのかな。
「コーヒーはむこうにありますのでどうぞ」

     

 500円でこの朝食はすごい、しかもコーヒーまで!と感涙。

 なかなかいい。
 ただ、ネット予約システムがないと、今の時代むずかしいのでは?
 などと案じながらホテルを後にした次第。
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串本港のアジング 10月

2016年10月07日 | 
 所用で3カ月ぶりに郷里串本へ。

 今回は多忙でかつ1泊だけのため、釣り道具は持参せず。
 いや、それ以上に「どっちみち釣れんやろ」との思いで。

 さて、夜の串本港を徘徊。
 二日後に迫った秋祭りの笛、港にまで流れてくるその音色がなつかしい。

     

 釣り仲間、今夜はいない。
 と思ったらキャンピングカー内の食事で盛り上がり。

 尋ねると「今夜はサビキしか釣れん」とのこと。
 それでしばし「休憩」のもよう。

 それでも最近、いい日には30匹くらい釣れるときもあるとか。
 
 山名さんのサビキにアジがかかった。
 見ると15cmを少し越えたようなアジ。
「アジはまだ小っさいんや。寒うならんとなあ・・・」と言う。

 が、若狭の豆アジを見慣れたぼくには大きく見える。

 桟橋に転じる。

     

 驚いたことに、桟橋先端の外灯が消えている。
 釣り人に尋ねると
「(釣り人が)ゴミだらけにするんで消したそうやで」とのこと。

 ここは港内でも一級の場所。
 なかなか割り込めないところだったが、残念だ。

 白浜町から来たという釣り師。
「今夜はまったく食わんよ。
 10日ほど前はよう釣れたんやけどなあ」

 日によってムラが大きいようだ。

 手ごたえのあるアジを釣りたい!
 それにメッキも。

 晩秋にはダメ元でいどみたいもの。
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10月の海へ

2016年10月03日 | 
 渓流が終わり脱力感。

 豆アジングでも・・・と若狭へ。

 まだ明るいうちに海に到着。
 ダメモトでワームを泳がせていると

     

 チャリコ!
 これはぼくには珍しい。

 次いでこれは何?

     

 夕まずめ。

     

 突堤先端で深くワームを落とし込む。
 海藻にさわっている感じ。

 海藻の切れ端がひっかかったか?
 と思って上げてきたら

          
 
 これはマハタの子?

 ワームより小さい。
 思わず笑ってしまった。

 すっかり暗くなった。
 ところが今夜はどうしたことか、アジがいない。

 やむなく場所移動。

 次のところはイカ釣り師がいっぱい。
 ここもアジはいない。

 次の場所でやっとアジ君。

     

 あたりは続かず、ワームを深く入れる。

 明確なあたり!
 上がってきたのはカマス。

     

 ワームをひと飲み。
 上げたところで釣り糸はプッツン。

 豆アジは不発ながら、珍客に楽しませてもらった日。

 本日 アジ   2匹(12~13cm)
    マハタ? 1匹(6cm)
    カマス  1匹(27cm)
    不明   1匹(15cm)
    タイ   1匹(14cm)
  
 
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