稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

くつがえされた「常識」

2019年01月29日 | 日々
 福井県警が昨年9月、僧衣を着て運転していた坊さんに反則切符を切った案件。
 
 僧衣では両足が動かしにくく、袖がレバーやハンドルにひっかかるなど、
運転には危険というのがその理由だ。

 この件をめぐっては各地の坊さんから僧衣でも縄跳びやジャグリングなどができ、
運転には支障がないとアピールされ、報道でも大きく取り上げられた。

 実際、検証してみるとそんな心配はあたらないことがわかった。

 今月26日、同県警が「証拠が十分に確保できず違反事実が確認できなかった」
として坊さん宅を訪れ、送致しない旨伝えたという。

 これは明らかに思い込みからきていたのだろう。

 そんな「常識」がひとつくつがえされた形だ。

 が、考えてみればぼくらのまわりには
そんな誤った常識がいくつもあるのかもしれない。

 反則切符に抵抗した坊さんのがんばり、
それに連帯した各地の坊さんの声が実ったことを考えるととても意味深い。
   
     
        ( なわとびと坊さん )

 ただ、ぼくは「警察はゆずらないのでは・・・」と想像していた。

 警察、検察、裁判所・・・官公庁というものは体面を重んじるからか、
一度下した断はなかなか変えないのだ。

 今回は意外にあっさり。

 県警が押し通すには理なしと判断したのか。

 それはそれで潔く、また賢明だと拍手を送りたい。 
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映画「フィラデルフィア」から

2019年01月27日 | 日々
 高校時代の友から久しぶりにメール。

 BSで「フィラデルフィア」(1993年)があるからみよというもの。

 初めてみる映画だが、ストーリーはおおむね次のようなもの。

 弁護士事務所で働くベケットは有能な若手弁護士。
 ただ、自分が同性愛者でエイズに感染していることを隠している。

 ある日、ベケットの病変に気付いた事務所側が
弁護士としての彼の能力が低いという理由で解雇。

 ベケットはその不当性をめぐって訴えを起こし、死ぬ間際に勝訴するというもの。

     
   
 ただ、ぼくにはこの映画の訴求点がよくわからない。

 エイズや同性愛に対する偏見、差別を問題にしているのか。

 確かにエイズに対する一般的な誤解を解こうとする場面はあるが、
あまりにも単調でリアリティは薄い。

 あるいは、それともエイズや同性愛を素材にした裁判劇なのか?
 そうだとすればこれもあまりに淡々と進みすぎるのでは・・・。

 そういったわかりにくさについては日本映画「あん」を思い起こさせる。 
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ガシラをねらったが

2019年01月23日 | 
 雨上がりの若狭、今夜は満月。

    

 さて、先日釣り糸を切られたガシラに再挑戦。

 今度は太い糸で万全!

 と思ったが、好ポイントに大型漁船が接岸。

 まわりをせめたが何の反応もなく、あきらめ。

 一方、もう姿を消したかと思っていたアジ君が1匹。

    

 やむなく場所を移動。

 ミニメバルたちがやってきた。

 いわゆる「リフト&フォール」だが、今夜はフォールをかなり長めに。

 このときに伝わってくるかすかな魚信とそれへの合わせ。

 魚は小さくとも、この感触と瞬間がたまらない。

    

 ガシラはまた出直そう。

 本日 ア ジ 1匹(13cm)
     メバル 5匹(ミニ~16cm)
 
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若狭にて雨宿りしなふがら

2019年01月19日 | 
 若狭に向かったが途中から雨。

 天気予報では曇りだと思ったんだが・・・。

 現地に着くとザアザアで 車の中で待機。

 小やみになったところで第一投。

 反応はないが、18時30分過ぎ、かすかにライズの音。

 数も勢いも弱いけどライズに違いない。

 ほどなくして1匹。



 が、3匹釣ったあとは続かない。

 場所を変え別のポイントへ。

 先行者がカッパを着て一人がんばっている。

 話しかけると
「豆イカを釣っていますがアタリなしです」と言う。

 そんなイカがいたのか?
 手のひらサイズの小さなイカだそうだ。

 ここでも最初の1匹。



 かなり深いところだ。

 またまた雨で雨宿り。
 何度も繰り返したが、ここで納竿。

 帰りの峠越えは雪となった。

 いよいよ今季のアジも終わりかな。

 本日 アジ 6匹(13~19cm)
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垣間見せる とりあえず自身は圏外

2019年01月16日 | 日々
 15日、東京五輪承招致をめぐる贈収賄疑惑問題で竹田恒和会長が会見。

 「適正なコンサルタント料」
 「違法性なし」

 質疑応答なしの読み上げだけ。
 これを除けば会見は予想どおりのものだった。

     
       ( MBS「報道ステーション」から )
 
 ただ、ぼくにはひとつ気がかりな内容があった。

「契約に関する稟議書に最後に押印したのは自分」だが
「(自分は)BT社との契約に関し、
 いかなる意思決定プロセスにも関与していない」というもの。

 他の関係者は知らないが、とりあえず自分は(圏外)・・・という思い?

 けれども、会長というもの、組織を統括する立場ではないのか。 
 何のための「最後の押印者」なのだ。

 今後のフランス当局とのやり取りのなかで、
もしも氏がそんなふうに対応するなら人格まで問われることになるだろう

 一方、政府からは
「イメージが悪い・・・残念」とのコメント。

 発言者は?というとあの桜田五輪担当大臣。

     
          ( 同 上 )

 またあのおじさんかヨ。

 まさか参考人などとしてフランスに出向きはすまいが・・・。

 ともかくこの件、同じ日本人として心中おだやかではありえない。
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今夜もアジは姿を見せず

2019年01月12日 | 
 アジはまだ終わっていないはずと寒風のなか若狭へ。

 しかしいつもの釣場、暗くなってもシーンとしている。

 ふと、うしろに何か気配!

 と思ったら一年ぶりのクロが座り込んでいる。

 アジがほしそう。

     

 この寒いなか、よくコンクリートの上に座り込むよ。

 「クロッ」と一声かけると重い腰を上げてゴロゴロすり寄ってきた。

 が、ねばりも空しく場所を移動することに。
 後から来た釣り人も「ここで釣れんと厳しいっすねえ」

 次の場所では三人組、ここでも釣れてない。

「車上荒らしに気をつけてくださいよ」と言う。

 最近、車を開けられ、被害にあったらしい。

 さらに次の場所でやっと手ごたえ。
 これは大きいアジか?と思ったが上がってきたのはメバル。 

     

 このあたりではメバルを釣ったことがなかっただけにうれしい。

 続いてまたまた。

     

 あたりが止まったところでジグ・ヘッドを重くして底ねらい。

 竿先がグニュと下へ。

 軽く合わせるとこれは重い。
 が、これは切れるのでは?と不安になったとたんにプツリ。

 ガシラだったのかもしれない。
 釣り針がついたまま、ガシラ君には気の毒なことをしてしまった。

 小雨となり納竿。

 本日 メバル 3匹(12~16cm)
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最近の原付事情 50から125へ

2019年01月09日 | 日々
 我がスクーター、買ってから9年余り。

 バッテリーがついにヘタり始め、急いでなじみのバイク屋へ。

「神田さん、バッテリー、9年もようもちましたねえ。
 普通は4~5年しかもたんのに・・・」とのこと。

     

 作業中はいつものように雑談。

 ぼくの目には、最近市内で見かけるバイクは50ccが少なく、
125cc(ピンク・ナンバー)の割合が高くなったように映る。

 その印象をバイク屋に伝えると
「そのとおりです。
 最近各メーカーも125ccクラスに力を入れています。

 50ccは排気ガス規制でエンジンが割高になったんです。
 ヤマハなんかはエンジンの自社製造をやめてホンダから買うてますよ。

 それはともかく、排気ガス規制で50ccのパワーは落ちました。
 街の走行ではともかく、坂道の多い地域では苦しくなりましたわ。」

 ほう、そいういうことか。
 以前は50ccが街中にあふれ返っていたような気がするが。

 おもしろいのは免許の問題だ。
「今は普通免許をとったら50ccバイクにも乗れます。
 この制度を改正して、125ccまで乗れるようにする動きです。

 前から言われていますけど、なかなか実現しません。
 いつ改正されてもおかしくないんやけど。」

 ほう、それが実現すると、二輪免許をとりにいく人は激減かな。

 バイク事情もジワリと変わってきている。
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若狭の初アジング 2019

2019年01月05日 | 
 釣友 カツヲさんと再び若狭へ。

 冷え込むなか、さすが正月休みの延長で釣り人が多い。

 ところがいつものアジングポイント。
 定刻になってもライズがちっとも始まらない。

 あたりもさっぱり。

 みんな首をかしげる。

「12月下旬はイワシの子がいましたが、年末寒波で消えてしまいました。
 それ食っていたアジもやっぱり姿を消したようですね」
 とは隣の釣り人談。

 カツヲさんと転戦。

 滋賀からきたという若い釣り人が先着。

 ワームでガシラを釣ったというので見せてもらった。

     

 25cmほどか、ずんぐりしたアンコウのようなスタイル。

 重そう!
 こういうのを釣りたい!

 とカツヲさんとがんばったが、上がってくるのはミニガシラばかり。

     

 さらに転戦。

 ここはメバル。

     

 が、どれも小さいのばかり。

 というわけで、初釣りはアジの姿なく、惨敗。

 本日 メバル 4匹(11~13cm)
     ガシラ 4匹(12~13cm)
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久本さんから届いた最後の年賀状

2019年01月03日 | 日々
 昨年暮れ、いわゆる「終活年賀状」が話題になった。

 元日、そんな年賀状がぼくにもきた。

 「高齢となり・・・今年でもって・・・」と印刷されていた。

 久本さん(仮名)。
 現役時代、人付き合いの悪い人だったが、ぼくには親しみ深い先輩だった。

 が、このように書かれるともう出せなくなってしまう。
 そう思うと何か遠い世界の人になってしったようでとてもさびしい。

     

 一方、かつての上司で、気心の知れた先輩がおり、
ぼくはこの人とも長く年賀状を交換してきた。

 仕事上のやっかいな問題に協力し合って取り組んだ思い出は今も忘れがたい。
 
 ところがある年の正月過ぎ、その人から少し遅れて年賀状が届いた。

 「早々に賀状ありがとうございます・・・」とあった。

    ? ?

 従来のような交換ではなく、明らかに返信だった。

 これは「もう結構です」という遠回しの意思表示では・・・。

 ぼくはこの人とはおそらく一生年賀状をやりとりするはず
と思い込んでいただけにとても衝撃だった。

 その人との年賀状はその年で終わった。

 さびしいというより切り捨てられたようなわびしさ・・・。

 そう考えると、「終活年賀状」というスタイル。
 あいまいさや落胆させることのない、すっきりした終わり方なのかしれない。

 久本さん、おおきに、いつまでもお元気で。
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謹賀新年 2019

2019年01月01日 | 日々
 新年おめどとうございます。

 ここ最近、雨、雪など暗い日が続きましたが今日はおだやかな晴天。

 晴れて道路が乾くことがこんなに気持ちのいいものかと・・・。

 さて、昨年もこのつたないブログを御訪問いただき、ありがとうございます。

   

 渓流も海もスカッとせずに終わりましたが、今年こそはと念じています。

 昨年後半から体のあちこちが痛み、元気に歩けるのもあとしばらくか?な
どと弱気になったりの年明けです。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

コメント (2)
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