稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

下田から箱根へ 伊豆・箱根・鎌倉ツアー(2)

2011年10月31日 | 
 伊豆のイチョウ
 東伊豆の小室山。イチョウが2本。
 黄葉せぬまま葉を落とし始めている。



 ぼくは郷里の和歌山串本の実家にイチョウを植えたことがある。
 ところが、黄葉を期待した秋。
 イチョウは黄葉しないまま、葉が白っぽくしぼんで散ってしまった。
 実家の近所のイチョウを見るとそこでもやはり同じだった。

 紅黄葉は寒暖差の大きさで決まると聞く。
 紀州の海沿いのような温暖な地ではむずかしいのか。
 ここ伊豆の海沿いもまたそのようだ。

 芦ノ湖
 さて、箱根に近づいてきた。
 富士の山頂が少しずつ大きくなる。
 今回のツアー、ぼくの最大の期待は富士山だ。

 芦ノ湖到着。遊覧船。



 釣り人がルアーをひたすら投げているが、釣れている気配はない。



 ぼくも10年以上前、手こぎボートで芦ノ湖のニジマスにチャレンジした。
 いっしょに乗っていた奥様に唯一のヒット。モタモタしているうちにバレてしまった。それだけで終わった。

 大涌谷
 硫黄臭がたちこめ、あちこちから火山性ガスがもうもうと噴出。

 方々で中国語が飛び交う。みんな声がデカい。
 トイレでは、なぜか用を足す前に「カーッ、ペッ」とタンを吐く。用足しとタン吐きはセットか?

 中国の人はこういう観光地が好きなのだろうか。以前、立山の地獄谷へ行ったときも、たくさんいた。

 向こうに富士が見える。



 富士の山は東京出張のたびに車窓からよく見る。が、何度見ても見飽きない。
 この山のそういった神秘さはどこからくるのだろう。
 連山ではなく、孤塁を守っている姿、左右の均等な稜線、その微妙な曲線、何よりも大きい・・・。



 北斎に富嶽三十六景を描かせたのも、富士の人を魅了する力のなせるわざだったのだろう。

 ただ、この季節、雪がない!これが誤算だった。
 いつかまたもう一度。

 ホテル
 箱根姥子温泉 大箱根ホテル到着。



 ここもツイン部屋はゆったり快適。

 硫黄臭ふんぷんの大涌谷近くの温泉!さぞや硫黄分の強い温泉だろうと期待したが、無色無臭透明の温泉。
 長方形の浴槽ひとつという単調さ。
 おまけに、浴室への通路以外、浴衣では歩かないというきまり。これは昨日の下田プリンスでも同じ。

 やはり温泉は伝統的な浴衣スタイルでの闊歩が一番や!と思うのだが。
 ぼくらはもう時代遅れなのか? さびしいなあ。

 

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伊豆下田へ 伊豆・箱根・鎌倉ツアー(1)

2011年10月30日 | 
 伊豆・箱根・鎌倉ツアーに参加。
 やはり中高年主体。

 長い長いバス移動
 新幹線で岐阜羽島下車。ここからバスで伊豆へ。
 なぜ、熱海あたりで下車せずここからバスなのか?
 添乗員に尋ねると「新幹線で長距離を走ると費用がはね上がるんですヨ」との答え。
 


 バスガイドのいない観光バス
 しかも、このバス、旅行会社の添乗員はいるが、バスガイドがいない。
「エーッ、そんなん初めてやア」
 と思ったが、旅行のしおりにそう書かれているではないか!小さく。
 バスガイドの説明というもの。子供だましのような言い伝えや神話など、うんざりする類の話が多い。しかし「なるほどー」とか「ホオッ」という話も聞けて楽しみなのだが・・・。

 伊豆
 やっと修善寺到着。「ふうむ、こんなもんか」


(修善寺鐘楼)

 次いで浄蓮の滝。「ふうむ、こんなもんか・・・釣りができるならこの滝壷、エエ色やが・・・」


 
 いや、釣りはできるらしい。


 しかしやれるわけもなし。

 ホテル
 下田プリンスホテルに到着
 なかなかゆったりしたツインルーム。気に入った。
 けど、温泉はただの長方形の大きな浴槽のみ。
 加えて無色無臭のありふれた湯でがっかり。

 しかしこの部屋、眼下が海。潮騒がなつかしい。

 朝6時頃、ふと目が覚めると、外は朝焼け。
 ベッドからはい出すとちょうど日の出。
 これはすばらしい。



 釣り人
 朝食後、ホテル下の海岸を散歩。
 釣り人がいる。



 じっと見ていると「オッ、合わせたッ!」
 と思ったら根がかり。ルアー喪失! 
 話しかけるとヒラメ釣りだという。
 「いやあ、1日やって1匹出るかどうかッス。そんなに釣れるもんじゃないッスヨ、じゃあ」
 そう言って、切れたライン先をもって去った。

 未完 
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コメづくり 今昔

2011年10月26日 | 日々
 甲山さん
 ぼくの知り合いで甲山(仮名)さんという人がいる。
 自称、京都でも数少ない専業農家だという。
もう80歳になろうかというのに、長身の背筋はピンと伸び、元気そのもの。
 ぼくも仕事でお世話になったことがあり、20年以上の付き合いだ。

 その甲山さんと9月に出会い、新米の収穫の話が出た。
 そのときの話で、新米をわけていただきに訪問。



 田植えと収穫
 「9月の収穫、早いんですね」と言うと
 「そらそうやで、5月の連休に植えてしまうんやから」

 「5月の連休に植えるのは早いんですか?」
 「そら昔に比べたら早いわな。
昔は種モミまいて、苗をつくってから田植えや。
普通なら6月にならんと田植えはできんかった。
 そやから収穫は10月、場合によっては11月が普通やったなあ」と。

 渓流釣りに通っていると、5月の連休の頃、あちこちで田植えの風景を目にする。
 若手の都市部への流出、兼業農家という事情など、連休は田植えにもってこいの休みなのだろう。
 なんとなく「ぼくばかり遊んでスンマセン」という気になってしまうからおかしなもの。

 苗づくり
 「今の時代は連休の時期に合わせて苗をつくらなあかん。
光、温度などを調節して。
 それに苗が不ぞろいではあかん。均一でないと田植えの機械にうまいことおさまらへん。
1本1本手植えの昔ならともかく」と。
 なるほど、なるほど。

 うまいコメ
 「この一帯のコメは山からの冷たい水でつくる。そやからうまい。
水温が低い分、収穫量は減るけど。あっち側のコメは落ちる。」
と甲山さん、西方面を指して胸を張る。


 
 食べるのが楽しみ。
 しかし、コメという身近なもの、ぼくらは知らんことだらけやなあと情けなくも感心しきり。
 
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アジとワーム

2011年10月23日 | 
 久々に日本海、福井小浜へ。
 あちこちの漁港では釣り人がいっぱいいる。
 アオリイカだろう。

 夕暮れ、小雨のなか、アジング開始。
 何の反応もない。
 暗くなって、やっとプルプルというあたりが出始め。
 なかなかのらない。フグなどのエサとりか?
 しかしやっとのった。けど、水面でバレ。アジにまちがいない。

 その後は何の反応もなし。
 「ワームの形や色が釣果を左右する」という話を思い出し、ワームを透明からピンクのゲジゲジ風に交換。
 すると、あたりが連続。
 相変わらず、なかなかのらないが、やっと1匹。



 小さい!10cm前後。これではハリがかりもむずかしかろう。

 それなら、とスモークに交換。
 ところが反応なし。

 それで再びピンクに。
 またまたプルプル。2匹目。
 ひったくるようなあたり。上げてみるとワームがない。
 シッポに食いついたらあかんがな。

 しかし、あたりはだんだん遠のいた。
 やはりスレというものか。
 雨が強くなり、退散。
 帰りは一時ワイパーを最強にしなければならん羽目に。

 この日使ったワーム。



 色や形で反応が違うのがおもしろい。
 入門者としての修行は続く。
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イチョウのオス・メス

2011年10月21日 | 日々
ギンナンの季節
 京都市内の公園、おばさんがギンナン拾い。
 あちこちで実が落ち始めているのだ。
 ぼくはギンナンを食べるのも好きだが、イチョウの木も見るのも好きだ。

 そのイチョウの下で見上げると、黄色いギンナンがまだある。
 セミの抜け殻がまだついているのがおもしろい。



 イチョウ学講釈
 後ろから「今年はギンナン、少ないでっしゃろ」との声。
 白髪のめがねをかけた物識りらしいおじいさん。
「いや、毎年見ているわけではないので・・・」

 このおじいさん、いろいろ教えてくれる。
「イチョウの木、オスとメスでは枝からの葉の出方が違うんです。それに葉の形も違うんです。・・・」と、こまごま。
 自信にあふれた口調は学者のよう。

 いや、これは初耳、知らなんだ。

 オス・メスの観察
 ぼくは早速雌雄の葉を手にとって確かめた。
 なるほど、とも思ったが、いろいろ見比べてみると必ずしもそうではなさそう。



「この葉はオスなのに・・・ですが?、それに・・・?」と尋ねると「ああ、それは交配不完全の中性ですわ。土木事務所が悪いんです。ヘンなもん植えてしもて」
「ふうん・・・」

 ぼくは他の枝葉も見比べてみた。
 おじいさんは「ま、じっくり観察してみなはれ。ハッハッハッ。」と高笑いで去ってしまう。

 しかし見れば見るほど区別はむずかしい。さらに聞こうにもおじいさんの姿、すでになし。

 

 文献資料
 後から調べてみた。
「雌雄の区別は葉の形でできるという俗説があるが、植物学的には根拠がなく、雌雄の判別は生殖器官の観察によるしかない。(Wikipedia)」
「???」

 御堂筋のイチョウ
 朝の通勤、早めに出て、御堂筋を迂回。



 ここのギンナン、実の付き方が違う。「たわわ」という言葉がぴったり。

 

 さすが有名な御堂筋のギンナン。

 それにしても、イチョウのオス・メス、もうだまされん!
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ビルの消防訓練でAED

2011年10月18日 | 日々
 ベルが鳴り、続いて放送、それに従い各事務所から合計約200人が避難して集合。
 我が寄り合い事務所ビルの消防訓練。
 仕事の合間ながら、よく集まるものと感心。

 係員の指導に従って消火器訓練。



 続いてAED(自動体外式除細動器)を使った救急訓練。
 消防署員が汗を流しながら模範演技。熱心に教えてくれる。
 続いて選抜されたビルの従業員がトライ。


 
 ウチのビルにはAEDが2台置かれているそうだ。

 しかし、「キョウコツアッパク」「キドウカクホ」「シンパイソセイ」・・・救急訓練の言葉はむずかしい。
 また、AEDの使い方の説明に終始したけど、そもそも
 AEDって何?
 AEDはどんなときに使うの?
 という説明を先にしてくれた方がわかりやすいのでは?。

 集まっている人はみんな「AED」なる言葉、初めて聞く人ばかりのようだし。



 一緒に参加した同僚に「どうやった?」と尋ねると、「マイクの音が小そうて聞こえんかった」。

 こういう訓練・講習では、場所設定の仕方、音響設備の整え方も基本的な要素なんやと実感。

 解散。ぞろぞろ、がやがやと事務所へ戻る。

 

 AEDは、ふたをあければ使い方が図示されている。
 講習の中身を忘れてしまっても、あれなら使えそう。
 ただし、一度は操作を体験しておきたい。少なくとも使い方を見ておきたいもの。
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琵琶湖で練習

2011年10月16日 | 日々
 10月2日に紹介した西本さんと琵琶湖で落ち合う。
 今日は、スピニングリールの投げ方を練習。
 それというのも西本さん、「一人でやってみたけど、飛ばねえんだよ。目の前にルアーが落ちちゃうよ」と言うからだ。
 練習開始。
 しかし、飛ばし方は方法さえ合っていれば、繰り返しているうちにわかるもの。西本さん、飛ぶようになってきた。



 あとはミノーの動かし方。
 どうしてもただ巻きになってしまう。
 あれやこれやで陽も高くのぼり、本日はこれまで。
 相変わらず、バスの活性は低く、西本さんこの日もBOSE。
初めはこんなもん。次もある。

 しかし、西本さん、ぼくが釣った小バスをクーラーボックスに。
 今度は「食べてみる」と帰路に。

 ぼくも以前に食べたことはある。「こんなものかな?」という感じだった。
 さて、西本さん、どう言うかな?

 鮎。
 小川に入り始めているが数は少ない。
 しかし、渚では背の黒くなった鮎がかたまり、動きが激しい。産卵行動のようだ。渚でふ化するのだろうか。

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上高地のイワナ 大写しで

2011年10月15日 | トラウト
 10月14日付けで紹介した上高地のイワナ。

 友人から、イワナの口を開けた写真がいい!と電話をもらった。

 あんぐり口を開け、エサを食おうとしているイワナ君の写真。拡大して見ていただく。

 結構、イワナも口が大きいと感心する。





 カメラの近くで悠々というのがうらやましい。

 「一握の砂」を思い出す。

 「みちばたに犬長々とあくびしぬ 我もまねしぬ うらやましさに」

 イワナはあくびをしているのではないけれど。

 (撮影 安村氏)
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鹿の狩猟制限解除考

2011年10月14日 | 日々
 京都新聞によれば、10月13日、府環境審議会の自然・鳥獣部会がニホンジカの狩猟制限の原則解除を承認したらしい。

 捕獲頭数を増やして農作物被害を減らすためという。
 ぼくが「いやに鹿が多い」と感じたのも偶然ではなかったようだ。
 
 この狩猟制限、オス鹿は1人1日1頭捕獲に制限されている。
 しかしメスについてはこの制限を撤廃する、つまり何頭でも捕獲できるようにするということらしい。
 メスを捕獲した方が効果が大きいからだという。それはそうだろう。

 しかし、興味深いのは、制限範囲の考え方だ。

 自然界での鹿の適正頭数とは・・・という発想ではない。
 「農作物被害を減らすには」というのが出発点であることだ。
 「人間の都合」というところがおもしろい。



 狩猟解禁は11月15日という。
 山歩きで、撃たれんように、また猟犬に追われんようにせんと・・・。
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再び上高地から

2011年10月13日 | トラウト
 今年8月2日に紹介させていただいた安村さんからのメール。
 続報が届いた。



 安村さん、大正池下車、徒歩で田代池へ。
 ここは超浅場。イワナが観光客の足下を泳いでいる。その大きさ20~25cm。



 流れてくる木の葉などに、浮上しては反転を繰り返していたという。



 次いで河童橋を渡り右へ。

 親子連れの子どもが「鯉ッ!」と叫ぶ。
 安村さんが見ると黒い影が三つ。
 35cmはあろうかという良型のイワナ。

 ここでも上流から流れてくる木の葉に浮上反転を繰り返していたという。
「急流のなかの白砂に映える巨体は圧巻」と記されている。

   ねらう




   くわえ込む



 イワナは木の葉であっても、エサかも知れないと思えばくわえ込み、エサでなければ吐き出す。これを繰り返しているようだ。
 くわえ込む瞬間。あんぐりあけた口。わくわくする写真だ。

 今年もさっぱり上達せず、オクラ入り状態のテンカラ道具。オキテ破りながら、ここで練習してみたいもの。

 けど、このイワナの豊富さ。警戒心のうすさ。
 人前で悠々とエサを待つ、飼い猫のようなイワナ。
 禁漁が永く続くと自然にこうなってくるのだろうか。



 安村さん、すばらしい写真、ありがとうございます。
 またお知らせください。
コメント (2)
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