稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

敗北がもたらす内部の亀裂

2017年10月29日 | 日々
 10月27日、民進党の両院議員総会があった。

 この場で同党の解党方向は一転、存続することに。

 前原代表は自身の見通しの誤りについて深く詫びたそうだ。

 ところが、総会会場では前原代表に怒りの嵐だったそうな。

      

 ただ、ぼくには疑問が残る。

 希望の党への合流を決めた総会。
 この場では特に異論はなく全員があっさり了承し、交渉は前原代表に一任した
と聞いた。
 いささか拍子抜けするような展開ではあった。

 が、今回の総選挙での惨敗。
 この段階に至って前原代表の責任を厳しく問うとはどうだろう。

 元々、民進党と小池さんでは基本的な考え方が違っていたのはわかっていたは
ずだ。

 にもかかわらず合流を決める総会で「了承」した議員さんたちの責任はどこへ
いったのだろう?

 いやはや、選挙だけでなく、スポーツであれ事業であれ、敗北というものは危
うい。

 不満の矛先が内へ内へと向いていき、亀裂を生むからだ。

 組織や団体というもの、逆境のときこそ試されるということか?

 それにしてもこの人間模様、ため息が出そう。
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小池さんの謝罪

2017年10月26日 | 日々
 25日の希望の党 両院議員懇談会。

 小池さん
「私の言動で苦労をかけた」と謝罪。

 いつも自信にあふれている小池さん。
 ぼくにはこんな小池さんの姿を見るのは初めてだ。

      

 ただ、ぼくは選別、排除それ自体が悪いとは思わない。
 
 政党である以上、政策・理念の異なる政治家とはいっしょになれないのは当然
のことだ。
 勢いのあるところにはいろんな人が集まってくるのが常なのだから。

 新たに誕生した立憲民主党にしてもその危険がないとはいえない。

 今回の問題はその表現や政策論議抜きの合流という経過にあったのでは・・・。

 ただ、自戒すべきは順風満帆のときの自制だろう。
 それは先に安倍首相が支持率を大きく落とした事情にも通じる。

 ぼくら市井の人間には無縁のことのようにそれは見える。
 が、長く人生を歩めば、それに類する恥ずかしい記憶はおそらく誰にもあろう。

 今回の謝罪。
 人間というもの、驕りの心理という陥穽はその人の地位の有無にかかわらず、
誰も同じなんやと実感した次第。
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アジ、今秋はいつになく

2017年10月21日 | 
 昨夜、漁港で「神田さん」と声をかけられた。

 しばらく会っていない釣友 椿さん。

 今季の渓流釣りの回顧談義などをしながら二人でアジング。

 椿さんのワームに大きいのが!

 と思ったらセイゴ(26cm)。

     

 この港でセイゴを見るのは初めてだ。

 次いで二人して先日のアジポイントへ。

 期待の一投目、反応なし。

 この時点で『今夜の勢いはいまひとつ』と実感。

 先に椿さんが1匹、ぼくにはそのあとかなり遅れて・・・。

     

 前回は風の強い夜、今夜は無風で潮もどんよりした感。
 これがアカンのか?

 あたりはすぐになくなり、ここでは二人で4匹どまり。

 さて、椿さんとお別れして、最後の港へ。

     

 ここではかろうじてアジ1匹。

 けれども、うれしいことに18cmもある。
 ここには長く通っているが、このサイズは初めてだ。

 近くにいたカマスねらいの年輩のおじさん。
「アジングですか?
 昨日は雨やったけど、アジングの人、20cmくらいを結構釣ってましたよ」
 と言う。

 今年秋の若狭、いいアジがあちこちに入っているのかも知れない。

 そんなうれしい予感。

 釣果 アジ6匹(10~19cm)
 
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久しぶりに脱豆のアジング

2017年10月19日 | 
 今夜は風の強い若狭。

     

 どこに行ってもエギングが盛ん。

 アジはサビキストだけが連釣。

 ところが、今夜三カ所目に入ったところで1投目に「ゴンッ」。

 ワームを丸飲みしたアジ、久々に18cmもある!

 この場所にはよく来るが、豆アジしか釣れないところのはず。

 偶然この場所に回ってきたのだろうか?

 2投目はばらしたが、3投目にもかかった。

     

 ぼくにとって、これほどアタリが続くのはめずらしい。

 それでも10匹釣ったところで反応はなくなった。

 スレたようだが、まだ悠々と泳いでいるはず、と辛抱強く・・・。

 すると、スーッとラインが張る。

 これは大きい!と思ったらカマス。

     

 これを最後にアタリは消えてしまった。

 いやあ、やっぱりこのくらいのアジの引き、ワクワクする。

 今季、もっとこれが続いてくれないものか。

 昨日 カマス 1匹(28cm)
     ア ジ 10匹(17~19cm)
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イシグロ・カズオ原作 映画「日の名残り」(1993)から

2017年10月16日 | 日々
 今年のノーベル文学賞を受けたイシグロ・カズオさん、
 恥ずかしながら、ぼくのまったく知らない人だった。

 たまたま最近、氏の原作による映画「日の名残り」がテレビであった。
 どんな作品かとみてみたが、地味ながら重厚感あるすばらしいものだった。

       

 映画の概要
 第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の英国を舞台にした作品で、
主人公は大貴族ダーリントン卿に仕える執事 スティーブンス。

 彼は父親も執事だった人で、執事として完璧を期する人。
 そのためには、女性に対する個人的な関心さえ押し殺してしまうほどに徹底した人だ。

       

 映画は戦後、ダーリントン卿亡きあと、新たな富豪がその屋敷を買い取り、
スティーブンスがそこでまた執事として再出発するというところで終わる。

 この映画をみていると、長く続いてきた英国の貴族社会、
今はおそらく過去のものとなりつつあろうが、
かつてそこでは執事という存在もひとつの確立された地位を占める職だったのではと想像する。
 当然、そこには「執事道」とでもいうべきものもあったろう。
 
 淡いロマンスと別離
 さて、この映画の柱のひとつはスティーブンス執事と女中頭ケントンさんとの淡いロマンスだ。

       

 使用人同士の結婚はお屋敷に混乱をもたらすとの思いなどから
自身の女性への感情を押し殺すスティーブンスと彼に愛情を抱き、積極的なケントンさん。
 が、淡い恋心を抱きつつも結局スティーブンスは応じず、
ケントンさんは他の男性と結婚すべく失意のうちに屋敷を去る。

 戦後、お屋敷に大富豪が新たな主人として入り、人手不足となるなか、
スティーブンスは有能だったケントンさんを呼び寄せようと再会する。
 が、孫が生まれようとするおり、ケントンさんはそれを断る。

 雨の中、二人はバス停で別れる。
「もうお会いすることもないでしょうけれど・・・」とスティーブンスが涙を流すケントンさんの手を握る。
バスが出発し、その握った手は引き離される。

       

 お互いの姿が小さくなっていくこの別れのシーンは切ない。
 
 イシグロさんの意図は?
 この映画、原作とは少し違っているとも聞く。
 もしもこの映画が原作に忠実だとすれば、イシグロさん、
今の世にこの執事をとりあげた意図はなんだったのだろう。

 恋愛感情を押し殺してまでも自分のいわば「天職」に身を捧げることの美徳なのか。
それとも往時の英国にこういう人々がいたというひとつの歴史の発掘なのか?

 ただ、いずれにしても、この映画のもたらす余韻、実にすばらしい。
 
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豆アジ偵察

2017年10月12日 | 
 若狭へ豆アジの偵察に。

     

 小さな漁港に着くと、サビキ釣り師が四人。
 ワーム釣り師が一人。

 サビキ釣り師に話を聞くと「いっぱいおるけどなかなか食わん」という。

 海面にライトを当てるとワンサ。
 けれどもみんな小さい。

 ぼくもワームを投げてみたがアタらない。

 忘れたころにクククッ。

 ワームに食いついているのは「豆」以下とでも呼ぶべきか?

         

 アシストフックにかかっていたが、これでは・・・。

 冬に釣れた豆アジよりひと回り小さい。

 滋賀からきたというアジングの人。

「昼から夜までやりましたが5匹ほど。
 もう帰ります」と言う。

 豆アジでも、もう少し活発ならおもしろいのだが。

 本日 アジ 7匹(8~11cm)
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敗北の記 大阪湾のメバル

2017年10月08日 | 
 昨夜は釣友 森さんの誘いで大阪湾のメバル釣りへ。

 連休で釣り人がいっぱいでは?と心配していたがタチウオ釣りの二人だけ。

 この先客、ともに年輩で、割り込みの断りをいれると快諾してくれた。

 聞けばこのあたりに住み、自転車で毎日釣りに来ているという。
「ここらはエエとこやで、けどガラが悪い。人間の程度が低いんや。」
 それを聞いてこちらも吹き出しそうになった。

 ここは常夜灯のまったくない突堤。
 こんな真っ暗な場所は初めてだ。

     

 さて、森さんはシラサエビで開始。
 早々にケミホタルがククククッと沈んでいき、連発。

 ワームのぼくは、長い沈黙のあと、やっと待望のあたり!
 合わせると重たい。

 海面を割って黒い影。

 が、そこでラインが切れてしまった。

 残念!と思ったがとにかくここのメバルもワームで反応することに安堵。

 ところが次もライン切れ。(メバル君、ごめんよ。)

 これは2.5ポンドでは無理と4ポンドラインに切り替え。

 やっと待望の1匹を確保!

     

 が、これはぼくが日本海側の漁港でいつも釣っているメバルの大きさでがっかり。

 やがて森さんにもアタリが遠のき始め、納竿とした。

 森さんの釣果は22cmを頭に15匹。

     

 さすがベテラン。

 外道で22cmのグレも。

     

 ぼくの方は惨憺たる結果ながら、次ならもう少しやれそうという感じ。

 昨日 メバル 1匹(15cm)
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米軍基地から遠く離れたところで

2017年10月05日 | 日々
 瀬長亀次郎(1907-2001)さんといえばなつかしい名前だ。
 戦後、沖縄に米軍基地が建設されるなか、その横暴ぶりに頑強に抵抗した政治家だ。

 ぼくにはなつかしい記憶もある。

 高校生だった頃、瀬長さんの娘さんが大阪に来られた。
 どこだったか忘れたが、小さなホールで沖縄の現状を訴えておられた。

 ぼくも友人に誘われ、その会場に足を運んだ。

 幼女が米兵に強姦されたうえ、絞殺された事件。
 さらには自宅で鏡台に向って化粧していた女性の足に基地からの流れ弾があたった事件などいくつも・・・。

 想像さえできない状況を耳にし、ぼくは衝撃を受け、歯噛みした。
 ぼくはその年の校内弁論大会で、怒りに燃えてそのことを訴えたことを思い出す。

 このことをとりあげたのは、数日前
 映画「米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー」を観たからだ。

 京都市内南区にある京都みなみ会館。
 ここはエロ映画もやれば芸術的なものも上映する不思議な映画館。

     

 その日の観客の多くは中高年。
 ぼくと同じ世代なのかな。

 映画は記録フィルムを中心にしたドキュメンタリー。

 瀬長さんの不屈の歩み、そして沖縄の人々との相互信頼。
 この人々の誇り高く、勇気、根気ある歩みに幾度も熱いものがこみあげてきた。

     

 帰路。
 祖国復帰を果たすなど、沖縄は確かにぼくらの高校生時代の状況からは変わった。
 が、基地騒音、恐怖、犯罪・・・その基本はやはり変わっていないと思わざるをえない。

 米軍基地から遠く離れたところに住み、ぼくらは沖縄の人々に基地の負担を押し付けているかの状況。

 そこに成り立っている「安全保障」とはいったい・・・と自問せざるをえなかった。
 
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カメラ この奥深いもの

2017年10月03日 | トラウト
 今年の4月、カメラを買い替えた。

 これまで使っていたカシオのカメラがだめになったからだ。

 渓流では常に転倒するおそれがあり、そんなことから防水タイプに。
 と言っても、量販店に並んでいるコンパクトタイプのものだが。

     

 けれども、どうも写真の色合いが気に入らない。

 前の機種に比べて明るさがいまひとつ。

 ヤマメのパーマークなどもすっきりしない。

 もっとも、自分の腕の不足を棚に上げての話だが。

 トラウトをきれいに撮ることはむずかしい。

 カメラの性能を引き出すにはどうすればよいのだろう。
 などと今季は悩んでいる間に終わってしまった。

 カメラというもの、奥が深いと改めて。
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さらば渓流 2017

2017年10月01日 | トラウト
 例年どおり、今年も9月後半から釣れなくなった。

 来季まで渓流もおしまいということで、昨日は午後から少し上桂川源流部へ。

 水は少なくなったが、陽のあたる瀬はとてもきれい。

     

 これもしばらく見納め。

 が、アマゴたちの姿はここでも少なくなっていた。

 思えば昨年は8月の渇水に泣き、今年は5月の少雨に・・・。
 さらに笙の川水系については、今季は元々からいまひとつ。

 そこへ8月の台風で川はひどく荒れ果ててしまった。

 いつになく釣り人が多い年だと感じたのは気のせいか?

 少なくなったヤマメやイワナ。
 今季の産卵は無事にいくのだろうか?

 それに平坦なところが多くなった川。
 再び魚たちが棲みやすいようになってくれるのだろうか?

 今日の唯一のアマゴ。

       

 少し黒っぽい。
 けど、やっぱりきれい。
 
 これからの寒い冬を元気に生き抜いてくれよ。

 さらば渓流 2017。

 本日 水温 16℃
     アマゴ 1匹(14cm)
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